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2024年8月・9月開催 『十三代目 市川團十郎白猿襲名披露巡業』市川團十郎の取材会をレポート!

PR TIMES / 2024年7月3日 12時0分



 
[画像1: https://prtimes.jp/i/12870/145/resize/d12870-145-a1b410e2a12365d347da-0.jpg ]

 2024年8月30日(金)から9月27日(金)にかけて、『十三代目 市川團十郎白猿襲名披露巡業』が全国18カ所23公演にて開催!
市川海老蔵が十三代目市川團十郎白猿を襲名してから約2年。2023年には全国各地35か所44公演の襲名披露巡業を成功させ、今回で最後の襲名披露巡業に臨む團十郎が都内で取材会を行いました。


――最後の襲名披露巡業を前に、どのようなお気持ちでいらっしゃいますか。

東京での公演も大事にしていますが、地方で歌舞伎をすることの大事さは、若い時より諸先輩方からもお話しをお伺いしており、ここ10年ほどは旅巡業公演も重視して公演を開催して参りました。「十三代目 市川團十郎白猿襲名披露巡業」と言う形での公演では『勧進帳』『毛抜』を演じてきましたが、今回は『河内山』です。『河内山』は歌舞伎十八番ではないのですが、私は好きなお芝居です。9月に巡業、10月に松竹座公演を終えて、11月からはもう襲名披露巡業ではなくなりますので、ようやく安堵できるのかな、と思っております。


――襲名披露巡業を行ってきたこの2年で、何か心境の変化はありましたか。

心境の変化としては、歌舞伎と向き合う時間というものが海老蔵時代よりもだいぶ深くなったように思います。今はもっと歌舞伎を自分が楽しみたい。そして自分が楽しんだ結果、お客さま方にもそれが伝わるような歌舞伎を、古典でも新作でもやってみたいです。そこは今までにない、新しい心境ですし、それをやらなくてはならないと感じています。やることが運命であって、父に教わったことを受け継いで、それを次の世代に渡すという責務を大きく感じています。それをしていくために、自分自身が楽しんで、それがお客さまにも伝わっていくこと。それを次代の人間たちが見て、ああいう風になってみたいと思ってもらえるような形が、結果としてはいいんじゃないかという変化がありました。


――襲名披露巡業と歌舞伎座などでの興行とで、何か違いは感じていらっしゃいますか。

襲名披露巡業というものは、楽しめるものではありません。責務の大きさが第一にありまして、そこで楽しむ、楽しまないは別のお話なんですね。ただ、襲名披露巡業をやっている2年間の間にも、普通の興行が混じってきます。これがまた不思議なお話なんですが、歌舞伎座の團菊祭ですとか、新橋演舞場での子どもたちとの興行ですとか、来月には「星合世十三團」もございます。そういうものが混じってくることによって、襲名披露の巡業中ではありますが、普段の興行に戻ったときに解放感を感じられます。襲名中にしか起こらない、非常に特殊な状況です。解放されているからと言って、手抜きをしているということではもちろんないのですが、解放されているからこそ芸事の楽しさ、深みなどを感じやすくなっているのではないかと思います。


――『河内山』はどのような演目なのでしょうか。

質屋のお嬢さんが大名家に奉公へ行ったところ、お殿様に気に入られてしまって女性として逃げられない環境になってしまうのですが、そこを御数寄屋坊主が高僧に扮して乗り込んでいくというお話しです。その後、扮していることが見つかってしまいますが、見つかってもなお怯むことがなく「それがどうしたんだ」と凄みます。最後はとてもわかりやすい展開になっていまして、襲名披露巡業でできることがとても嬉しいですね。


――演じられる数寄屋坊主・河内山宗俊はどんな人物ですか。

今の時代であれば、コンプライアンス的に存在できないようなタイプです。そういう役柄は歌舞伎の中に非常に多いんですよね。河内山は、ただの御数寄屋坊主ですが、ちょっと曰くがありげな危険人物。質屋のお嬢さんを返してもらうために親は何とかしてほしいわけですが、ただの坊主なのに引き受けてしまうんです。そして、200両という大金をほしいと言うのですが、引き受けるだけで100両、娘が戻ってきたらさらに100両を要求します。それはもう、引き受けた時点で勝つことが確定なのです。それで偉いお坊さんになって騙していくのですが、帰り際に正体がバレてしまう。でも、そこでもうまく返して勝つところが、爽快な演劇だと思います。古典で難しい言葉は出てくるかもしれませんが、少しでもわかりやすく伝えられるように演じたいと思っています。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
 本巡業には、市川團十郎をはじめ重要無形文化財保持者(人間国宝)の中村梅玉、市川右團次が出演。さらに、大谷廣松、中村莟玉、市川九團次、片岡市蔵が名を連ねます。
襲名披露を寿ぐ舞踊『祝成田櫓賑(いわうなりたしばいのにぎわい)』では鳶頭を市川右團次と市川九團次が勤め、賑々しく華やかに巡業を彩ります。
『口上(こうじょう)』では、袴姿の俳優からお祝いの口上が述べられ、十三代目市川團十郎白猿より来場くださった皆様へ、襲名披露のご挨拶を申し上げます。
そして、河竹黙阿弥の名作『天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)』からの一幕となる、『河内山(こうちやま)』では、色気と愛嬌を兼ね備え、危険な香りのする河内山宗俊を團十郎が演じます。黙阿弥ならではの七五調の名台詞にもご期待ください。


■公演詳細
[画像2: https://prtimes.jp/i/12870/145/resize/d12870-145-57653835f8c7bdfcb5f8-1.jpg ]

【出演】
 市川團十郎
 市川右團次/大谷廣松/中村莟玉/市川九團次/片岡市蔵
 中村梅玉 他

【演目】
 一、『祝成田櫓賑(いわうなりたしばいのにぎわい)』
    今井豊 茂 補綴/藤間勘十郎 振付
  
    鳶頭 右團次
    鳶頭 九團次
    芸者 廣松
    芝居茶屋亭主 市蔵

 二、十三代目市川團十郎白猿襲名披露『口上』
   
   海老蔵改め團十郎
   幹部俳優出演

 三、河竹黙阿弥作 『天衣紛上野初花 河内山(こうちやま)』
   
   河内山宗俊 海老蔵改め團十郎
   高木小左衛門 右團次
   宮崎数馬 廣松
   腰元浪路 莟玉
   桜井新之丞 九團次
   北村大膳 市蔵
   松江出雲守 梅玉

【公演期間】
2024年8月30日(金)~9月27日(金)

8/30(金) 千葉・成田国際文化会館
9/3(火) 青森・リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
9/4(水) 宮城・名取市文化会館 大ホール
9/7(土) 島根・島根県民会館 大ホール
9/8(日) 鳥取・とりぎん文化会館(鳥取県立県民文化会館)
9/11(水) 兵庫・神戸文化ホール 大ホール
9/12(木) 広島・広島文化学園HBGホール
9/14(土) 福岡・J:COM北九州芸術劇場 大ホール
9/15(日) 大分・iichiko総合文化センター iichikoグランシアタ
9/16(月・祝) 長崎・アルカスSASEBO 大ホール
9/18(水) 岐阜・高山市民文化会館 大ホール
9/20(金) 愛知・愛知県芸術劇場 大ホール
9/21(土) 京都・ロームシアター京都 メインホール
9/22(日) 三重・四日市市文化会館 第1ホール
9/23(月) 静岡・アクトシティ浜松 大ホール
9/25(水) 新潟・長岡市立劇場 大ホール
9/26(木) 石川・金沢歌劇座
9/27(金) 石川・石川県小松市 團十郎芸術劇場うらら

※公演情報が変更になる場合がございます。最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。

【公式ホームページ】https://www.zen-a.co.jp/danjurohakuen-3/
【総合問合せ】Zen-A(ゼンエイ) TEL:03-3538-2300[平日11:00~19:00]

【製作】松竹株式会社
【制作】株式会社 3Top
【制作協力】全栄企画株式会社/株式会社ちあふる

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