【キャンペーン】 ストップ!「ゴーストギア」 ~プラスチックごみから海を守ろう
PR TIMES / 2020年10月21日 16時15分
海洋プラスチック問題解決に向け、各国政府へ「国際協定発足」を求める賛同署名を
1.「ゴーストギア」とは、海に流出した魚網や釣り糸などのプラスチック製漁具のことで、世界の海洋プラスチックごみの少なくとも10%を占め、さらに毎年新たに50万~100万トンが流出していると推定される。
2.世界で使用される魚網の5.7%、籠や壺などの仕掛けの8.6%、釣り糸の29%がゴーストギアとして海に流出していると推定され、海洋生物に最も致命的な影響を与えていることが明らかに。
3.WWFではゴーストギアを含む海洋プラスチック問題を解決するために、「プラスチック問題解決に向けた国際協定の早期発足」を求める署名活動を強化。
[画像1: https://prtimes.jp/i/18383/109/resize/d18383-109-251417-0.png ]
国際的な環境保全団体である公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区 会長:末吉竹二郎 以下、WWFジャパン)は、WWFネットワーク全体で実施する『ストップ!「ゴーストギア」 ~プラスチックごみから海を守ろう』キャンペーンを開始しました。
ストップ!「ゴーストギア」 ~プラスチックごみから海を守ろう
https://www.wwf.or.jp/activities/project/4446.html
「ゴーストギア」とは、海洋に放棄(Abandoned)され、逸失(Lost)し、または投棄(Discarded)された漁具(Fishing Gear)のことを指します。日本語にすると「漁具の幽霊」という意味で、持ち主がいなくなり、海中を延々と漂う魚網を幽霊にたとえた言葉です。ゴーストギアは、漁業から発生するプラスチックごみであり、海洋生物に最も致命的な影響を与えます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/18383/109/resize/d18383-109-624949-2.png ]
海洋に1億5,000万トン存在するとされるプラスチックごみの少なくとも10%は、漁業から発生したゴーストギアであり、さらに毎年新たに、50~100万 トンの漁具が海に流出していると推定されています。調査から、全世界で使用されている全魚網の5.7%、籠や壺などの仕掛けの8.6%、全ての釣り糸の29%が海洋に流出していることがわかりました。また、北太平洋の日本の国土の4倍ほどある世界で最も大きな海洋プラスチックのたまり場「太平洋ごみベルト」では、漂うプラスチックごみの46%が、漁業から発生した魚網、延縄、ロープなどのゴーストギア等で占められていると推定されています。なお、この太平洋ごみベルトでは文字が確認できるプラスチックごみの1/3が日本語表記でした。
ゴーストギアによる海洋生物に与える影響は、海洋ごみの中で最も深刻です。漁具はいったん海に流出すると、その機能を失うまで何十年もの間、混獲を続けます。このゴーストギアを含むプラスチックごみによって世界中の海洋哺乳類の66%、海鳥の50%、そしてウミガメにおいては全ての7種 が深刻な影響を受けていることが明らかになりました。世界で唯一メキシコのカリフォルニア湾北部にのみ生息するコガシラネズミイルカは、流出した違法な刺し網による混獲で、個体数が10頭になるまで減り続け、もはや絶滅寸前です。
ゴーストギアを含むプラスチック汚染は、世界的な問題であり、世界で協力して解決する必要があります。しかし、既存の解決の枠組みは、解決範囲が限定的であったり、拘束力がない自主的なものであるため、十分な効果がありません。「海洋プラスチック汚染問題解決に向けた、拘束力のある国際協定の早期発足」が必要です。
WWFジャパンのプラスチック政策マネージャー 三沢行弘は「ゴーストギアを含めた深刻な海洋プラスチック問題は、世界が一丸となって、早急に解決を図らなければ、取り返しのつかないことになります。WWFは、解決のための国際協定の早期発足を各国政府に求めていますが、皆さんからの署名は、この国際協定発足への大きな後押しとなります」と述べています。
現在、世界50カ国以上のリーダーや、約190万人にのぼる人々が、海洋プラスチック汚染を根絶するための「新たな国際協定」の早期発足を求めており、WWFは、このキャン―ペーンにあわせ、署名活動を強化しました。集まった署名は、日本政府に「国際協定発足への支持」を働きかける際、また、国際会議等で各国政府に同様の働きかけを行う際に活用します。
ストップ!「ゴーストギア」 ~プラスチックごみから海を守ろう
https://www.wwf.or.jp/activities/project/4446.html
●署名のご協力
WWFでは、この国際協定を早期に発足させるために、世界中の人々に署名のご協力をお願いしています。動画も本ページ公開しています。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=J-_RwK7i07c&feature=emb_title ]
●SNSへ投稿しよう
海の生き物を見かけたら、写真を撮って大きなハッシュタグ「#」を付けてください。そして「#StopGhostGear」とともに写真をSNSにシェアしてください。
[画像3: https://prtimes.jp/i/18383/109/resize/d18383-109-463008-1.png ]
■関連情報
「海洋プラスチック問題」についての記事一覧
https://www.wwf.or.jp/tags_c_46/
<WWF声明>
政府のプラごみ問題施策方針へのNGO共同提言 ー代替品や熱回収より「総量削減・リユース」をー(2020年10月13日)
https://www.wwf.or.jp/activities/statement/4438.html
G20大阪ブルー・オーシャン・ビジョンでは不十分 海洋プラ汚染問題解決に向け2030年削減目標付き国際協定早期発足を要請(2019年7月1日)
https://www.wwf.or.jp/activities/statement/4008.html
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
チリの海の生物多様性保全と持続可能な水産業のため、寄付募集を開始「海流の贈りもの~みんなチリの海に支えられている~」チリの海と日本の「食」のつながりを知って、保全活動に参加しよう
PR TIMES / 2024年9月18日 17時45分
-
続報!企画展『プラスチックの海~変えられる未来~』の追加展示や企業・団体と未来を変えるためのコラボイベントを神戸の水族館・アトアで開催決定!
PR TIMES / 2024年9月18日 16時45分
-
SDGsへの取り組み!海のプラごみ問題に向き合う活動『水辺のプラごみフォトコンテスト2024』の入賞作品を発表!
@Press / 2024年9月13日 9時30分
-
5年ぶりの開催決定!『スポGOMI甲子園2024・東京都大会』参加者募集 40都道府県の高校生が海洋ごみ問題に取り組む
PR TIMES / 2024年9月11日 18時45分
-
釣りだと非効率なので「投網」をして魚をゲットしようと思います。これって「密漁」になりますか?法的に大丈夫ですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月9日 9時0分
ランキング
-
1「きのこの山」模倣品流通受け、明治が知的財産権の保護を強化へ…製造差し止めなどでブランド保護
読売新聞 / 2024年9月24日 16時59分
-
2《1個買うと1個もらえる》新作「チョコパイ」が無料ってお得すぎ...。セブン・ミニストップ・ファミマお得企画まとめ(9月24日開始)
東京バーゲンマニア / 2024年9月24日 12時37分
-
3「うまい棒」12円→15円に値上げ 「許容できる範囲をさらに超え……」
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月24日 13時9分
-
4昭和に大ヒット「青春という名のラーメン」令和に復活! 熱湯1分、タイパ志向に応える 明星食品
食品新聞 / 2024年9月24日 9時2分
-
5パソコン破壊は最終手段「データ消去」の落とし穴 デジタルの「痕跡」を消すための新たな最適解
東洋経済オンライン / 2024年9月24日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください