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株式会社Citadel AIへの追加出資を決定

PR TIMES / 2023年7月12日 11時45分

東大IPCは、AOI1号ファンドから、AIの品質保守の自動化と可視化を通じ「信頼できるAI」の実現を目指す株式会社Citadel AIに対して、2.8億円の追加出資を決定しました。

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社は、東大関連ベンチャーで、開発・学習段階のAIの自動耐性テストを行う「Citadel Lens(シタデル・レンズ)」、ならびに運用段階の自動モニタリングを行う「Citadel Radar(シタデル・レーダー)」を提供する株式会社Citadel AIに対して、2.8億円の追加出資を行うことを決定しました。今回の出資は、Coral Capital、ANRI、サントリーホールディングス、三菱UFJキャピタル株式会社との共同出資です。



[画像: https://prtimes.jp/i/25017/108/resize/d25017-108-a35faa72787bd200a147-0.png ]

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長:植田浩輔、以下「東大IPC」)が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合 (以下「AOI1号ファンド」)は、株式会社Citadel AI(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小林裕宜、以下「Citadel AI」)に対して2.8億円の追加出資を行うことを決定しました。


また、今回のCitadel AIへの出資は、Coral Capital(本社:東京都千代田区、創業パートナー兼CEO : James Riney)、ANRI株式会社(本社:東京都港区、代表パートナー:佐俣アンリ)、サントリーホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長:佐治信忠)、三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:葛西洋一)との共同投資となります。


欧州議会がAI規制法案を採択「信頼できるAI」の実現に向けた世界の取組み


生成AIの急速な進展と共に、AIの誤った出力やセキュリティ・バイアス等に対する課題が改めて浮き彫りになり、世界各国でAIの信頼性に対する懸念が高まっています。本年2023年6月14日には、EUの欧州議会において、世界初となるAI規制法案(EU AI Act)が採択されました。人間の生命や安全・尊厳にかかわるハイリスクAIに対しては、今後リスク管理プロセスの確保やユーザーへの情報開示に加え、技術的な適合検査などの規制がかけられることになります。また、米国・シンガポール等でもさまざまな検討が進んでおり、また先進7カ国(G7)の議論と並行し、日本でもAI戦略会議が発足しています。

「信頼できるAI」を実現することは、現代の社会経済において、もはや喫緊の課題であり、それに向けた国際標準等の枠組みの構築と、技術的解決策の早期実現が強く求められています。


BSI(英国規格協会)との提携、ハイリスクAIに対する技術・法的適合検証を実現


Citadel AIは、信頼できるAI実現のための独自のソリューションとして2種類の製品を提供しています。開発・学習段階のAIの自動耐性テストを行うCitadel Lens(シタデル・レンズ)、ならびに運用段階の自動モニタリングを行うCitadel Radar(シタデル・レーダー)を通じて、AIに潜むリスクを自動で瞬時に検出し、その原因を人間に分かりやすい形で可視化します。元Google Brain、Waymoやトヨタ等において、ハイリスクAIシステムの設計と運用に携わり、AIの課題と正に実戦で闘って来た世界のエンジニアが結集し、開発をリードしています。


さらに、同社の製品は、国際的な規格開発とその認証分野で世界をリードするBSI(英国規格協会)にも採用されています。世界54のスタートアップの中から、1年に及ぶ技術的な選考過程を経て、選定されたものです。今後、医療機器や自動車、重要インフラ・与信審査等の分野におけるハイリスクAIに対し、その技術検証ならびに法的適合性検証ツールとして、同社製品が広くグローバルで適用されていく予定です。


またシンガポールのIMDA(情報通信メディア開発庁)が運営する「信頼できるAI」を構築するプロジェクトAI Verify Foundationに加盟、英国政府のCDEI(データ倫理・イノベーションセンター)とDSIT(科学・イノベーション・技術省)が紹介するAI Assurance Techniquesの14事例の一つにも選ばれています。


東大IPCは第4回「1stRound」(※)でCitadel AIを採択、顧客開拓やマーケティング戦略・広報活動などのハンズオン支援を実施し、2021年10月にリード投資家として出資しました。来たるべきAIの信頼性に関わる各国の法制度やさまざまなISO標準に対応する機能強化を進めるとともに、グローバル市場への事業展開をさらに加速化するべく、この度の追加出資に至りました。


(※)各業界のリーディングカンパニーがパートナー企業として参加する東大IPCが主催するコンソーシアム型のインキュベーションプログラム
https://www.1stround.jp


Citadel AI 代表取締役社長 小林裕宜 コメント


今回、東大IPCをリードとする投資家の皆様から、強力なるご支援を頂戴することができたことに深く感謝申し上げます。今回の調達によって獲得した資金を通じ、生成AI等の最新AIに対する検証機能や、AIの信頼性に関わる法制度やISO標準に対する適合性テスト機能のさらなる拡充を進める計画です。AIの技術が指数関数的に発展する中、人間が安心してAIを活用できる環境を構築することは必要不可欠です。弊社技術は「信頼できるAI」を実現する上で、これからの社会にとって必ずやお役に立つことができると確信しております。日本発、世界で闘えるスタートアップとして、グローバル市場への事業展開を加速化して参ります。


東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 最高投資責任者/パートナー 水本尚宏 コメント


前回に続いて、本ラウンドでもリード投資をさせて頂きました。小林さんとKennyさんには創業期にお会いし、弊社のインキュベーションプログラム1stRoundで採択をさせて頂きました。正直、当時は彼らの先進的な課題設定に社会ニーズが追い付くのか少々不安な気持ちもありましたが、この1年間で世界と彼らは一変しました。今やニュースでAI規制の話題を聞かない日はなく、Citadel AIのプロダクトはAI規制が最も進む欧州最大手の第三者認証機関BSIのAI評価システムとして採用されました。そして同社は世界中からトップレベルのエンジニアが集まるグローバルスタートアップに急変貌しつつあります。


これはAI規制という世界を左右するルール作りに日本のスタートアップが大きく関与する千載一遇のチャンスです。同社と共にこのチャンスを掴んでいきたいと思います。


日本のオープンイノベーション活動の発展寄与を目指すAOI1号ファンド


AOI1号ファンドは、東京大学周辺でのオープンイノベーション活動の推進を目的とし、「企業とアカデミアとの連携によるベンチャーの育成・投資」というコンセプトで2020年に組成されました。本ファンドでは、各業界のリーディングカンパニーと連携した新会社設立やカーブアウトベンチャー、および事業会社と連携したプレシード育成投資を通じ、新たな分野におけるオープンイノベーションの成功事例創出を目指します。


東大IPCは、今後も東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展およびそれを通じた世界のイノベーションを加速するため、ベンチャーキャピタルやオープンイノベーションを推進する企業との様々な連携を通じ、アカデミアの生み出す学術・研究成果を活用するベンチャーの創出、育成および投資を進めていきます。


株式会社Citadel AIについて
概 要  AIの品質保守の自動化と可視化を通じ「信頼できるAI」を実現する事業
設 立  2020年12月
所在地  東京都渋谷区
代表者  代表取締役社長 小林裕宜
URL   https://www.citadel.co.jp


東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について
概 要 東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設 立 2016年1月
株 主 国立大学法人東京大学(100%)
所在地 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
代表者 代表取締役社長 植田浩輔
URL https://www.utokyo-ipc.co.jp/

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