盲目の保護犬「ウヴェ」特別な出会いで家族に~ハンディキャップ犬の譲渡拡大目指す~
PR TIMES / 2021年7月7日 19時45分
ピースワンコでお世話している保護犬の中には、高齢の犬、病気や怪我、障害を抱えている特別なケアが必要な犬たちがいます。譲渡が難しいこの子たちに目を留めて下さり、家族として迎えて下さる方が増えています。
殺処分ゼロをめざして、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(略称PWJ、代表理事:大西健丞 本部:広島県神石高原町)が運営する犬の保護・譲渡活動「ピースワンコ・ジャパン・プロジェクト」は、活動開始からこれまで約10年間で、6,000頭以上の命を救ってきました。神石高原シェルターでは現在、2700頭あまりの保護犬たちが暮らしています。その中には、高齢の犬、病気や怪我、障害を抱えている犬たちもいます。こういった特別なケアが必要な犬たちは、元気な保護犬に比べて里親さんが見つかりにくいのが現状です。でも、そんな犬たちに目を留めてくださり、家族として迎えて下さる方が増えています。
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ウヴェは、2018年に動物愛護センターからピースワンコにやってきました。生後1ヶ月位だったウヴェは両目を患っており、ピースワンコで治療したものの治癒できず、両目摘出手術をして義眼になりました。
目が見えないウヴェは、耳や鼻が敏感。感覚が鋭敏になっているため他のワンコの声や気配がすると落ち着いて過ごすことができませんでした。ウヴェがリラックスして暮らせるようにスタッフとトレーナーが相談し、出来るだけ音を気にせずに休むことができるように個室を用意したり、ケージの上にブランケットを掛けたり、様々な工夫をしながら大切にお世話をしていました。
ウヴェは好奇心旺盛で人懐っこく、物のにおいを嗅いだり音を聞いたりして場所を覚えるのが得意。ドッグランで元気に走り回ったり、スタッフに前足をかけて甘えてきたり。障害を抱えながらもスタッフ達に可愛がられてのびのび過ごし、いつか里親様と出会えるようにトレーニングを重ねていました。
そんなある日、ウヴェに運命の出会いが訪れました。
ティアハイムの入口右手におかれたウヴェのケージに目を留めてくださったのは、施設見学に来られた、ソプラノ歌手のコロンえりかさん。
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「盲目で両目義眼」という紹介文が気になって、小さい声で「ウヴェ」と名前をささやいたら、ケージからウヴェが出て来てコロンさんのところへ挨拶に来てくれたそうです。
周りで犬達が吠えている状況の中で、小さなささやき声だったのに聴きとって、挨拶に来てくれたフレンドリーなウヴェ。「この子は何て耳が良いんだろう!」とびっくりし、その瞬間に「この子と一緒に暮らしたい」と思い、ウヴェの卒業へとご縁が繋がりました。
「全くそんなことを考えずに見学に来たので、むしろ自分の気持ちに驚きました。私がそれを考えて計画して願っていたわけではなくて、多分ウヴェがそういう風に思わせてくれたんだろうなと思って。特別なワンちゃんとの出会いにとても感謝しています。」
ウヴェを家族に迎えてくれた日、コロンさんはそうおっしゃってくださいました。
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ウヴェの卒業が決まった時、シェルターではスタッフの歓声が響き渡りました。病気や障害がある子は多くのスタッフが関わってお世話をしているため、大勢のスタッフがウヴェのことを気にかけていたのです。ウヴェの卒業を知ったスタッフ達は、笑顔で喜びあいました。
卒業後、ウヴェはコロンさんが芸術監督を務めている「ホワイトハンドコーラスNIPPON」の名誉メンバーに就任しました。「ホワイトハンドコーラスNIPPON」は、ウヴェのように目は見えない子も、耳が聞こえない子も、その友達も、多様な子どもたちが互いの力を合わせて活動するユニークな合唱団です。これからウヴェも一緒に活動していく予定です。
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病気や障害がある子は、その子その子に合った様々なお世話が必要です。手がかかって大変なことも多いですが、どの子も一生懸命に生きており、愛情をかけるとそれ以上の愛情で応えてくれます。
ウヴェがコロンさんと出会って卒業していったように、障害や病気がある子でも家族とのご縁が繋げられるよう、希望と可能性を信じて私たちはこれからも活動を続けます。一頭でも多くの保護犬を幸せにするために、これからもご支援宜しくお願いいたします。
一頭でも多くの命を繋ぐために、報道関係の皆さまにおかれましてはぜひ取材・報道をしていただけますようお願い申し上げます。
★ウヴェの卒業の様子、ぜひご覧ください。
「特別なワンちゃんとの出会い」ピースワンコTV
https://www.youtube.com/embed/TudIT7-Hms0
[画像7: https://prtimes.jp/i/35080/145/resize/d35080-145-1fe3b9c9f70ef04a251b-6.jpg ]
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