トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2024年9月)
PR TIMES / 2024年10月30日 16時45分
国際電話詐欺「+1(844)」からの着信が6割。警察や総務省のなりすまし電話番号に注意
特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、以下「トビラシステムズ」)は、2024年9月に当社調査で確認された詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開します。(調査期間:2024年9月1日~9月30日)
また、直近の当社調査で確認された傾向についてもお知らせいたします。
<調査サマリー>
○ 国際電話詐欺で最多の北米地域番号、うち6割が「+1(844)」からの着信
○ 末尾「0110」警察をかたる国際電話の着信が35倍に急増
○ 総務省になりすます国際電話詐欺、自動音声で「2時間後に電話使えなくなる」
○ 地方銀行をかたるSMSが多発、悪用ブランドに地域性か
○ “闇バイト”強盗多発、アポ電や不審な訪問に注意
1. 詐欺電話レポート
○迷惑電話番号の割合は国際電話が再び増加
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/136/34282-136-24fc156a2b6c55343a1877b0509cd404-1800x945.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2024年9月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合は、前月に減少した国際電話番号が再び増加し60.6%(前月比+18.4%)となりました。一方で、前月に急増した固定電話番号の割合は6.1%(前月比−28.9%)まで減少し、増加前の水準に戻りました。
特殊詐欺の犯行は、大量の電話番号を使い捨てながら行われる傾向がみられます。また、時期や社会情勢によって、犯行に利用される電話番号にもトレンドや移り変わりがあります。携帯電話不正利用防止法の改正により2024年4月から契約時の本人確認義務の対象となった特定IP電話番号は、犯行における利用が減少傾向にあり、代わって国際電話番号が増加しています。
○国際電話詐欺で最多の北米地域番号、うち6割が「+1(844)」からの着信
当社の調査で、2024年9月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、トルコ、イギリス、ルーマニア、オーストリアでした。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/136/34282-136-fca28603f9360d53b3382d538caed800-2411x1456.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
不審な国際電話で最も多く観測されているのが、「+1」から始まる国際電話番号からの着信です。「+1」から始まる番号で、2024年9月に特に着信件数が多かった番号帯は「+1(844)」「+1(200)」「+1(700)」「+1(855)」「+1(571)」でした。実在の企業をかたり架空の未納料金を請求する架空料金請求詐欺や、官公庁をかたる詐欺などで多く悪用されている可能性があります。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/136/34282-136-16f03b2b81cb74b466894b95cc5632ca-1800x945.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
○末尾「0110」警察をかたる国際電話の着信が35倍に急増
末尾が「0110」の国際電話番号を使って警察の電話になりすました「オレオレ詐欺」の事案が発生しています。末尾が「0110」の電話番号は主に国内の警察署で多用されていることから、各都道府県警察が注意を呼びかけています。
トビラシステムズの調査で、末尾が「0110」の国際電話番号からの着信件数は今年7月から増加傾向が続き、9月は増加前の6月と比べて35倍まで急増しています。国番号別では、使用されていない国番号「+803」からの着信が増加しています。また、これらの番号の中には、国番号を除いた部分が実在する日本の警察署の電話番号と一致するものも確認されています。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/136/34282-136-c8025c5e7502c4e9590f843b34637c42-1800x945.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<参考資料>
警察官をかたる詐欺(警視庁)
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/tokushu/police_officer.html
○総務省になりすます国際電話詐欺、自動音声で「2時間後に電話使えなくなる」
国際電話番号を使い、実在する総務省の電話番号になりすます手口が今年8月ごろから発生しています。これらの電話番号の中には、先頭の国番号を除いた部分が、実在する総務省の電話番号と一致するものが確認されています。
総務省を名乗り「2時間後に電話が使えなくなる」「○番を押すと担当者につながる」などの自動音声ガイダンスが流れる場合があり、対応すると架空料金請求詐欺などの被害にあう恐れがあります。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/136/34282-136-67dcb2897f7fe93437e4564f5ebca3bc-1920x1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<参考資料>
総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください(総務省)
https://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/important/kinkyu02_000532.html
2. 詐欺SMSレポート
○宅配事業者をかたるSMSの割合が再び増加
トビラシステムズの調査で、2024年9月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、金融・決済サービスをかたる手口が最も多く53.6%となりました。前月に減少した宅配事業者をかたる手口が再び増加し17.8%となりました。その他の事業者をかたる手口の割合は27.3%で、主に電力会社をかたるSMSが多発しています。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/136/34282-136-23a79c0615ecc91c28d7dc82cc21aa00-1607x1135.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
○地方銀行をかたるSMSが多発、悪用ブランドに地域性か
2024年9月は「三菱UFJ銀行」「りそな銀行」などの都市銀行をかたるSMSのほか、地方銀行をかたるSMSが目立ちました。9月7日には「関西みらい銀行」「池田泉州銀行」「南都銀行」、9月21日~25日にかけては「静岡銀行」をかたるSMSが多発しています。
8月は「北海道銀行」「岩手銀行」など北海道や東北地方の銀行名をかたる手口がみられましたが、9月は東海地方や近畿地方の銀行名をかたる手口に移り変わっています。時期によって悪用されるブランド名に地域性があるとも考えられます。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/136/34282-136-e125a79af9433e2e47cb5a7f32f4482f-2620x1703.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<参考資料>
フィッシングによる不正送金被害が急増しています!(三菱UFJ銀行)
https://www.bk.mufg.jp/info/security/caution_phishing.html
【重要】りそな銀行を騙った不審な電子メール・SMSにご注意ください(りそな銀行)
https://www.resonabank.co.jp/kinkyukeisai/R20210508141840/R20210508141840.html
【重要】関西みらい銀行を騙った不審な電子メール・SMSにご注意ください(関西みらい銀行)
https://www.kansaimiraibank.co.jp/kinkyukeisai/K20240816133950/K20240816133950.html
池田泉州銀行を騙る不正なサイトやEメール・ショートメッセージ(SMS)にご注意ください(池田泉州銀行)
https://www.sihd-bk.jp/personal/topics/phishing_202202/
南都銀行を騙った偽サイト・ショートメール(SMS)にご注意ください(南都銀行)
https://www.nantobank.co.jp/news/oshirase/security_phishing.html
静岡銀行をかたったSMSにご注意ください(静岡銀行)
https://www.shizuokabank.co.jp/notice/detail/20240924_f6C/
詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。
詐欺SMSモニター
https://smon.tobila.com/
3. <トピック>“闇バイト”強盗多発、アポ電や不審な訪問に注意
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/136/34282-136-d7326f7cf39b90ae8fd872d3dfb4ec64-1920x1005.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
昨今、関東をはじめ各地で強盗事件が発生し、深刻な被害が出ています。また、一連の事件では、SNSなどで犯罪の実行役を募集する、いわゆる“闇バイト”も大きな問題となっています。
犯行グループは、犯行前にターゲットの情報を収集している可能性があります。犯罪の予兆電話や不審な訪問に日頃から注意してください。
○個人情報を聞き出す「アポ電」に注意
犯行グループが公的機関の職員や事業者を装い、ターゲットの資産状況や在宅状況、家族構成を聞き出そうとする予兆電話(アポ電)にご注意ください。また「アンケート」と称して個人情報を聞き出そうとする不審な自動音声ガイダンスの電話も発生しています。このような電話がかかってきても対応せず、相手に個人情報を教えないでください。
【予兆電話や不審なアンケートの質問例】
・資産や年収はいくらか
・年齢は何歳か、高齢世帯か
・同居家族はいるか、一人暮らしか
・在宅状況、留守にする時間帯
・家に現金はいくらあるか
・家は一戸建てかマンションか
・月の電気代はいくらか
電話で「お金」や「キャッシュカード」の話が出た場合は詐欺を疑い、対応しないでください。迷惑電話対策サービスを活用し、迷惑電話を自動で遮断するのも有効な対策となります。
○点検や不用品回収の「訪問」に注意
犯行グループが点検や工事、不用品回収などの業者を名乗り、事前にターゲットの家を訪問して生活状況を調べようとする場合があります。突然訪問してきた業者には、安易に家の点検や調査をさせないでください。また、玄関から出てくるよう相手に求められた場合も、ドアを開けずにインターホン越しに断り、安易に家の中に入れないことが重要です。
【注意したい突然の訪問の例】
・不用品買い取り業者を名乗る人物が来訪し、家に貴金属や宝石がないか聞いてきた
・水道局の職員を名乗る人物が来訪し、「水道局から依頼されて水道管の調査に来た」と言ってきた
・リフォーム業者を名乗る人物が来訪し、「屋根瓦がずれているので点検してあげる」と言ってきた
・ガス業者を名乗る人物が来訪し、「ガス器具の点検をする」と言ってきた
・工事業者を名乗る人物が来訪し、「近くで工事をする」と言い、家を留守にする時間帯を聞かれた
不審な様子や身の危険を感じた場合は、家族や信頼できる人、最寄りの警察署、警察相談専用電話(#9110)などに相談してください。
4. トビラシステムズについて
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/136/34282-136-6f893efacd131d819f669ba70f9640b5-1080x245.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。
公式サイト:
https://tobila.com/
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