スコットランド アイラ島のウイスキー蒸留所「ブルックラディ」、アイラ島への投資に関する最新計画を発表
PR TIMES / 2019年5月17日 13時40分
高品質なウイスキー造りにとどまらず、地元経済と環境保全への貢献を目指す革新的な蒸留所
Remy Cointreau Japan株式会社(レミー コアントロー ジャパン/東京都港区麻布台/代表取締役宮崎俊治)は、シングルモルト・スコッチウイスキーを生産する「ブルックラディ蒸留所」が、敷地内にモルティング(製麦)設備を建設、アイラ島内で完結するウイスキー造りのための計画を開始したことをお知らせいたします。
当計画と並行して、現地蒸留所スタッフ80名とグリーン・エネルギー供給業者が協力し、持続可能な事業の推進に力を注いでいます。
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概要
1.アイラ島内での一貫生産計画に向けて、敷地内にモルティング施設を建設
2.グリーン・エネルギー・プログラムの一環して海洋エネルギー使用計画に着手
3.ショアハウス・クロフト(海岸沿いの農場付き施設)を購入、サスティナブルな農法を研究
4.アイラ島最大の民間雇用主として、雇用機会をさらに拡大
ブルックラディ蒸留所は、スコットランド西岸のヘブリディーズ諸島のひとつ、アイラ島に位置するシングルモルトウイスキーとジンを生産する蒸留所です。
ピートの強さで3つのブランドを造り分けているユニークさが特徴で、ノンピートの「ブルックラディ」、ヘビリー・ピーテッドの「ポートシャーロット」、スーパーヘビリー・ピーテッドの「オクトモア」があり、それぞれ個性的な風味とパッケージで、ウイスキー愛好家に支持されています。
1.アイラ島内での一貫生産計画に向けて、敷地内にモルティング施設を建設
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ブルックラディは、2023年までに蒸留所敷地内に新規モルティング施設の建設を計画しています。蒸留所のインフラを担当するのは、イーラッハ(アイラ生まれアイラ育ち)のプロダクション・ダイレクター、アラン・ローガン(写真)です。
ブルックラディでは、使用する大麦をスコットランド産のみに限定。さらに2004年から地元の農家との協力でアイラ島産大麦の使用を開始しました。以 前は完全に廃れていた大麦栽培が現在では18軒もの農家とパートナーシップを結び、大麦の全使用量のうち42%をアイラ島産が占めるほど、島内での大麦栽培が盛んになりつつあります。
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そのような希少な大麦を少量ずつモルティングするという希望がアイラ島内では叶わず、スコットランド北東部のインヴァネスに輸送し、「ベアーズ・モルティング」社に委託してモルティングを行ってきました。
ウイスキーの蒸留、熟成、ボトリングを全て島内で行うことを明言し実行してきたブルックラディにとって、アイラ島でのウイスキー生産の「ジグソーパズルの最後の1ピース」がモルティングなのです。
小規模モルティングを行える施設を蒸留所内に設けることで、より柔軟性の高いウイスキー造りが可能になります。現在進行中の大麦栽培プロジェクトに加え、英国推奨育成品種リストを超えた大麦品種の研究を推進したいと考えています。さらにインヴァネスへの輸送が省略できることから、二酸化炭素排出量の大幅削減も見込まれます。
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2.グリーン・エネルギー・プログラムの一環として海洋エネルギー導入計画に着手
一方で、蒸留所におけるエネルギー消費量増加が予測されるため、再生可能エネルギーの採用も本格的に検討しています。
現在は、複数の再生可能エネルギー(潮汐、水力、及びバイオマスエネルギーなど)の可能性を模索している段階です。すでに環境に配慮した取り組みとして、蒸留過程で発生する温排水の再利用(セントラルヒーティング)や、電気自動車の全面導入を既に実施しており、再生可能エネルギーの導入は、こうした現在の取り組みを補完するものとなるでしょう。
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3.ショアハウス・クロフト(海岸沿いの農場付き施設)を購入、サスティナブルな農法を研究
再生可能エネルギーの検討と並行して、敷地に隣接する30エーカー(約12ヘクタール)の農場を有する施設(ショアハウス・クロフト)を購入しました。
ここでは、大麦栽培の独自技術の開発、持続可能な農法の試験を行っています。畑に試験区画を設け、スコットランド西岸の厳しい環境に適応するさまざまな品種を試験的に育てる計画です。各品種の生育適性と風味を評価し、モルティング適性と蒸留での成果を密接に関連付けていきます。
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4.アイラ島最大の民間雇用主として、雇用機会をさらに拡大
こうしたプロジェクトとは別に、アイラ島の貯蔵庫にも大規模な資金を投じてきました。島での熟成を行うため、過去3年間で2棟の貯蔵庫を建設しました。来年以降さらに4棟の貯蔵庫の建設を計画しており、これにより今後長期にわたりウイスキー熟成のための場所が確保できます。
ブルックラディのアイラ島に根差したウイスキー造りへのコミットメントとして、具体的には島内の貯蔵庫とモルティング施設の建設、さらに島内でボトリングまでを行い、完成するまで一滴も島の外には持ち出さないという強い決意があります。これは、地元での雇用の拡大にもつながっています。この方針の結果、現在ブルックラディは80名の島民を雇用し、アイラでは2番目に小規模な蒸留所でありながら、島最大の雇用主となりました。島内の18の大麦生産パートナー農場と合わせて、蒸留所がこの地域社会に果たす貢献は絶大と言えるでしょう。
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ブルックラディ蒸留所CEOダグラス・テイラー(写真)は、こうした信念と現在の投資に関して次のように述べています。
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「島に根付いた事業を運営するには、私たちは社会、経済、環境に良い影響を与えるべきだと考えています。アイラ島と住人に対する自分たちの責任を強く意識しています。
近年、より持続可能な事業運営と環境に配慮した活動に取り組んできました。それにはペットボトル入り飲料水の使用中止や電気自動車の導入といったシンプルなものから、野生生物の生息環境保護、大麦農家との“緑の回廊(ヒトの生活圏によって分断された野生生物の生息地間をつなぎ、主に動物種の移動を可能とすることで生物多様性を確保するための植物群落や水域の連なり)”に関する合意、蒸留過程で発生する温排水の再利用法の考案といった複雑なものまで含まれます。こうした活動は長期的ビジョン―あらゆる行動をより持続可能にし、次世代に明るい未来を残すこと―の第一歩にすぎません」
WE BELIEVE TERROIR MATTERS. ―私たちはテロワールが重要だと信じている。
ブルックラディ蒸留所は、ヘブリディーズ諸島、アイラ島の西海岸沿いにあり、1881年に設立された当時のままの伝統的な蒸留設備と、革新的なウイスキーづくりが見事に融合した蒸留所です。
ブルックラディのウイスキーには蒸留所の信念が語られています。それは、ウイスキーは信頼性を持つべきだ、という考えです。どこで蒸留 され、どこで熟成されたのか。テロワールはそれがつくられた土地や原材料の大麦や水について語り、人の魂がスピリッツに命を与えるのだと信じています。
テロワールを重んじ、徹底して原産地を追及したブルックラディのウイスキーは、100%スコットランド産の大麦を原料につくられています。また、アイラ島大手の中では唯一全てのウイスキーをアイラ島内で熟成し、ノンチルフィルター、着色料無添加でボトリングしています。
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