羽田クロノゲートベースが食品安全の国際規格「FSSC22000」の認証を取得
PR TIMES / 2017年9月6日 15時37分
~物流カテゴリーでの認証取得は世界初~
ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区・代表取締役社長 長尾裕、以下ヤマト運輸)は、羽田クロノゲートベースにおいて、Global Food Safety Initiative(以下GFSI ※1)承認国際規格「FSSC22000※2」の物流カテゴリーでの認証を、世界で初めて取得しましたのでお知らせいたします。
1.背景
多発する食品事故や消費者による食の安全意識の高まりに伴い、食品を取り扱う事業者は、品質向上の取り組
みのみならず、食品安全を確保する能力を実証することが求められています。
また、コールドチェーン市場の世界的な拡大や、グローバル化による農水産品をはじめとした食品などの輸出
入の増加によって、生産や製造、加工工程だけではなく、流通などを含めたフードチェーン全体での食品安全を
担保する取り組みの推進が重要となってきています。
一方、国内では、平成28年12月に公表された厚生労働省の「食品衛生管理の国際標準化に関する検討会」に
おいて、日本の食品安全の更なる向上を目的として、物流事業者を含めたすべての食品取扱事業を対象とした
HACCPの制度化が検討されています。
ヤマトグループでは、本年5月14日、クール宅急便を展開する各国においてお客さまに安心してサービスをご
利用いただくため、小口保冷配送サービスの国際規格であるPAS1018※3を取得し、客観的な視点による品質の
更なる向上を図るための取り組みを進めています。
【HACCP(ハサップ)とは】
食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析(Hazar
d Analysis)し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得る
ことができるかという重要管理点(Critical Control Point)を定め、これを連続的に監視することにより製品の
安全を確保する衛生管理の手法です。
(参考・厚生労働省)http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/haccp/index.html
2.「FSSC22000」取得の目的
ヤマト運輸が、食品安全に関する国際規格「FSSC22000」を羽田クロノゲートベースにおいて取得するこ
とで、より厳格な衛生管理手法を取り入れるなど食品安全管理のレベルを向上し、食品を取扱う事業者として
より信頼性の高いサービスの実現を目指します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/14314/115/resize/d14314-115-983901-2.jpg ]
3.概要
登録組織: ヤマト運輸株式会社 羽田クロノゲートベース
登録番号: FS-062
認証スキーム: FSSC22000Ver.4.1(ISO22000:2005,NTA8059,FSSC22000追加要求事項含む)
登録カテゴリー: G1 (腐敗しやすい食品及び飼料の輸送及び保管サービスの提供)
登録範囲: 冷凍・冷蔵食品の輸送及び保管サービスの提供
初回認証登録日: 2017年7月27日
審査登録機関: オーディス株式会社
認定機関: JAS-ANZ(The Joint Accreditation System of Australia and New Zealand )
4.FSSC22000の登録証授与式について
認証取得にあたって、8月30日にFSSC22000の登録証授与式が行われました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/14314/115/resize/d14314-115-330791-1.jpg ]
(写真)左から オーディス(株)最高審査責任者 齋藤 恵美、ヤマト運輸 代表取締役社長 長尾 裕
5.今後について
現時点ではヤマトグループの中核施設である羽田クロノゲートのベースターミナルに限定していますが、年内
をめどに、海外の接点である沖縄ヤマト運輸のサザンゲートやヤマトグローバルロジスティクスジャパンの羽田
クロノゲート支店での取得を予定しています。
今後ヤマトグループは、食品安全の国際規格に則った食品安全危害を管理する仕組みを構築し、日本国内のみ
ならず海外へも展開し、世界の皆様に安全な食品をお届けできるよう努めてまいります。
※1 Global Food Safety Initiative(GFSI)とは
TCGFにより運営されている業界主導のイニシアチブ。小売業や、メーカー、フードサービス業、国際団体、
行政、学術機関のほか、食品業界のサービス・プロバイダーなど、世界中のあらゆる業界から集まる食品安全の
エキスパートが協力し、食品安全マネジメントの管理を通してフードサプライチェーン全体の安全性を向上する
ための取り組みをおこなっている機関です。
The Consumer Goods Forum(TCGF)とは
世界70カ国、400社を超える企業のCEOや経営者が集まるグローバルな消費財流通業界のネットワークです。
会員企業の売上高総額は2.5兆ユーロ(約300兆円)で直接雇用者は1千万人に上ります。
※2 FSSC22000とは
GFSIが承認した食品安全の国際規格で、本部はオランダにあります。食品安全マネジメントシステムISO220
00、NTA8059、FSSC22000追加要求事項より構成されており、初版発行は2009年。2017年1月に輸送及び
保管のカテゴリーを設けています。2017年8月24日現在、認証組織数は世界で16,019件。日本では1,088件に
上ります。
※3 PAS1018とは
小口保冷配送サービスのうち、荷物の積み替えを伴う輸送形態を対象とする国際規格です。車両に搭載されて
いる保冷庫などの空間の温度管理を中心に、配送中の積み替え作業に関する要求事項が規定されています。ヤマ
トホールディングスを始め、日本国内の保冷宅配便サービスを扱う事業者、海外の業界団体等の組織も参画し20
17年2月28日に策定されました。【参考:ニュースリリース】ヤマトグループ6社が小口保冷配送サービスに関
する国際規格 PAS 1018の認証を取得(2017年5月30日)
http://www.yamato-hd.co.jp/news/h29/h29_19_01news.html
以上
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