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【MHPS】米国インターマウンテン電力(IPA)向けに84万kW級水素焚きJAC形設備を初受注

PR TIMES / 2020年3月12日 15時15分

◆ 2025年に水素混焼率30%で運転を開始し、2045年に100%専焼運転を目指す
◆ 当社が参画する先進的クリーンエネルギー貯蔵事業(ACES)からの水素活用に向けて



三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、米国ユタ州のIPP(独立電力事業者)であるインターマウンテン電力(IPA:Intermountain Power Agency)が計画する水素を利用したガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電プロジェクトで、84万kW級発電設備を受注しました。当社が実用化した水素焚き大型ガスタービン技術によるM501JAC形2基を中核とするGTCC発電設備を納入するもので、水素焚きJAC形の設備を受注するのは今回が初めてです。2025年に水素混焼率(体積比による混合比率)30%で運転を開始し、2045年までに水素100%での運転を目指します。水素については、当社が参画するユタ州内の再生可能エネルギー由来電力によるエネルギー貯蔵事業からの活用が期待されています。

このGTCC発電設備は、ユタ州都ソルトレイクシティの南西約140kmに位置する石炭火力発電所の設備更新により建設。水素混焼率30%GTCCへの更新により、最大で年間約460万トンのCO2排出量削減(東京都の約2.4倍の面積の森林が吸収するCO2の量に相当)に寄与します。同発電設備はIPAが所有し、同社の最大株主であるロサンゼルス水道電力局(LADWP:Los Angeles Department of Water and Power)が運営します。発電電力は、ロッキー山脈をまたいでカリフォルニア州およびユタ州に幅広く供給される運びです。

当社は、米国法人を通じてM501JAC形ガスタービン2基を高砂工場(兵庫県高砂市)、蒸気タービンならびに発電機2基を日立工場(茨城県日立市)が供給。その他必要な設備や補機類は米国法人が調達・供給を手掛け、併せて20年間の長期保守契約(LTSA)も締結します。

一方、先進的クリーンエネルギー貯蔵事業(ACES:Advanced Clean Energy Storage)は、岩塩空洞の開発・運営会社であるMagnum Developmentが運営するユタ州の岩塩坑に、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用した水の電気分解により取り出した水素などを貯蔵して、発電をはじめとするエネルギー生産に活用する事業です。当社は、2019年にMagnum Developmentと提携し、100%再生可能エネルギー由来では世界最大級となる100万kWのエネルギー貯蔵施設の開発を目指しています。

当社は1970年代以来、水素含有燃料を使用する約30の発電所向けにガスタービンを納入した実績を有しており、総運転時間は350万時間以上に達しています。また、大型ガスタービンについても、独自開発の燃焼器技術などにより30%の水素混焼技術を確立。さらに、オランダでは44万kWの天然ガス焚きGTCC発電所を対象として、2025年までに100%水素専焼に転換するプロジェクトにも取り組んでいます。今回のACESへの参画は、こうした当社が積み上げてきた技術を活用し、脱・低炭素社会の構築に貢献するものです。
MHPSは、今回のユタ州でのACES参画および水素焚きJAC形ガスタービンの初受注を弾みとして、水素100%専焼実現に向けた技術開発を加速させるとともに、火力発電事業者の水素利活用に向けた取り組みを支援し、水素社会の実現に貢献していきます。

[画像: https://prtimes.jp/i/25611/111/resize/d25611-111-928146-0.jpg ]


■MHPS公式Twitter
https://twitter.com/MHPS_Japan

以 上

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