キンドリルとマイクロソフトの調査: 広範なサステナビリティ目標の推進においてテクノロジーの役割を認識している企業は、世界全体でわずか21%にとどまる
PR TIMES / 2024年11月19日 13時45分
データとAIが、行動を促進して将来的なリスクを予測するための強力な触媒として浮上
ニューヨーク、2024年11月12日 - 世界最大級のITインフラストラクチャーサービスプロバイダーであるKyndryl(以下 キンドリル)は、マイクロソフトの協力のもと、第 2 回Global Sustainability Barometerの調査結果を発表しました。今回、Ecosystmが実施した調査では、84%の企業がサステナビリティ目標達成について戦略的に重視しているものの、環境フットプリントを削減し、全体的なサステナビリティ戦略を策定するためにテクノロジーを活用しているのは21%のみであることが判明しました。
昨年以来、38%の企業がサステナビリティの目標とプログラムの実行率を強化しており、世界が環境に配慮した未来に向けて前進していることが示されています。
キンドリルのチーフ・コーポレートシチズンシップ&サステナビリティ・オフィサーであるフェイス・テイラー(Faith Taylor)は、次のように述べています。「世界が気候変動に関連する課題の増大に直面するなか、企業は断固とした行動をとり、サステナビリティを最優先する必要に迫られています。今年のグローバル・サステナビリティ・バロメーター調査では、企業が変化を推進するためには、意図的からコレクティブアクションへと移行する必要があることが強調されています。サステナビリティを企業のビジネス戦略、プロセス、システムに組み込むことで、企業は人材とテクノロジーの価値を最大限に引き出し、社内目標を達成し、ポジティブなインパクトをもたらすことができます」
今回の調査によると、リーダーたちは企業にとってのサステナビリティの取り組みのメリットを認識するようになっており、具体的に改善できる領域も明らかになっています。サステナビリティ戦略にテクノロジーを組み込むことで、企業は抽象的な目標をデータ主導の実行可能な計画に変えることができます。
この調査では、次のような改善できる領域が明らかになっています。
- 自社の二酸化炭素排出量を削減し、より広範なサステナビリティ目標を推進するという両面で、テクノロジーが役割を果たすと認識している企業は、世界全体でわずか21%。
- 54%の企業がサステナビリティの目標や取り組みを既存の報告プロセスに組み込んでいると回答しているものの、戦略的計画や意思決定に関して、データを十分に活用しているのはわずか19%。
- 55%の企業は人工知能(AI)がサステナビリティ目標に大きな影響を与えると考えているものの、62%の企業は過去のデータを分析してモニタリングとレポート作成することだけに取り組みを限定。
マイクロソフトのサステナビリティ・グローバル・ブラックベルトであるマシュー・セコル(Matthew Sekol)氏は、次のように付け加えています。「企業は、サステナビリティデータを業務データや財務データに統合し、従来のデータ分析と堅牢なAIツールを使って業務効率を再構築して、サステナブルなイノベーションを促進する必要があります。そのことが、コミットメントを実現し、レジリエンスを高めるために必要なインサイトを得ることにつながるのです」
サステナビリティ戦略を推進するアクション
今回の調査での詳細な分析と豊富なインサイトによって、企業はサステナビリティへの取り組みを強化することができます。企業の可能性を最大限に発揮するには、以下の指針を検討してみてください。
- テクノロジーを戦略計画の中心にする。38%の企業が自社の環境への影響を減らすためにITを活用しており、17%がデータとテクノロジーがサステナビリティの目標達成に役立っていると回答しています。来年にも、企業はテクノロジーをサステナビリティ戦略に統合させて、抽象的な目標を実行可能な計画に変えることを検討する必要があります。
- AIの役割を再検討する。62%の企業がエネルギー使用量と排出量のモニタリングにAIを使用していますが、現在の傾向とパターンに基づくエネルギー需要を把握するために、予測AIを使用している企業は37%に過ぎません。AIを活用したシナリオプランニングと気候変動リスクの軽減計画を組み合わせることで、企業は環境責任に対する総合的なアプローチを採用し、将来的な課題に対する備えを強化することができます。
- 積極的なビジネス変革のためにデータを活用する。 さまざまな企業計画システムでバラバラのデータが使われていることは、ビジネス変革を実現するためにデータを使用している企業がわずか 15% に過ぎないことから、明らかな課題であると考えられています。異なるデータを効果的に統合することで、企業は環境への影響をより包括的かつ正確に把握し、情報に基づいたサステナビリティに関する意思決定を行うことができるようになります。
- 企業として責任を負う文化を醸成する。最高経営責任者(CEO)が引き続きサステナビリティ目標を策定しており、企業の49%が最高サステナビリティ責任者とサステナビリティチームを重要なステークホルダーと考えています(2023年には27%)。次のステップとして、サステナビリティをビジネスの優先事項として位置づけて確実に実行するには、企業が部門横断的なチーム、特に財務とテクノロジー部門に全面的に関与する必要があります。
AIがサステナビリティにもたらすメリットが注目を集める一方で、AIの環境に対する影響も懸念されています。AIソリューションのエネルギーへの影響を考慮している企業は、わずか35%に過ぎません。キンドリルとマイクロソフトは、企業がインフラのベースライン排出量を測定し、AIと機械学習モデルを含むAIアーキテクチャを最適化することでエネルギー使用量を最小限に抑えて廃棄物を削減する、実行可能な戦略を提供しています。両社は企業と緊密に協力し、技術的進歩がイノベーションを損なうことなく、サステナビリティの目標にプラスの影響をもたらすようにしています。
EcosystmのCEO兼共同創設者であるウルリッヒ・レフラー(Ullrich Loeffler)は次のように述べています。「企業がサステナビリティを戦略的な必須事項として認識するようになるにつれ、イノベーションとコラボレーションの急増が見られるようになっています。AIはこの動きの最前線にあり、企業が資源消費を最適化し、廃棄物を削減し、環境にプラスの影響を与えることを可能にします。私たちの努力を結集し、テクノロジーを活用することで、次世代のためによりサステナブルで公平な未来を創造することができるのです」
調査について
キンドリルとマイクロソフトの委託によってEcosystmが実施した第 2 回Global Sustainability Barometerの調査は、20カ国と9つの業界グループにわたる1,355人のグローバル・サステナビリティ・リーダーの視点を反映したものです。2024年8月から9月にかけて実施されたこの調査は、サステナビリティの目標達成における戦略、データ、AIの役割を検証することで、サステナビリティとテクノロジーを結びつけることを目指しています。
調査の詳細は、「From Insights to Action: The Technology Impact on Sustainability」をご覧ください。
以上
当プレスリリースは、2024年11月12日(現地時間)にKyndrylが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照してください。
https://www.kyndryl.com/us/en/about-us/news/2024/11/global-sustainability-barometer-study-2024
キンドリル(Kyndryl Holdings, Inc.)について
キンドリル(NYSE: KD)は、60カ国以上で数千にのぼる企業のお客様にサービスを提供する世界最大級のITインフラストラクチャーサービスプロバイダーであり、世界中の企業が日々の業務で利用する複雑かつミッションクリティカルな情報システムを設計、構築、管理、モダナイズしています。詳細については、www.kyndryl.com またはwww.kyndryl.com/jp/ja をご覧ください。
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