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路線バス・コミュニティバスを活用した宅急便輸送「客貨混載」を奈良県で初めて実施!

PR TIMES / 2017年9月25日 15時29分

~10月1日から6ヵ月間、天川(てんかわ)地区・奥宇陀地区で社会実験を行います~



 奈良県(奈良県知事:荒井正吾)、宇陀地域公共交通活性化協議会(会長:宇陀市長 竹内幹郎、以下「宇陀地域協議会」)、奈良交通株式会社(取締役社長:植田良壽、以下「奈良交通」)、ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸株式会社(代表取締役社長:長尾 裕、以下「ヤマト運輸」)は、過疎化や高齢化が進む中山間地域等におけるバスの生産性向上と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的として、路線バス・コミュニティバス※1で宅急便を輸送する「客貨混載」を奈良県で初めて実施しますのでお知らせします。この事業は、本年10月1日から来年3月31日まで6ヵ月間、奈良県内の2つの地域(天川地区・奥宇陀地区)で社会実験として行うものです。
 なお、天川地区については奈良県の予算事業「公共交通基本計画推進事業」により実施し、奥宇陀地区については奈良県の予算事業「安心して暮らせる地域公共交通確保事業」を活用して、宇陀地域協議会が実施します。
※1:コミュニティバス…地域住民の移動手段を確保するために地域自治体等が運行するバス

1.背景

[画像1: https://prtimes.jp/i/14314/121/resize/d14314-121-233910-1.jpg ]


 近年、全国の中山間地域等で過疎化や高齢化が進む中、奈良県内においても過疎化や高齢化が進んでおり、住民の生活交通手段である公共交通の維持・確保・活性化が課題となっています。
 奈良県では、平成28年3月に「奈良県公共交通基本計画」「奈良県地域公共交通網形成計画」を策定し、地域の実情に応じた持続可能な公共交通の実現を目指し取り組んでいます。
 奈良県東部の宇陀市・曽爾村(そにむら)・御杖村(みつえむら)が連携し、平成28年9月に設置した宇陀地域協議会では、国や県からの助言・支援を得ながら、地域の移動手段の維持・確保に資する取組を行っています。
 奈良交通は、主に奈良県全域と京都府南部地域で運行する路線バスをはじめ、高速バス、リムジンバス、定期観光バス、貸切バス等年間約5,370万人を運ぶ関西の大手バス会社として、奈良県及び沿線市町村と緊密に連携を図りながら、地域に根ざした公共交通ネットワークの維持方策に取り組んでいます。
 ヤマト運輸は、全国の自治体や企業と連携し、地域の活性化や課題解決に向けてさまざまな取り組みを行う「プロジェクトG(Government)」を推進しており、路線バスによる「客貨混載」は5都道府県※で開始しています。
 このたび、奈良県、宇陀地域協議会、奈良交通、ヤマト運輸は相互連携を図り、バスの生産性向上と物流の効率化による地域住民の生活サービス向上を目的として、路線バス・コミュニティバスで宅急便を輸送する「客貨混載」を奈良県で初めて実施します。
※2:岩手県(2015年6月)宮崎県(2015年10月)北海道(2016年9月)熊本県(2016年10月)兵庫県(2017年6月)

[画像2: https://prtimes.jp/i/14314/121/resize/d14314-121-128830-0.jpg ]

     バス全体写真                   荷物積込みイメージ写真
                          ※最後列の座席上に集配ボックスごと積み込み

2.取組の内容
(1)天川地区について
1.運用:奈良県・奈良交通・ヤマト運輸
2.期間:平成29年10月2日(月)~平成30年3月30日(金)の平日
   (ただし、年末年始を除く)
3.区間:14:09発 大淀バスセンター→15:14着 天川川合バス停(てんかわかわい)(奈良交通 洞川線)
[画像3: https://prtimes.jp/i/14314/121/resize/d14314-121-976925-2.jpg ]

 ヤマト運輸のセールスドライバー(以下、SD)が奈良交通 吉野支社で路線バスの車内に宅急便を積み込み、天川川合バス停で担当SDに引き渡します。
(2)奥宇陀地区について
1.運用:奈良県・宇陀地域協議会・奈良交通・ヤマト運輸
2.期間:平成29年10月1日(日)~平成30年3月31日(土)
    (ただし、10月8日以降の日・祝日及び年末年始を除く)
3.区間:13:58発 榛原駅(はいばら)→14:47着 掛西口バス停(かけにしぐち)(宇陀地域協議会 奥宇陀線「奥宇陀わくわくバス※3」)
※3:「奥宇陀わくわくバス」は10月1日より宇陀地域協議会により運行(運行受託者:奈良交通)が開始されます。
[画像4: https://prtimes.jp/i/14314/121/resize/d14314-121-853880-3.jpg ]

 ヤマト運輸のセールスドライバー(以下、SD)が宅急便をコミュニティバス「奥宇陀わくわくバス」の運行受託者の奈良交通の榛原営業所でバス車内に積み込み、集配エリアの掛西口バス停で担当SDに引き渡します。

■ 式典の開催
平成29年10月1日に連携コミュニティバス「奥宇陀わくわくバス」の運行開始及び客貨混載の社会実験の開始に合わせ式典を開催いたします。
・日 時:平成29年10月1日(日) 午後1時32分~
・場 所:近鉄榛原駅南口 バスのりば3.番前
・お問合せ先:宇陀市企画課 田中・東條(0745-82-1362)

3.「客貨混載」により期待される効果
(1) 地域住民の方々
 地域のバス路線網が維持され、安定的に路線バス・コミュニティバスを利用できることで、病院やスーパーなど多様な施設へアクセスでき、生活基盤の維持・向上につながります。
 また、ヤマト運輸の天川地区・奥宇陀地区担当のSDが地区に滞在できる時間が増えるため集配時間が延長されるなど、宅急便のサービスをより便利にご利用いただけるようになります。
(2) 奈良交通・宇陀地域協議会
 路線バス・コミュニティバスの空きスペースで宅急便を輸送することで、バス路線の生産性が向上し、バス路線網の維持につながる新たな収入源を確保することができます。
(3) ヤマト運輸
 担当SDの往復走行距離と時間が削減される※4ことにより、集配時間が拡大し、地域のお客様のご要望にお応えしやすくなるとともに、SDが休憩時間をより取得しやすくなります。また、燃料の節約やCO2の削減にもつながります。
※4:走行距離と時間がそれぞれ半減します。
  ・天川地区(約60km、約100分削減) ・奥宇陀地区(約70km、約120分削減)
4.今後について
 今般の社会実験の結果を踏まえ、本格実施への移行を検討します。
 加えて、連携を強化し、山間地で集荷した荷物の路線バス・コミュニティバスでの輸送や、他路線での客貨混載などを検討し、地域課題の解決と地域活性化に取り組んでまいります。

1、天川地区
[画像5: https://prtimes.jp/i/14314/121/resize/d14314-121-207447-5.jpg ]

 奈良県のほぼ中央部に位置しています。人口減少が続き、過疎化・高齢化が進行していますが、近畿最高峰の八経ヶ岳をはじめとする大峯山系に囲まれており、修験道の聖地とされた大峯奥駈道は世界遺産にも登録され、夏は避暑地、秋は紅葉の名所となる観光地です。


                                                                 大峯奥駈道
2、奥宇陀地区
[画像6: https://prtimes.jp/i/14314/121/resize/d14314-121-758883-4.jpg ]

 奈良県の東部に位置し、東は三重県と接しています。人口減少が続き、過疎化・高齢化が進行していますが、秋にはススキが黄金に色づく曽爾高原や冬に近畿地方では珍しい霧氷が見られる三嶺山、千年桜と彼岸花で知られる仏隆寺など、多くの観光資源を有しています。


                                                                曽爾高原夕景

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