AAR Japan:アフガニスタン豪雨被災地で緊急支援を開始
PR TIMES / 2020年9月1日 20時15分
アフガニスタン北東部で8月下旬、局地的な豪雨による洪水や鉄砲水が発生し、少なくとも死者160人以上の惨事となっています。最も甚大な被害を受けたパルワーン州(首都カブールから北方約70キロメートル)は、AAR Japan[難民を助ける会]が長年インクルーシブ教育分野の支援と地雷回避教育を行っており、これらに加えて、新型コロナウイルス感染防止の支援を実施した事業地です。現地の州政府の要請を受けて、AARは現地事務所を通じて物資配付などの緊急支援実施に向け、準備を開始しました。
同国には現在、日本人職員は駐在していませんが、カブールのAAR事務所の現地スタッフが被災地に入り、政府機関や被災者の方々から被害状況と緊急支援のニーズを聞き取るなど、支援実施に向けた準備を進めています。現地の状況が分かり次第、救援物資を調達し、配付する予定です。
[画像: https://prtimes.jp/i/9344/101/resize/d9344-101-251098-0.jpg ]
アフガニスタン国家災害管理省によると、先月23日以降の豪雨でパルワーン州、カピサ州、ワルダック州など北東部11州で、洪水と鉄砲水で数百軒の家屋が押し流されたり倒壊したりする被害が出ています。これまでに160人以上の死亡が確認されたほか、行方不明者や負傷者も相当数に上ります。パルワーン州では少なくとも死者116人、負傷者120人、行方不明15人となっており、人的被害は今後さらに増える恐れがあります。
AARは2014年、身体に障がいのある児童が学校で学ぶことができるよう、パルワーン州の小学校2校に車いす用スロープやバリアフリートイレを設置したほか、教員に対してインクルーシブ教育の研修を実施しました。また、地雷・不発弾被害に遭わないようにする「地雷回避教育」を通じて、子どもたちの安全を守る活動を続けています。
医療体制が整っていない同国でも、新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、AARは今年5~6月、パルワーン州を含む3州12郡50村のモスク50カ所、診療所10カ所、貧困世帯1,250世帯に石けんや洗剤、衛生啓発パンフレットを配付したばかりでした。
AARのアフガニスタン豪雨緊急支援へのご理解・ご協力をお願い申し上げます。
https://www.aarjapan.gr.jp/activity/report/2020/0901_3039.html
AAR Japan[難民を助ける会]とは…1979年にインドシナ難民支援を目的に日本で発足した、政治・思想・宗教に偏らない国際NGO。紛争や災害などの困難に直面した人々へ、「困ったときはお互いさま」の精神で直ちに支援を届けています。これまで65を超える国・地域で支援を展開し、現在は16ヵ国で活動しています。
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