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藤田医科大学と錠剤の嚥下シミュレーションにおける共同研究を開始

PR TIMES / 2025年1月28日 11時0分

高齢者でも飲み込みやすい形状の薬を目指して



 第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、社長:内田高広、以下「当社」)は、藤田医科大学(愛知県豊明市、学長:湯澤由紀夫)と共同研究に関する契約を本日1月28日(火)に締結しました。
 このたびの共同研究においては、加齢に伴う嚥下力の低下に着目した錠剤の服用シミュレーションを実施することで、高齢者を含むすべての方が服用しやすい錠剤の開発に取り組んでまいります。

[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/5551/146/5551-146-3e5b1e869586158efe76e8057671e576-1951x709.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


 高齢者の中には錠剤が喉につかえたり、飲み込みにくく感じたりする方が少なくありません。当社はこれまで、錠剤を小さくすることで服用のしやすさを向上させる研究を進めてまいりましたが、有効成分の配合量が多い場合など、小型化に限界があります。そのため、より服用しやすい形状の錠剤開発に向けて新たな研究に着手しました。

 本研究では、嚥下機能に関する高い知見を有する藤田医科大学 医学部リハビリテーション医学講座と共同で、年齢層ごとに人の喉の動きをコンピューター上に再現した喉モデルを作成します。このモデルを用い、嚥下シミュレーションを行うことで様々な錠剤の大きさ・形状を検討します。さらに、実際に服用した際の飲み込みやすさとの相関性を確認することで、シミュレーションの精度を高め、将来的に服用しやすい錠剤形状の選定に活用することを目指します。
 また、本研究で得られる年齢層ごとの嚥下機能の研究成果については、口腔ケアやオーラルフレイル対策の研究ならびに製品開発へも応用できると期待しています。

 当社では、本研究を通じて、高齢者など嚥下力が低い方の服薬に対する悩みに応える製品の提供を目指しています。今後も科学的に根拠のある品質を大切にし、自社の研究にとどまらず、外部研究機関との共同研究や製造委託パートナーとの技術開発に取り組み、生活者満足度の高い製品を開発してまいります。

<ご参考>
第一三共ヘルスケアについて
 第一三共ヘルスケアは、第一三共グループ(*)の企業理念にある「多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」という考えのもと、生活者自ら選択し、購入できるOTC医薬品の事業を展開しています。
 現在、OTC医薬品にとどまらず、機能性スキンケア・オーラルケア・食品へと事業領域を拡張し、コーポレートスローガン「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」を掲げ、その実現に向けて取り組んでいます。
 こうした事業を通じて、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」を推進し、誰もがより健康で美しくあり続けることのできる社会の実現に貢献します。

* 第一三共グループは、イノベーティブ医薬品(新薬)・ワクチン・OTC医薬品の事業を展開しています。


藤田医科大学 医学部リハビリテーション医学講座について
 昨今の超高齢社会において、歩く、食べる、考えるといった人の基本的な営みである「活動」の障害が増加の一途をたどっています。藤田医科大学 医学部リハビリテーション医学講座では、これらの背景を受けて「活動」を視座に「人の活動と生活の向上」を追求し続け、単なる長命ではなく長寿を実現することのできる社会への貢献を目指し、研究を推進しています。
 特に「摂食嚥下障害」の領域においては、最高水準の臨床、研究活動を行っており、摂食嚥下障害患者の「食事」活動の再建に真正面から取り組み、挑戦を続けています。「今日より明日の臨床をもっと良くする」という信念のもと、嚥下動態の生理や嚥下障害のメカニズムの解明から嚥下障害に対応した食品開発や嚥下訓練機器の開発まで幅広い臨床研究を実施しています。産学連携や海外の大学との国際的な共同研究も数多く行っており、その取り組みは世界から高く評価されています。


<リリース原文(PDF)>
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/content/000139064.pdf

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