彩瀬まるの最新小説『さいはての家』刊行記念トークを開催決定!集英社文芸公式noteで、収録作一話の試し読みも!
PR TIMES / 2020年1月21日 18時35分
株式会社集英社(本社:東京都千代田区)は、彩瀬まるの最新小説『さいはての家』を1月24日(金)に発売いたします。
『くちなし』で直木賞候補となり、多彩な作品群でファンを増やしている彩瀬まるさん。今作は郊外にあるぼろぼろの借家を舞台に、そこにいっとき身を寄せる人々を描く連作短編集です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/11454/124/resize/d11454-124-997327-0.jpg ]
彩瀬まる『さいはての家』
発売日:2020年1月24日(金)※電子書籍版も同日配信
定価:本体1,500円+税
頁数:240頁
ISBN:978-4-08-771691-7
発行:株式会社集英社
詳細ページ:http://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-771691-7
◆『さいはての家』の刊行に寄せて、著者メッセージ◆
それから、町で彼(もしくは彼女)の姿を見た者はいない――。
こんな一文を最後にいなくなる脇役の人、いますよね。登場人物が多いドラマティックな長編の中盤、なんらかの騒動の後にほんのり印象的なセリフを残して物語から退場する、あの人たちです。
子供の頃から、彼らが物語から退場するたび「どこに行ったんだろう」と気になっていました。居づらくなって、罪を犯して、もしくはなにかに反発して、それまで所属していた場所を捨て、他の土地へ向かう人たち。物語の作者が退場していく彼らではなく、その場に残る他の誰かを主人公に据えているということは、きっと彼らのその後は大してドラマチックでも、面白いわけでもないのだろう……と自分を納得させていた時期もあったのですが、本当だろうか。
ここではない場所へ向かった彼らは、もしかしたらとても個人的な冒険を経て、他の誰も見たことがない、静かで自由な場所に辿り着いたのかもしれない。そんな予感から、五つの物語が生まれました。
それぞれのさいはてを、見届けてください。
◆トークイベント&サイン会決定◆
日時:2月7日(金) 19:00~
場所:<渋谷>大盛堂書店3Fイベントスペース(東京都渋谷区宇田川町22-1)
先着40名様
要参加券(WEB予約・電話予約可)
電話:03-5784-4900
詳細ページ:http://www.taiseido.co.jp/event20200207.html
※詳しくは書店までお問い合わせください。
◆noteで『さいはての家』に収録されている「ゆすらうめ」を一編まるごと全文公開中◆
https://note.com/shueisha_bungei/n/nbb253936e017
【内容紹介】
「この世から逃げたくて仕方がない。
それと同じくらい、この世に触れたくて仕方がない」(本文より)
駆け落ち、逃亡、雲隠れ。
行き詰まった人々が、ひととき住み着く「家」を巡る連作短編集。
家族を捨てて逃げてきた不倫カップル――「はねつき」
逃亡中のヒットマンと、事情を知らない元同級生――「ゆすらうめ」
新興宗教の元教祖だった老齢の婦人――「ひかり」
親の決めた結婚から逃げてきた女とその妹――「ままごと」
子育てに戸惑い、仕事を言い訳に家から逃げた男――「かざあな」
[画像2: https://prtimes.jp/i/11454/124/resize/d11454-124-110715-3.jpg ]
【著者略歴】
彩瀬まる(あやせ・まる)
1986年千葉県生まれ。大学卒業後、小売会社勤務を経て、2010年「花に眩む」で第9回「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞しデビュー。17年、『くちなし』で第158回直木賞候補となる。著書に『あのひとは蜘蛛を潰せない』『骨を彩る』『やがて海へと届く』『朝が来るまでそばにいる』『眠れない夜は体を脱いで』『森があふれる』など。
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