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新発見! 北斎真筆 江戸で出版されるはずだった『北斎漫画』。200年の時を超え、ついに日本で出版!

PR TIMES / 2017年9月25日 9時21分



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このたび、世界有数の日本美術コレクションを誇るアメリカ・ボストン美術館で新発見された『北斎漫画[肉筆未刊行版]』の日本語版が、河出書房新社(東京都渋谷区・代表取締役社長 小野寺優)より刊行されます。

江戸後期の浮世絵師・葛飾北斎による『北斎漫画』は日本の「漫画」の元祖的存在。その自由自在な筆致は西洋画家に大きな衝撃を与えて印象派の誕生にもつながり、いまも世界中で愛されて続けています。

約200年前、1814年に初編が刊行されると、大ベストセラーとなり、最終的に全15編が刊行された『北斎漫画』。

今回刊行される『北斎漫画[肉筆未刊行版]』は、江戸当時になぜか出版されず、原画のまま和綴じ製本された画帖が全ページ収録されています。まごうことなき北斎の肉筆画が綴られた通称「ボストン画帖」と呼ばれる3冊の画帖は、ボストン美術館の収蔵庫に眠る古い箱の中から発見されました。同館の学芸員セーラ・E・トンプソン氏たちによる調査の結果、これは『北斎漫画』の続編的企画として出版が予定されていた本の版下絵であることが推定されており、昨年、トンプソン氏による詳細な解題・図版解説を付して、アメリカで初出版されました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/12754/115/resize/d12754-115-665653-8.jpg ]


そして、北斎の作画から約200年の時を経て、ついに生地・日本での刊行が実現したのです。


[画像3: https://prtimes.jp/i/12754/115/resize/d12754-115-468501-7.jpg ]

木版印刷による江戸時代の出版物は、絵師が描いた原画を元に、専門の彫り師が彫った線を印刷したものです。
版下絵として使用された原画自体は木版の製作過程で切り刻まれ、残ることはありません。そのため世に出た『北斎漫画』は、厳密には北斎自身の線ではなく、原画(肉筆)は現存しません。

ところが「ボストン画帖」は印刷物として世に出なかったことが幸いして、北斎の肉筆原画がそのまま残ることになったのです。

本書の日本語版監訳者である、国際浮世絵学会会長の小林忠氏は、なぜ「ボストン画帖」が未完の画稿として残ったのか、本書中でもその原因を推測していますが、いまだに多くの謎は解明されていません。

これまで誰も見たことのなかった北斎肉筆による『北斎漫画』の生原画を、美麗な5色印刷で忠実に再現した『北斎漫画[肉筆未刊行版]』は、まさに歴史的な出版です。

世界に誇る日本の天才絵師の筆による躍動する絵の数々を、ぜひその目でお確かめください。

[画像4: https://prtimes.jp/i/12754/115/resize/d12754-115-888301-4.jpg ]

【書誌情報】
北斎漫画[肉筆未刊行版]
葛飾北斎 セーラ・E・トンプソン編 小林忠監訳 野間けい子訳
本体価格 3,900円(税別)
ISBN978-4-309-25582-8
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309255828/

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