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近視の子どもを持つ保護者を対象に調査を実施。保護者の7割以上が「近視の対策の仕方が分からない」

PR TIMES / 2022年7月26日 14時15分

近視予防研究において注目されている「外遊び」についても約8割の保護者が十分に認知していない結果に

株式会社ジンズ(東京本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:田中仁、以下JINS)は、近視の子ども(小学生・中学生・高校生)を持つ保護者263名を対象に、子どもの近視や対策状況に関する調査を実施しました。

近視人口は世界的に増加しています。2022年7月13日に文部科学省が発表した「令和3年度学校保健統計調査(速報値)」によると、裸眼視力が1.0未満の割合は年齢が高くなるにつれて増加傾向にあり、中学生は過去最多となる60.28%という結果になりました。世界における近視人口は、2010年時点で19億5000万人でしたが、2050年には世界の人口の約半分に値する47億5800万人に及ぶとも言われており※1、近視は大きな社会課題となっています。

こうした背景を踏まえ、JINSでは近視の子どもを持つ保護者に対してアンケート調査を実施。直近1年間での近視の状況を確認したほか、近視対策への意識や対策方法に関する認知を調べました。



調査概要
■調査方法:インターネットによるアンケート調査
■実施期間:2022年5月24日(火)~6月1日(水)
■調査対象:第一子が近視の保護者
■調査数:263名(内訳:小学生低学年の保護者60名、小学生中学年の保護者61名、小学生高学年の保護者66名、中学生の保護者38名、高校生の保護者38名)

調査サマリー
◆直近1年間での子どもの近視の状況については「近視の進行を診断された」または「近視が進行したと実感している」の合計が全体の約7割を占めた。
◆「近視の対策の仕方が分からない」という考えについて意識を聞いたところ「そう思っている」「どちらかといえばそう思う」を選んだ保護者が7割以上だった。
◆近視予防研究において「外遊び」が着目されていることを踏まえ、「外遊びが近視の対策になる」ことへの認知を調べたところ、約8割の保護者が十分に認知していなかった。
◆外遊びが近視対策になる理由のひとつとして「太陽光を浴びる」ことが研究によって明らかになってきているが、そのことを認知している保護者は半数以下だった。

■近視の子どもを持つ保護者のうち、直近1年間で子どもの「近視の進行を診断された」または「近視が進行したと実感している」のは約7割
直近1年間での子どもの近視の状況について聞いたところ、「健康診断や眼科検診を受診し、近視の進行を診断された」が57.0%と最も多く、「健康診断や眼科検診を受診していないが、近視が進行したと実感している」の11.8%と合わせると、約7割の保護者が子どもの近視進行を認識または実感していることがわかりました。また子どもの学年別に見ると、小学生中学年が80.3%、小学生高学年が77.3%と、小学生の中~高学年が他の学年に比べて割合が高い結果となりました。


[画像1: https://prtimes.jp/i/27384/129/resize/d27384-129-27b8ad4bbe93cd72adb9-4.png ]

■「近視の対策の仕方が分からない」と思っている保護者が7割以上
「近視の対策の仕方が分からない」という内容に対して、近視の子どもを持つ保護者の意識を聞いたところ、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」という回答が合わせて71.5%となり、7割以上の保護者が近視の対策方法が分からないことが明らかになりました。
メガネやコンタクトレンズを使って視力を矯正することはできますが、一度伸びてしまった眼軸長は元には戻りません。近視の症状が急速に進む子どものうちに、進行を抑制することが大切ですが、対策方法についてはまだ認知や理解が進んでいない状況だと言えます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/27384/129/resize/d27384-129-93b91f9179a5324026b3-1.png ]


■「外遊びが近視の対策になる」ことを約8割の保護者が十分に認知していない
「屋外で遊ぶ時間をとっている子どもは近視になりにくい、または近視の進行が遅い」という研究報告※2があるなど、近視予防研究において着目されているのが「外遊び」です。
そこで、「外遊びが近視の対策になる」ということについて、近視の子どもを持つ保護者の認知・理解度を調べたところ、「知らない」という回答が44.5%と最も多く、「聞いたことがある程度」の31.9%と合わせると、保護者4人のうち3人(76.4%)は、外遊びが近視対策になることを十分に認知していないことが分かりました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/27384/129/resize/d27384-129-d4c77b26ea609e61feb3-2.png ]


■外遊びが近視対策になる理由として、「太陽光を浴びる」ことを認知している保護者は半数以下
近年の近視予防研究で注目されているのが太陽光に含まれる「バイオレットライト」です。バイオレットライトは紫外線とブルーライトの間に位置する波長360~400nmの領域の光で、近視進行を抑制する遺伝子(EGR1)に働きかけ、この遺伝子の発現量を高める※3ことや、網膜の内側に発現する光受容体(OPN5)がバイオレットライトを受光することで眼軸長の伸長が抑えられ、近視進行が抑制されることも明らかになってきています※4。
そこで、バイオレットライトを含む「太陽光を浴びる」のが近視対策になるということへの認知度を調べるため、外遊びが子どもの近視対策になることを「知っている」と答えた23.6%の保護者に対し、その理由として一般的に想起されそうな選択肢を複数提示し選んでもらいました。結果は「太陽光を浴びる」を選択した保護者は46.8%と半数以下でした。外遊びが近視対策に有効だと分かっているわずかな保護者の中でも、太陽光を浴びることで近視進行が抑制されることを認知しているのはさらに少ないことが分かりました。
[画像4: https://prtimes.jp/i/27384/129/resize/d27384-129-f12195e3985377e1634d-3.png ]

※1:Holden BA, et al. Opththalmology. 2016 May;123(5):1036-42
※2:Lisa A Jones, et al. Invest Ophthalmol Vis Sci . 2007 Aug
※3:EBioMedicine. 2017 Feb;15:210-19.
※4:Proc Natl Acad Sci U S A. 2021 Jun 1;118(22)

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