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ラオスのグローバル・バリュー・チェーンへの積極的な参加を推奨:日本アセアンセンターが報告書「ASEANにおけるグローバル・バリュー・チェーン:ラオス」を本日発行

PR TIMES / 2021年3月31日 14時15分



[画像: https://prtimes.jp/i/10699/140/resize/d10699-140-525966-0.jpg ]

国際機関日本アセアンセンター(所在地:東京都港区、事務総長:藤田正孝 以下、センター)は、ラオスのグローバル・バリュー・チェーンに関する報告書(「ASEANにおけるグローバル・バリュー・チェーン:ラオス」)を2021年3月31日(水)に発行しました。本報告書の中でセンターは、ラオスは天然資源が豊富かつ、製造業が発展途上であることを前提に、グローバル・バリュー・チェーン(GVC)への参加度を高めることで、農業、製造、サービス生産におけるより多くの技術とノウハウを獲得する必要があると、述べています。

ラオスのGVCの参加度は未だ低く、総輸出に占める海外からの輸入製品の割合、または外国の付加価値(FVA)の割合は、わずか6%にとどまっています。多くの付加価値製品は資源ベース(銅鉱石、電気など)であり、外国企業からの買い入れを必要としないため、国内付加価値(DVA)が残りの94%を占めています。

ラオスは、製造業が限定的な国として分類されています。ラオスの製造業はGVCの参加度をけん引していますが、他のASEAN諸国と比較すると遥かに低く留まっています。採掘(農業および鉱業)部門、サービス部門はこの後に続きます。 GVCへの参加度が低いということは、多くの先進ASEAN加盟国のように、同国の産業開発が複雑な生産技術段階に達していないことを意味します。

タイ、中国、ベトナムがラオスの輸出における外国に帰属する付加価値額(FVA)に大きく貢献している一方、欧州連合(EU)と日本の貢献はまだ小規模です。タイ、中国、ベトナムは、ラオスからの他の国への輸出に組み込まれた付加価値(DVX)の主要な貢献者でもあります。 FVAのシェアが小さいということは、ラオスが製造用に輸入する付加価値製品が少なく、消費用に輸入する製品が多いことを示しています。 ラオスに拠点を置きながらもGVCに関与している企業はまだ多くありません。

GVCへの参加と経済成長には正の関係があり、GVCへの参加度を高めることでラオス経済を強化することができます。したがって、GVCの参加を拡大し、参加の4つの重要な決定要因であるロジスティクス、政策、市場へのアクセス可能性、労働と資本の要素賦存を促すことにより、産業をアップグレードすることが重要です。これらの便益を上げるために、政府は関連機関と民間部門の間の協力を強化する必要があります。

報告書は、日・ラオス外交関係樹立65周年の記念事業の認定を受けています。

本報告書は以下センターのウェブサイトより閲覧・ダウンロード可能です。
URL: https://www.asean.or.jp/ja/centre-wide-info/gvc_database_paper5/

センターは、今後もラオスのGVCの進展について調査・分析して行く予定です。

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