北海道大樹町、SPACE COTAN、学習院大学が宇宙利用分野における産官学連携協定を締結
PR TIMES / 2024年11月21日 10時0分
地域社会の発展と宇宙人材の育成・学術の振興を図る
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学習院大学学長の遠藤久夫、大樹町長の黒川豊、SPACE COTAN代表取締役社長兼CEOの小田切義憲(左から)
民間にひらかれた商業宇宙港「北海道スペースポート(HOSPO)」を運営する北海道大樹町(町長:黒川豊)とSPACE COTAN株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町、代表取締役社長兼CEO:小田切義憲)、学習院大学(所在地:東京都豊島区、学長:遠藤久夫)は、宇宙分野における産官学連携協定を締結し、11月20日に協定締結式を実施しました。
本協定により、宇宙利用に関する研究等に力を入れている学習院大学と、40年にわたって航空宇宙産業の誘致や宇宙のまちづくりを推進してきた大樹町、HOSPOの運営事業者であるSPACE COTANが連携し、宇宙関連人材の育成や地域社会の発展などに取り組みます。
大樹町を宇宙利用論の研究フィールドに、町内の教育に学習院大学の知見を活用
学習院大学は、理系と文系の融合による「宇宙利用論」の研究・教育に取り組んでおり、宇宙産業の現場に即した形で展開しようと、長年宇宙のまちづくりを進めている大樹町に産学官連携拠点の構築を検討しています。一方、大樹町においては、大樹高校が地域の特色である航空宇宙分野を活用した授業展開に取り組み、学校の魅力向上を図っています。
学習院大学、大樹町とも、国内で不足する宇宙関連人材の育成に取り組んでいることから、2024年3月13日に本協定を締結しました。今後、学習院大学は大樹町を研究フィールドとして活用し、大樹町は学習院大学の持つ宇宙利用分野の知見を教育に活かします。
連携協定の内容
宇宙利用分野において相互に協力し、地域社会の発展と人材育成及び学術の振興に寄与することを目的とし、以下の内容に取り組みます。
- 地域づくり・まちづくりの推進に関すること
- 産業振興など地域経済の発展に関すること
- 環境の保全及び防災対策の推進に関すること
- 住民との協働の推進に関すること
- 教育及び人材育成の推進に関すること
- 学術研究の振興に関すること
- 施設の相互利用に関すること
北海道大樹町長 黒川 豊当町では、町の特色を活かした独自のカリキュラムである「大樹学」を推進しています。「大樹学」では町の基幹産業である一次産業から宇宙産業までと幅広な学習を行っており、町としてはカリキュラムの充実を図っているところです。今般の協定により、学習院大学様が持つ宇宙利用に関する知見を当町における学習の場で活用させていただくとともに、学習院大学様には、当町を宇宙人材の育成の場として活用いただくなど連携を図れればと考えております。
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SPACE COTAN株式会社 代表取締役社長兼CEO 小田切 義憲世界的な動向と同様に、国内においても民間宇宙産業が活性化しており、政府支援も追い風となって、その勢いが年々増しています。一方で、人材不足は深刻で、宇宙産業の健全な発展を支える人材の育成が急務となっています。本協定を通して、北海道スペースポートを拠点とした宇宙産業集積に取り組む北海道・大樹町を教育の場として活用いただくことで、宇宙人材の育成、地域の発展に貢献してまいります。
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学習院大学 学長 遠藤 久夫学習院大学は、各専門分野で高く評価される教授陣のもと、専門分野の学びを深めながら広い視野を養う少人数教育を実施しています。文系・理系学部を擁する総合大学としての強みを活かし分野横断的な全学共通科目を充実させています。全学共通科目「宇宙利用論」では、宇宙利用の現状を学び宇宙産業の裾野拡大に貢献する人材育成に取り組んでいます。今回の北海道大樹町との連携により、宇宙分野での実践的な経験を通じた地域連携に取り組みます。
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北海道大樹町
代表者:町長 黒川 豊(くろかわ ゆたか)
所在地:北海道広尾郡大樹町東本通33番地
町の概要:人口5300人の一次産業が中心の町です。1984年の北海道大規模航空宇宙産業基地構想で航空宇宙基地の適地とされ、以降約40年にわたり宇宙のまちづくりを推進しています。2022年度に小型人工衛星打上げ用のロケット発射場「Launch Complex-1(LC-1)」の建設に着手し、北海道スペースポートを核とした宇宙版シリコンバレーの形成を目指しています。
Website :https://www.town.taiki.hokkaido.jp
SPACE COTAN株式会社
代表者:代表取締役社長兼CEO 小田切 義憲(おだぎり よしのり)
所在地:北海道広尾郡大樹町西本通98
事業概要:北海道スペースポートの管理運営、整備資金調達支援、ロケット射場設計、国内外の顧客開拓、PR活動等のHOSPOプロジェクト関連業務のほか、宇宙産業活性化事業に取り組んでいます。
Website:https://hokkaidospaceport.com
学習院大学
学長:遠藤 久夫(えんどう ひさお)
所在地:東京都豊島区目白1丁目5-1
概要:学習院大学は、5学部17学科を擁する総合大学として産学連携に関する基本方針を策定し、大学の研究活動の成果が社会及び産業界の課題解決、ひいては社会全体の利益と発展に貢献することを目指しています。そのために、産官学連携を含む研究活動を積極的に推進し、産業界、国と地方公共団体、及び地域社会との連携活動を推進、知的財産の活用等に取り組んでいます。
Website :https://www.univ.gakushuin.ac.jp/
北海道スペースポート(HOSPO)とは
HOSPOは大樹町沿岸部に位置する民間にひらかれた商業宇宙港です。大樹町はロケットを打上げる東と南に海が広がり、広大な土地を有することなどから、世界トップクラスの宇宙港の適地と言われ、40年前から航空宇宙産業の誘致を進めてきました。
「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」というビジョンに向けて、射場や実験場の整備によって航空宇宙産業の発展に貢献し、宇宙産業による地方創生を推進します。
人工衛星の打上げに対応した新たな射場Launch Complex-1(LC-1)の整備を進めており、整備資金には企業版ふるさと納税を活用しています。地域特性を活かした取り組みで人口減少に歯止めがかかったことなどが評価され、大樹町は2022年度の内閣府特命大臣表彰を受けました。
また、大樹町とSPACE COTANは、2024年10月に世界5大陸の8商業宇宙港との間で国際協力に関する覚書(MOU)を締結しました。射場の国際標準化による相互運用性の確保、運用コスト削減に向けた合理化を検討し、打上げ高頻度化やロケット・人工衛星事業者の利便性向上を図ります。
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北海道スペースポートの将来イメージ
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