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【2刷重版】『ゲノムでたどる古代の日本列島』最新のDNA技術を駆使して、ヒトや植物のゲノムを紐解く、科学エッセイ集!

PR TIMES / 2024年5月23日 16時45分

人類が初めて日本列島にやってきたのは約4万年前。
日本列島のはじまりを築いた人々は、どんな生活をしていたのだろうか。



東京書籍株式会社から2023年10月に発売されました『ゲノムでたどる古代の日本列島』。この度(2024年5月)、ご好評につき重版となりました。
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解説


ゲノムを読むと何がわかるのか?
話題の「古ゲノム学」とは何か?
日本列島人の起源と成立をさぐる研究プロジェクト「ヤポネシアゲノム」のメンバーによる、珠玉の科学エッセイ集。

「一段落した調査現場で、私は温かい缶コーヒーを飲みながら考えた。誰が一体なんのためにこんな墓をつくったのだろうか。なぜ中妻貝塚につくられたのか。これだけの人骨はどこから運ばれてきたのか。以前より浮かんでは消えていた謎が、頭の中をぐるぐる巡る。」
――山田康弘 〈第1章〉縄文時代を「掘る」 より

「お酒に弱い、という遺伝的変異は、何かに強かったのではないか? それは、何かはわからないけれど、何らかの感染症と関連するのではないか、と考えることは、鎌状赤血球の変異の例を思い起こせばそれほど馬鹿げた空想ではない。十分に検証するに値する仮説だ。それでは、東アジアでは、お酒に弱いことが、何に強かったといえそうなのだろうか?」
――太田博樹 〈第2章〉お酒に弱い遺伝子とウンコの化石のゲノムから何がわかるか より

「ゲノムとは生き物の設計図である。血液型がA型だったりB型だったり、目の色が黒かったり青かったりするのは、それぞれ設計図であるゲノムのどこかに違いがあるからだ。植物でも同じことで、設計図が部分的に書き換わってしまう(突然変異という)ことによって、色や形や大きさに違いが生まれる。逆に言えば、設計図を読み解くことで、姿形の違いや環境への適応能力の違いが進化したのかを理解することができる。ゲノムを読む、とはそういうことなのだ。」
――内藤 健 〈第3章〉アズキはどこで生まれたのか より

「DNAは、その人骨の遺伝的特徴を知るための手がかりとなる情報である。そのため、DNAをうまく回収し、その塩基配列を決定し、その配列情報を使った研究でうまく「料理」してあげれば、その人骨のルーツや我々現代人との関係を語ってくれる。この場合、おいしい食材はDNAであり、料理のための道具類はDNA配列を決定するためのシークエンサや解析するための統計ツールになるだろうか。」
――神澤秀明 〈第4章〉日本列島人はどこから来たのか より

「ウルシ(Toxicodendron vernicifluum)が日本で塗料として用いられ始めたのは、遅くとも縄文時代早期という、かなり古い時代であるとされている。多くの読者は、このような「高尚な」文化は中国伝来であるという先入観を持つかもしれない。しかし、実は遺跡に残された遺物の古さだけを見ると日本のものの方が古い可能性もあり、漆文化は日本発祥では、という説を唱える研究者もいるほどである。」
――菅 裕 〈コラム〉漆の過去・現在・未来 より
著者情報


監修・著者
斎藤成也(サイトウナルヤ)
1957年福井県生まれ。国立遺伝学研究所名誉教授・特任教授。琉球大学医学部客員教授。さまざまな生物のゲノムを比較し、人類の進化の謎を探る一方、縄文人などの古代DNA解析を進めている。主な著書に『ゲノム進化学』(共立出版、2023年)、『核DNA解析でたどる 日本人の源流』(河出文庫、2023年)、『人類はできそこないである』(SB新書、2021年)、『歴誌主義宣言』(ウェッジ、2016年)、『日本列島人の歴史』(岩波ジュニア新書、2015年)、『ダーウィン入門』(ちくま新書、2011年)、編著に『図解 人類の進化 猿人から原人、旧人、現生人類へ』(講談社ブルーバックス、2021年)、『ヒトゲノム事典』(一色出版、2021年)、『DNAでわかった日本人のルーツ』(宝島社、2016年)などがある。

著者
山田康弘(ヤマダヤスヒロ)
1967年東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科中退、博士(文学)。現在、東京都立大学人文社会学部教授。専門は先史学。縄文時代の墓制を中心に当時の社会構造・精神文化について研究を行う一方で、考古学と人類学を融合した研究分野の開拓を進めている。主な著書に『縄文時代の歴史』(講談社現代新書、2019年)、『縄文人の死生観』(角川ソフィア文庫、2018年)、『老人と子供の考古学』(吉川弘文館、2014年)などがある。

太田博樹(オオタヒロキ)
1968年愛知県生まれ。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了、博士(理学)。1992年に古人骨DNA分析をテーマに研究を開始。ドイツ・マックスプランク進化人類学研究所やイエール大学医学部、北里大学医学部での研究を経て、現在、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授。著書に『古代ゲノムから見たサピエンス史』(吉川弘文館、2023年)、『遺伝人類学入門―チンギス・ハンのDNAは何を語るか』(ちくま新書、2018年)などがある。

内藤 健(ナイトウケン)
1978年滋賀県生まれ。農研機構遺伝資源研究センター上級研究員。京都大学大学院農学研究科修了、博士(農学)。波打ち際や石灰岩の上など、すごい場所に生えている野生アズキ類の虜になる。主な研究テーマは食糧問題解決へのヒントを探るべく、海辺に生える野生アズキ類の耐塩性。近年、東京大学大学院新領域創成科学研究科客員准教授として学生への指導にも力を入れている。共著に『植物の超階層生物学』(文一総合出版、2023年)などがある。

神澤秀明(カンザワヒデアキ)
1984年埼玉県生まれ。国立科学博物館人類研究部研究主幹。総合研究大学院大学生命科学研究科遺伝学専攻修了、博士(理学)。専門は分子人類学。日本列島を中心とした古代人のゲノムを分析し、古代人と現代人との遺伝関係から集団の成立の解明を試みている。雑誌「科学」(岩波書店)などに寄稿。

菅 裕(スガヒロシ)
1972年広島県生まれ。県立広島大学生物資源科学部教授。博士(理学)。京都大学卒業後、バーゼル大学(スイス)、バルセロナ大学、進化生物学研究所(ともにスペイン)を経て現所属。動物は進化の過程でどのようにして多細胞化したのかを研究テーマの主軸に据える一方、ヤポネシアゲノムプロジェクトでは、分子生物学の技術を活かし、ウルシのゲノム解読を行った。共著に、『アメーバのはなし』(朝倉書店、2018年)、『原生生物学事典』(朝倉書店、2023年)などがある。
コンテンツ


0章 日本列島人のはじまり(斎藤成也)
   
1章 縄文時代を「掘る」(山田康弘)
   
コラム 伊川津貝塚の母子DNA解析を個人骨のゲノム解析で調べる(太田博樹)
    
2章 お酒に弱い遺伝子とウンコの化石のゲノムから何がわかるか(太田博樹)
     
3章 アズキはどこで生まれたのか(内藤 健)
   
コラム ウルシの過去・現在・未来(菅 裕)
    
4章 日本列島人はどこから来たのか(神澤秀明)
    

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<概要>
『ゲノムでたどる古代の日本列島』
■斎藤成也/監修・著 山田康弘、太田博樹、内藤 健、神澤秀明、菅 裕/著 
■定価1,870円(本体1,700円+税10%)
■四六判/並製・288頁
https://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/81661/

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