アルテラ、OpenCL向けSDK最新版バージョン14.0を発表 ~迅速なプロトタイピングを実現~
PR TIMES / 2014年7月1日 10時54分
●アルテラとボード・パートナー企業、高性能コンピューティング、ネットワーキング、およびSoCアプリケーション開発を加速するソリューションを提供
プログラマブル・ロジック・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーであるアルテラ・コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、社長、CEO兼会長:ジョン・デイナ、日本法人:東京都新宿区、代表取締役社長:ハンス・チュアン、NASDAQ:ALTR 以下、アルテラ)は、米国時間6月30日 (日本時間:7月1日)、プログラマーがFPGAアルゴリズムの高速化を容易にする「OpenCL向けSDK」の最新版バージョン14.0を発表しました。
OpenCL向けSDKバージョン14.0には、ユーザーが直ちにFPGAデザインのプロトタイピングが行える、プログラマーが使い慣れた迅速なプロトタイピング・デザイン・フローが含まれています。アルテラはボード・パートナー企業と共に、アルテラのOpenCLソリューションによってサポートされているリファレンス・デザイン、リファレンス・プラットフォーム、およびFPGA開発ボードを提供することで、FPGAベースのアプリケーションの開発を迅速化させます。また、これらのリファレンス・プラットフォームは、特定のアプリケーション要件を満たすために、カスタムFPGAアクセラレータの開発を効率化します。
アルテラは、OpenCL準拠ソフトウェア開発キット(SDK)を市場に提供している唯一の企業です。当ソリューションにより、設計者はCベースOpenCL言語でアルゴリズム開発を行い、FPGAの性能および電力効率をすぐに活用できます。アルテラのOpenCL向けSDKバージョン14.0に含まれている迅速なプロトタイピング・デザイン・フローにより、短時間でハードウェア実装を行うためのOpenCLカーネル・コードのエミュレート、デバッグ、最適化、プロファイリング、およびリコンパイルが可能となります。リコンパイルされたカーネルは、FPGA上で直ちにテスト、稼働させることが可能で、それによりプログラマーの開発時間が何週間も短縮されます。
アルテラとボード・パートナー企業は、FPGAアクセラレータを使って、一層容易にアプリケーションを迅速に立ち上げられるよう、広範なアルテラ開発のリファレンス・プラットフォーム、リファレンス・デザイン、およびFPGAアクセラレータ・ボードを提供しています。アルテラは、金融アプリケーション向けORPA FAST Parser、ビッグデータ・アプリケーション向けJPEGデコーダ、およびビデオ・アプリケーション用ビデオ・ダウンスケーリングなど、OpenCLの記述方法を示したさまざまなデザイン例を提供しています。
独自のペリフェラル群を搭載したカスタム・ソリューションを開発したいハードウェア・チームは、独自のカスタムFPGAアクセラレータを開発することができ、アルテラが開発したリファレンス・プラットフォームを使用することで、開発時間を飛躍的に短縮することが可能です。このリファレンス・プラットフォームには、ターゲット・エンベデッド・アプリケーション、高性能コンピューティング(HPC)、およびIOチャネルを使用した低遅延ネットワーク対応プラットフォーム向けSoCプラットフォームが含まれています。
アルテラのOpenCL向けSDKバージョン14.0で施された機能拡張は以下のとおりです。
・FPGAを介したデータ・ストリーミングを可能にするIOチャネル、ならびにハードウェア・パイプラインにおいて1つのカーネルから他のカーネルへのデータ・フローを可能にするカーネル・チャネルの製造をサポートすることによって、ホストとメモリとのやり取りをほとんど行うことなく、著しい性能およびスループット向上を実現
・ホストがFPGAアクセラレータに統合されたエンベデッドARMコア・プロセッサの場合、シングルチップSoC(Cyclone V SoCおよびArria V SoC)の製造をサポート
アルテラのOpenCL向けSDKについて
アルテラのOpenCL向けSDKにより、プログラマーはOpenCLコードを使って、FPGAの超並列アーキテクチャをすぐに活用することができます。FPGAをターゲットにした開発を行うプログラマーは、GPUやCPUなどのその他のハードウェア・アーキテクチャより著しく低い消費電力で、一層高い性能を達成することができます。FPGAは、平均してGPUの1/5の消費電力で高性能を提供します。アルテラのOpenCLソリューションは、アルテラの OpenCL対応推奨ボード・パートナー・プログラムより提供されるサードパーティ製ボードによってサポートされています。詳細は、http://www.altera.co.jp/openclをご覧ください。
価格と出荷時期
アルテラのOpenCL向けSDKは、現在、アルテラのウェブサイトからダウンロードして入手できます。OpenCL 向けSDKの費用は、米国内販売価格 995 ドル(ノード・ロックPCライセンス時)です。アルテラのOpenCL推奨ボード・パートナー・プログラムおよび同プログラムのパートナー・メンバーに関する詳細、あるいはすべての対応ボード一覧および購入情報については、アルテラのウェブサイトのOpenCLのページをご覧ください。
アルテラ・コーポレーションについて
アルテラ・コーポレーションは、プログラマブル・ロジック・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーです。1983 年にシリコンバレーで創業した世界で最初のファブレス企業であり、1988 年に NASDAQ に上場しました。FPGA、SoC、CPLD、ASIC および電源をはじめとする関連技術を提供し、カスタム・ロジックの分野におけるテクノロジ・リーダーとして高成長を続け、顧客企業のイノベーションに貢献しています。世界各国に拠点を持ち、日本法人である日本アルテラ株式会社は 1990 年に設立されました。顧客志向のソリューションが高く評価され、日本における PLD 市場でトップシェアを維持しています。
ALTERA, ARRIA, CYCLONE, HARDCOPY, MAX, MEGACORE、NIOS, QUARTUS, STRATIX の製品名ならびにロゴは、アルテラ・コーポレーションの米国およびその他の国における登録商標です。商標またはサービス・マークとして記載されている製品名ならびにロゴはすべて、http://www.altera.com/legal に記載されているとおり、各所有企業に帰属します。
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