保育士の97%、複数担任制に「ストレスを感じたことがある」
PR TIMES / 2017年8月3日 10時32分
保育士は、定員や子どもの年齢によって複数担任制でクラス運営を行うこともあります。その場合に職員同士の連携が欠かせませんが、うまくいかないケースもあるようです。今回98名にストレスの実態を伺いました。
保育士や幼稚園教諭の人材紹介サービス【保育のお仕事】(https://hoiku-shigoto.com/)を展開する、株式会社ウェルクス(本社:東京都墨田区両国)は、読者を対象に行ったアンケートに基づいた独自のコンテンツを発表いたしました。
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これは、複数担任制でのクラス運営におけるストレスについて、保育現場で働く98名の保育士らを対象に調査を行ったものです。
複数担任制を経験した保育士のどれくらいが、複数の保育士でクラスを運営することにストレスを感じたことがあるのか、また実際どのような悩みがあるのか、保育現場ならではの意見が伺える内容となっています。
調査の概要(一部)
今回ご協力いただいたのは、保育の現場で活躍される保育士を中心とした98名。うち複数担任でクラスを受け持ったご経験のある99%の方を対象にアンケート調査を実施しました。
まず、「複数担任でクラス運営を行う際に、ストレスを感じたことはありますか?」と伺ってみたところ、次のような結果になりました。
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調査結果からは実に97%もの保育士さんが、複数担任制にストレスを感じた経験があるという実態が浮かび上がってきました。
では複数担任制におけるストレスとは、いったいどのようなものなのでしょうか。
先の質問で、複数担任制にストレスを感じたことが「ある」と回答された方に、どのような点でストレスを感じるか伺ってみたところ、最も回答が多く集まったのは「情報共有・報告連絡相談がうまくできない」で66%。
続いて「業務分担がうまくできない(44%)」、「1人の方が気が楽である(44%)」、「人任せになる保育士がいる(43%)」、「やりたい保育の方向性が合わず揉めてしまう(38%)」という結果になりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/13773/109/resize/d13773-109-379334-1.jpg ]
【実際にストレスを感じたエピソード(一部抜粋)】
・3人担任をしていたとき、2対1の構図になりやすく、2人は共有している情報がもう1人に伝わらなかったり、2人で相談したことが担任全員の総意として、ものごとが進んだりすることがあった。(40~44歳・保育士/パート・アルバイト・派遣・女性)
・保育の方向性や考え方の違いなどで、お互いの意見交換や意思疎通がないまま、押し付けられた保育になってしまうことがあった。(45歳~49歳・保育士/パート・アルバイト・派遣・女性)
今回の調査では「主担任が指導指揮をしてくれない」ということに対する不満は13%と比較的少ない結果となりました。複数担任制においては、一方的な指示や指導を行うよりも、協力してクラス運営を行っていくことが重視される傾向にあるようです。
ではこのような複数担任でのクラス運営でのストレスは、どのように軽減すべきなのでしょうか。
「どのようなことを心がければ、よりストレスなく複数担任でのクラス運営ができると思いますか?」と伺ったところ、最も回答が多かったのは「情報共有、報告連絡相談をこまめに行う」「困った際に助け合うことを心がける」でともに66%。
「相手の話・意見をよく聞く(59%)」、「保育の方針や、行動方針について統一できるよう事前に決めておく(51%)」が後に続く結果となっています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/13773/109/resize/d13773-109-835349-2.jpg ]
【回答者の声(一部抜粋)】
・互いの保育の方向性を知り、話し合い、互いに相手を理解し歩みよることで子の成長、よりよいクラス運営につながりストレス緩和になると思う。子ども自身も保育士の思いが一つになることで混乱することなく過ごすことができると思う。(30~34歳・保育士/正規職員・女性)
・複数担任でストレス「0」はあり得ないと思う。しかし考えをその都度話し合う事で理解し合え ストレスは減ると思う。十人十色 保育士だって一人ひとり考え方も接し方もやり方も違うのだから 「なんで!?」「どうして?!」「私はこうしようと思ったのに!」と思うことはなくならない。その人の気持ちの持ちようだと思う。(50歳~54歳・保育士/パート・アルバイト・派遣・女性)
・相手を思いやる気持ちを忘れない。立場に上下をつけずに同等の関係なのだという意識を持つ。相手を尊重する。(20~24歳・保育士/正規職員・女性)
考えが異なる同士が同じ方向を向いてクラス運営を行うことは、決して簡単ではありませんが、互いに歩み寄り、意思疎通を図ろうと努力をすれば、複数人で子どもたちを見られることのメリットを最大限に活かすことができるでしょう。
複数担任制のストレスを軽減するためには、職員同士の思いやりや、情報共有、相談を行うことの重要性を全員がきちんと認識することが大切であると言えそうです。
記事に関する詳細
◆保育のお仕事レポート
【表題】97%の保育士が抱える複数担任制のストレス…軽減のコツは?
【URL】https://hoiku-shigoto.com/report/trouble-at-work/multiple-homeroom-teacher/
アンケート調査概要
・実施期間:2017年7月10日~7月17日
・実施対象:
保育士/正規職員(56%)・保育士/パート・アルバイト(29%)・
幼稚園教諭/正規職員(6%)・幼稚園教諭/パート・アルバイト(3%)・現在は働いていない潜在保育士(6%)
・回答者数:98人(平均年齢:34歳)
・男女割合:女性/95%・男性/5%
※うち複数担任制でクラスを受け持った経験のある方:99%
※ご協力いただきました皆さま、貴重なご意見をありがとうございました!
※ご意見は個人情報のわからないよう、一部抜粋・編集しご紹介しております。数値については四捨五入している関係で必ずしも合計が100とならない場合があります。
■保育のお仕事とは?
保育士、幼稚園教諭専門の転職支援・適職紹介サービスです。主に転職や復職にて、保育園や幼稚園で働きたい保育士・幼稚園教諭と求人中の施設・事業所とを仲介する形で、復職・転職を全面的にサポートしています。その他、保育に携わるうえで役立つ情報を【保育のお仕事レポート】を通じて紹介しています。
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【本リリースに関するお問い合せ】
株式会社ウェルクス
担当:白井
TEL:03-5638-6191 (代表)FAX:03-5625-6702
MAIL: yumi-shirai@welks.co.jp
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