1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

女性の活躍に関する意識調査2017

PR TIMES / 2017年4月18日 16時33分

このたび、ソニー生命保険株式会社(代表取締役社長 萩本 友男)は、2017年2月17日~2月23日の7日間、全国の20~69歳の女性に対し、今年で4回目となる「女性の活躍に関する意識調査2017」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果を公開しました。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)



◆「職場」で女性がイキイキと活躍していると思う 3割半
◆女性がイキイキと活躍していると思う 「家庭」「職場」「地域社会」では年々下降傾向
◆「ネットコミュニティ」で女性がイキイキと活躍していると思う 昨年よりも7.8ポイント上昇

女性の活躍の重要性は年々高まっているといわれており、2016年4月に「女性活躍推進法」が施行されて、まもなく1年になります。

そこで、全国の20歳~69歳の女性1,000名(全回答者)に、日本では女性がどの程度“イキイキ”と活躍していると思うか、家庭や職場などの場面ごとに聞いたところ、『イキイキと活躍していると思う』の割合(「非常に」と「やや」の合計)は、「家庭」が38.2%、「職場」が34.8%、「地域社会」が29.9%、「ネットコミュニティ」が43.0%となりました。

過去の調査と比較してみると、「家庭」「職場」「地域社会」では、『イキイキと活躍していると思う』が2013年調査から年々下降している傾向がみられますが、今後、女性の活躍推進や働き方に関する改革により女性の意識がどのように変化していくかが注目されます。他方、「ネットコミュニティ」では、昨年よりも7.8ポイント上昇しました。「ネットコミュニティ」での上昇については、 SNSを活用している女性が増えていることが背景にあるのかもしれません。(図1)

(図1)経年調査
[画像1: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-876331-0.jpg ]


◆家事を時給換算するといくらになる?
「未就学児の育児・世話」は1,413円、「小学生以上の子どもの育児・世話」は1,174円
◆「育児・世話」の時給換算額は年々上昇傾向、「未就学児の育児・世話」は昨年より98円アップ
◆「PTA活動」を時給換算すると1,033円 「育児・世話」に次いで高い金額に

次に、全回答者(1,000名)に、毎日の家事や地域社会での貢献を時給に換算するといくらになると思うか聞いたところ、平均額は、「(未就学児の)育児・世話」は1,413円、「(小学生以上の子どもの)育児・世話」は1,174円、「PTA活動」は1,033円、「食事の準備・後片付け」は1,019円となりました。また、「親戚づきあい」は965円、「掃除・洗濯」は919円、「地域とのつきあい(自治会・町内会など)」は879円、「地域社会での貢献」は867円、「お買い物」は833円、「習い事・塾の送り迎え」は751円となりました。(図2)

(図2)
[画像2: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-440895-1.jpg ]

過去の調査と比較してみると、「(未就学児の)育児・世話」と「(小学生以上の子どもの)育児・世話」は上昇傾向が続いており、「(未就学児の)育児・世話」は昨年から98円アップ、「(小学生以上の子どもの)育児・世話」は昨年から65円アップしていました。
他方、「食事の準備・後片付け」、「掃除・洗濯」、「地域社会での貢献」、「お買い物」については、昨年は一旦下降したものの、今年は再び上昇に転じました。(図3)

(図3)経年調査
[画像3: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-103496-2.jpg ]


◆「現在の生活に満足している」 働く女性の4割
◆働く女性の本音 「バリキャリ志向」が4割弱も、「管理職意向」は2割に満たず
◆働く女性の8割が「女性が社会で働くには不利な点が多い」と実感
◆「本当は専業主婦になりたい」 働く女性の4割に専業主婦願望あり

次に、働く女性と専業主婦に対し、現在の生活や仕事についての本音を聞きました。

まず、有職女性(572名)に、生活や仕事に関する内容を提示し、それぞれについて、そう思うか、思わないか聞いたところ、「現在の生活に満足している」では、『そう思う』(「非常に」と「やや」の合計)が39.0%となり、4割が満足していると回答しました。

仕事に関する内容では、「女性が社会で働くには、不利な点が多い」では79.5%と、働く女性の8割が、働きづらさがあると感じていることがわかりました。
また、キャリアについては、「今後(も)、バリバリとキャリアを積んでいきたい」では37.0%、「管理職への打診があれば、受けてみたい」では19.8%となりました。4割弱がバリバリとキャリアを積んでいきたいと回答している一方で、管理職に就いてみたいと回答したのは2割に満たない結果となっており、管理職に就くことに抵抗がある人が少なくないようです。

さらに、専業主婦願望についても聞いたところ、「本当は専業主婦になりたい」では39.2%となり、働く女性の4割が実は専業主婦になりたいと思っていることがわかりました。(図4)

(図4)
[画像4: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-213330-3.jpg ]



◆専業主婦の本音 「現在の生活に満足している」5割半、「外に働きに行きたい」約4割
◆専業主婦の8割以上が「老後の生活が心配」と回答、「子育て後の再就職は厳しい」は8割弱

では、専業主婦の本音についてはどうでしょうか。専業主婦(294名)に、生活や仕事に関する内容を提示し、それぞれについて、そう思うか、思わないか聞いたところ、「現在の生活に満足している」では『そう思う』が54.1%となり、5割半が満足している結果となりました。現在の生活に満足している専業主婦は多いようです。

また、専業主婦としての苦労や心配については、「専業主婦は苦労が多いと思う」では54.4%、「老後の生活が心配だ」では83.0%となりました。半数以上が現在の生活に満足していると回答していたものの、専業主婦は苦労が多いと感じていたり、老後のことに対して心配を感じていたりしている人は多いようです。

さらに、就業願望についても聞いたところ、「本当は外に働きに行きたい」では38.1%、「子育て後の再就職は厳しい」では77.6%となりました。約4割が働きに行きたいと考えているものの、約8割が子育て後の再就職の厳しさを感じていることがわかりました。子育て後の再就職を後押しするような改革が推し進められたとしたら、今後さらに働く女性が増えるかもしれません。(図5)

(図5)
[画像5: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-338627-4.jpg ]


◆職場にあると良いと思う制度 1位「在宅勤務」2位「時短勤務」3位「フレックス制」
◆最近話題の制度は? 「週休3日制」は4割以上、「プレミアムフライデー」は2割以上が希望
◆ママの希望では「社内保育園」は半数以上、「子連れ出勤可」は3割半

働き方改革が推し進められる中で、ワーク・ライフ・バランスの実現が注目されていますが、そのワーク・ライフ・バランスに関連して、多様な働き方やユニークな制度を取り入れる企業も増えてきています。

そこで、全回答者(1,000名)に、職場にどのような働き方や制度があると良いと思うか聞いたところ、「在宅勤務」が58.5%と最も多く、次いで、「時短勤務」52.2%、「フレックス制」47.6%となりました。「在宅勤務」と「時短勤務」については半数以上があると良いと思うと回答しており、働く場所や時間などを自分でコントロールできる制度があると良いと考えている女性が多いようです。
また、最近話題になっている制度についてみると、「週休3日制」は42.6%、「プレミアムフライデー(毎月最終金曜日は午後3時に仕事を終える)」は23.6%となり、働き方改革として注目されている制度を希望している人が少なくないことがわかりました。
子どもがいる女性についてみると、「社内保育園」では52.2%と半数以上、「子連れ出勤可」では35.3%と3人に1人の割合となりました。子どもを預けられたり、子どもと一緒に出勤できたりするなど、子どもを持つ女性にとって働きやすい環境を整備することが求められているようです。(図6)

(図6)
[画像6: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-227737-5.jpg ]


◆「女性の活躍促進は進んでいると思う」は4割以上、昨年より5.2ポイント上昇
◆女性活躍推進法への期待は高まりつつあるか? 「効果を期待」は昨年より8.7ポイント上昇

続いて、全回答者(1,000名)に、女性の活躍に関する意見を提示し、それぞれについて、そう思うか、思わないか聞きました。

まず、「女性の活躍促進は進んでいる」では『そう思う』(「非常に」と「やや」の合計)は41.1%となり、4割以上が女性の活躍促進を実感している結果となりました。
また、「『2020年までに企業の課長相当職における女性の比率を15%にする』との目標(※)は達成できる」については、『そう思う』が18.4%、「昨年4月に施行された女性活躍推進法の効果を期待している」については26.8%となりました。“課長職の女性比率15%目標”を達成できると感じている女性は2割に満たない結果となり、目標の達成にはまだ超えるべき壁がありそうです。

2016年調査と比較してみると、『そう思う』の割合が、「女性の活躍促進は進んでいる」では5.2ポイント上昇(2016年35.9%→2017年41.1%)、「昨年4月に施行された女性活躍推進法の効果を期待している(※)」では8.7ポイント上昇(2016年18.1%→2017年26.8%)となりました。女性の活躍促進を実感している女性や、女性活躍推進法に期待している女性の割合は上昇していましたが、現在推し進められている働き方改革などによって、今後さらに上昇していくのかが注目されます。(図7)
※2015年12月25日の政府の閣議決定によって定められた目標

(図7) 経年調査
[画像7: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-285299-6.jpg ]


◆女性の活躍のために必要な職場の改革
「長時間労働の是正」と「女性リーダーに対する偏見の解消」では約8割が必要と回答
◆女性の活躍のために「夫の子育て・介護・家事の分担比率の上昇」が必要 8割半に

では、仕事において女性が活躍するためには、何が必要なのでしょうか。全回答者(1,000名)に、仕事において女性が活躍するためには、国の政策や職場の改革、子育て・介護・家事の支援が、どの程度必要だと思うか聞きました。

まず、国の政策に関しては、『必要だと思う』(「非常に」と「やや」の合計)との回答は、「女性の活躍を推進することを目的とした法律の整備」では68.0%、「保育や介護支援の公的サービスの充実」では86.5%となっており、18.5ポイントの差が開きました。法律の整備よりも公的サービスの充実を望む女性が多いようです。
また、職場の改革に関しては、「職場男性の女性の活躍に対する意識改革」では82.4%、「職場の長時間労働の是正」では77.8%、「女性リーダーに対する偏見の解消」では78.5%となりました。職場の意識に関する事柄だけでなく、勤務時間に関する事柄についても改革が必要であると考えている女性が多いことがうかがえました。
そして、子育て・介護・家事に関しては「夫の子育て・介護・家事の分担比率の上昇」が84.5%となり、育児や介護の面での支援・負担軽減の必要性が高いことがわかる結果となりました。(図8)

(図8)
[画像8: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-577638-7.jpg ]

◆勤務先で実施されている女性の活躍支援のための取組
「短時間勤務制度」「女性採用比率の増加」「長時間労働の是正」
◆女性の活躍支援のために「女性管理職の積極的な登用」をしている職場は1割強にとどまる

女性が勤める職場では、女性の活躍支援のために、実際にどのようなことが行われているのでしょうか。
有職女性(572名)に、自分の勤務先で、女性の活躍支援のために、どのようなことが行われているか聞いたところ、「子どもの年齢に応じた短時間勤務制度の導入」が21.7%で最も多く、次いで、「女性採用比率の増加」が18.9%、「長時間労働の是正」が17.0%となりました。
また、「女性管理職の積極的な登用」(12.1%)、「子育て関連の費用補助」(11.0%)、「女性向け研修・講演会の開催」(10.3%)では1割強にとどまり、さらに、「男性社員の育児参加への意識啓発」(7.9%)や「事業所内託児所の設置」(7.3%)などでは1割に満たない結果となりました。バリバリキャリアを積んでいきたいと思っている女性や子どもを持つ女性が働きやすい職場となるには、まだ時間がかかるのかもしれません。(図9)

(図9)
[画像9: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-646008-8.jpg ]



◆ニッポン一億総活躍プランへの女性の見方 「『活躍』より『安心』したい」が3割半
「一方的に『活躍してほしい』と言われるのがストレス」が約3割

2016年6月に「ニッポン一億総活躍プラン」が閣議決定され、現在推し進められています。これは、少子高齢化に歯止めをかけ、50年後も人口一億人を維持し、家庭・職場・地域で誰もが活躍できる社会を目指すというもので、経済政策の一つと位置付けられています。

そこで、全回答者(1,000名)に、「ニッポン一億総活躍プラン」について、どのように思うか聞いたところ、「『活躍』より『安心』したい」が36.6%で最も多く、次いで、「一方的に『活躍してほしい』と言われるのがストレスになる」27.5%、「家庭で、育児や家事に余裕を持って取り組めるようになる」19.3%、「家庭で、女性の役割が増えるだけになる」18.3%、「仕事で、いろいろなことに取り組みやすくなる」15.9%となりました。
活躍よりも安心、一方的に言われるのがストレス、役割が増えるだけといった否定的な見方がある一方、家庭や仕事においていろいろなことに取り組みやすくなるといった肯定的な見方もみられました。(図10)


(図10)
[画像10: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-987388-9.jpg ]


◆スポーツ分野で“活躍している女性”として思い浮かぶ有名人
1位「吉田沙保里さん」2位「高梨沙羅さん」3位「浅田真央さん」
◆政治・経済分野で“活躍している女性”として思い浮かぶ有名人 「小池百合子さん」がダントツ

最後に、全回答者(1,000名)に、“活躍している女性”として思い浮かぶ有名人を、スポーツ、政治・経済、芸能の3つのジャンルに分けて聞きました。
まず、スポーツ分野についてみると、1位「吉田沙保里さん」、2位「高梨沙羅さん」、3位「浅田真央さん」、4位「福原愛さん」、5位「澤穂希さん」となりました。
回答者が選んだ理由をみると、吉田沙保里さんについては「前向きな姿勢がすばらしい」(50代)や「何事にも前向きで元気がある」(30代)といった前向きな点や元気がある点が多く挙げられました。高梨沙羅さんについては「常に向上心を持っている」(60代)や「努力がすごい」(40代)、浅田真央さんについては「夢を与えている」や(40代)「ストイックである」(30代)、福原愛さんについては「スポーツと家庭を両立している」(60代)や「夢を持ち続けている」(20代)、澤穂希さんについては「日本女性サッカーをけん引した」(50代)や「言うだけでなく、行動していた」(30代)といった理由が挙げられました。

次に、政治・経済分野についてみると、1位は「小池百合子さん」、2位「蓮舫さん」、3位「元谷芙美子さん」となりました。
回答者が小池百合子さんを選んだ理由をみると、「リーダーシップを発揮している」(60代)や「改革を進める強い志があり尊敬できる」(30代)といったリーダーシップに関するものが多く挙げられました。蓮舫さんについては「テキパキしており動じない態度」(50代)、元谷芙美子さんについては「新しいことを取り入れている」(20代)といった理由が挙げられました。(図11)

(図11)
[画像11: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-279704-10.jpg ]

◆芸能分野で“活躍している女性”として思い浮かぶ有名人
1位「天海祐希さん」2位「黒柳徹子さん」3位「綾瀬はるかさん」

そして、芸能分野についてみると、1位「天海祐希さん」、2位「黒柳徹子さん」、3位「綾瀬はるかさん」、4位「ローラさん」、5位「北斗晶さん」となりました。
回答者が天海祐希さんを選んだ理由をみると、「生き方がかっこいい」(40代)や「自立しているイメージがある」(20代)といったかっこよさに関するものが多く挙げられました。黒柳徹子さんについては「年齢に関係なくチャレンジしている」(40代)や「芸能活動やユニセフで活躍している」(50代)、綾瀬はるかさんについては「常に輝いている」(50代)や「爽やかである」(60代)、ローラさんについては「目標をしっかり持って進んでいる」(20代)や「自分で道を切り開いている」(60代)、北斗晶さんについては「家庭と仕事を両立している」(50代)や「いろいろな場面で頑張っている」(40代)といった理由が挙げられました。(図12)

(図12)
[画像12: https://prtimes.jp/i/3638/141/resize/d3638-141-963081-11.jpg ]

以上

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください