カーボンニュートラル技術が2024年度グッドデザイン金賞 受賞! 宇宙に熱を逃がしゼロエネルギーで冷却する日中放射冷却素材「SPACECOOL」
PR TIMES / 2024年10月16日 17時15分
SPACECOOL株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:末光 真大、以下「当社」)が開発・販売する、宇宙に熱を逃がしゼロエネルギーで冷却する日中放射冷却素材「SPACECOOL」が2024年度グッドデザイン金賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞したことをお知らせします。
なお、グッドデザイン金賞は、今後選出されるグッドデザイン大賞の候補となります。
公式受賞ページ:https://www.g-mark.org/gallery/winners/21357
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/78861/104/78861-104-0e9ce9748d69a325df515442fa9bb12c-1000x888.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
日中放射冷却素材「SPACECOOL」とは
太陽光や大気からの熱をブロックし放射冷却の原理により宇宙に熱を捨てることで、ゼロエネルギーで外気温よりも温度低下することを可能にした新素材です。放射冷却とは、暖められた地球の熱がマイナス270℃の宇宙空間へ赤外線の形で放射して気温低下する自然現象のことで、通常、日中は太陽光の入熱量が地表からの出熱量を上回るので放射冷却現象により冷えることは困難です。さらに、地表から放射された赤外線は大気に吸収・反射され宇宙空間まで抜けていかない波長のものも多く、地球上に熱が籠もる原因になります(=地球温暖化)。
一方で日中放射冷却素材「SPACECOOL」(以下、本素材)は、独自の光学設計により、本素材が放射する赤外線を、宇宙まで抜けやすい「大気の窓*」の波長域へ光学制御することに成功し、効率良く放射冷却を起こすことで日中の冷却を可能にしました。
本素材を建物や屋外電気設備などの直射日光下にあるファシリティに適用することで、CO2を排出することなくそれらの温度上昇を抑制し、さらには空調エネルギーの削減をもたらすことできるためカーボンニュートラル実現に寄与できるほか、人の熱中症対策、労働生産性の向上などを見込むことが可能です。
今後も当社は、地球温暖化に起因する人・モノ・社会の暑熱課題を解決し、カーボンニュートラル社会の実現のため、本素材の普及拡大を進めてまいります。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/78861/104/78861-104-bc6870d3d70f0f6994d11a1e12600906-1564x1021.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
SPACECOOLの原理イメージ
*大気の窓とは:
大気には、光をよく通す(透過率が高い)波長と光をよく吸収する(透過率が低い)波長が存在します。光エネルギーの形で熱を宇宙空間に輸送するには大気の透過率が高い波長が優れており、特に透明性が高い波長8-13μmの波長範囲を「大気の窓」と呼びます。
審査委員の評価(原文)
地球の温暖化が深刻化する中で、「大気の窓から熱を宇宙に捨てる」という発想とその実現が刺激的だ。現在、地球が生命を持つ唯一の場所として知られる中で、生命が存在できる要因の一つは、太陽エネルギー、大気、放射冷却のバランスによって気温が安定することだ。この宇宙と生命のメカニズムの中で、0.1mmほどのフィルムが放射冷却の原理を利用して温暖化対策に貢献できる可能性には、ときめきを感じずにはいられない。入射光を反射するだけではなく、地上の熱を温室効果ガスによる吸収が少ない波長範囲の光エネルギーに変換し、大気窓から放射するという技術解説も興味深い。フィルムやシートの実用は既に進んでおり、今後さまざまな分野での応用が期待される。
グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
http://www.g-mark.org/
※「SPACECOOL」は登録商標です。
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