【プレスリリース】シリア危機 ホムス旧市街から避難した子どもに支援を実施
PR TIMES / 2014年2月12日 12時30分
少なくとも500名以上の女性と子どもが避難
※本信は ユニセフ本部の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳・編集したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_72104.html で ご覧いただけます
【2014年2月11日 シリア・ホムス発】
国連とシリア赤新月社は、ホムスの旧市街で包囲されていた地域から避難してきた
人たちに、数日間、人道支援を行ってきました。避難してきた市民のうち、少なく
とも500名は女性と子どもです。
ホムス旧市街の一角は、600日以上にわたり包囲されてきました。国連が仲介役を務め、
今回、初めて包囲された地域における人道支援のための停戦が実現しました。
現場で立ち会ったユニセフの職員は「避難してきた子どもたちは、具合が悪そうで、
衰弱しているように見えました」と子どもたちの様子を語りました。
攻撃対象になるにもかかわらず、2月8日にホムス旧市街に入った人道支援団は、旧市街
に残る住民向けの支援物資を搬入しました。物資には、ユニセフが提供した浄水剤
なども含まれます。
旧市街の外には避難した子どもたちの受け入れセンターを設置。センターに到着すると、
子どもたちには栄養価の高いサプリメントが投与されました。計380名の子どもたちには、
直ちにポリオ、3種混合、B型肝炎やほかの感染症の予防接種が行われました。ユニセフの
スタッフによると、避難者の中には、妊婦20名も含まれているとのことです。
ユニセフのスタッフは、支援が必要と判断された子どもたちが、家族とはぐれていない
ことを確認するまで、子どもたちに付き添います。
ユニセフは、今回の人道支援を行う前の段階で、ホムスに閉じ込められている子どもは
1,000人以上いると推定していました。
ユニセフ・シリア事務所代表のアブデル・ジェリルは「今回の避難は、現状打破として
前向きにとらえています。しかし、これは始まりにすぎません。ユニセフは引き続き、
ホムスをはじめシリア中で閉じ込められ、身動きの取れない子どもたちのことを極めて
憂慮しています。紛争に関わるすべての勢力は、子どもたちを保護し、人道支援を行う
ための停戦を尊重し、支援を切望している人への人道支援のために国際人道法上の原則を
順守しなければなりません」と続けました。
***
今回の人道支援で、国連とシリア赤新月社に車両で、これまでに1,151名が旧市街から
避難し、シェルターやホムスの親類のもとなどに身を寄せています。
(※2月11日にジュネーブで行われた記者発表資料から、引用・追加してします)
***
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■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Juliette Touma, ユニセフ中東・北部アフリカ地域事務所 Tel: +962 79 867 4628,
jtouma@unicef.org
Najwa Mekki, ユニセフ ニューヨーク, Mobile: +1-917-209-1804, nmekki@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
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