スタンフォード大学の心理学者が、「運動と幸福」の関係について解き明かす『スタンフォード式 人生を変える運動の科学』ケリー・マクゴニガル 著 5月9日発売
PR TIMES / 2020年5月11日 13時35分
株式会社大和書房(本社:東京都文京区、代表取締役:佐藤 靖)は『スタンフォード式 人生を変える運動の科学』(著者 ケリー・マクゴニガル)を2020年5月9日に発売いたします。
■運動のメリットは「健康増進」と「ダイエット」だけではない
世界的に見ても、体をよく動かす人たちのほうが、幸福感や人生に対する満足度が高いという研究は数多くある。ハードスポーツではなく、ウォーキングやジョギング、サイクリング、ヨガなど、どんな運動にも当てはまる。また、定期的な運動は、脳の構造を変化させ、目的意識の向上や、不安の緩和、抗うつ作用など、メンタルヘルスにも寄与する。
■「ステイホーム」でも、運動をすべき理由
アメリカとイギリスの研究では「座りっぱなしの生活」では、1週間もしないうちに人生の満足度が31パーセントも低下した。また、毎日の平均歩数が5649歩を切ると、不安や気分の落ち込みなどの症状が現れるというデータもある。
■ランニングは「人とのつながり」を促進する
20~30分程度の「ややきつい運動」によって脳内に分泌される「内因性カンナビノイド」には、人と一緒にいることが楽しくなる効果があり、交流の妨げとなる社交不安が緩和される。
■運動嫌いでも「6週間」続ければ、夢中になる
運動を1回するだけでも、抗うつ効果はあるが、継続することでその効果は高まる。研究では、運動が苦手な人でも週に3回の運動を6週間続けることで、不安を軽減する脳の領域の神経結合が増え「運動依存症」になっていく。
■自然の中で過ごす「グリーン・エクササイズ」の効果
心理学では自然の中の運動を「グリーン・エクササイズ」と呼ぶ。この精神的効果は絶大で、人間の脳は、自然と触れ合うことで認知能力が伸びる。また、景色のよい道でウォーキングした後の脳をスキャンする実験では「自己批判や悲嘆、不安」と関係する部位の活動が低下していた。
■音楽が運動の健康効果を高める
好みの音楽やリズムが激しい音楽は脳の運動系を刺激する。アドレナリン、ドーパミン、エンドルフィンが大量に分泌されると、活力が出て痛みが緩和され、運動のパフォーマンスを高める。「音楽は合法的な運動能力向上薬」であると、科学的にはほぼ結論づけられている。
■目次
第1章 持久力が高揚感をもたらす(「ランナーズハイの効果」「運動が孤独を防ぐ」など)
第2章 夢中になる(「運動そのものが麻薬?」「運動好きは遺伝なのか」など)
第3章 集団的な喜び(「集団エクササイズと幸福」「体は同調するようにできている」など)
第4章 音楽に身をまかせる(「音楽の強壮剤効果」「原始的な本能を呼び覚ます」など)
第5章 困難を乗り越える(「希望が脳に与える影響」「どうせ私なんて、を覆す」など)
第6章 いまを大切に生きる(「グリーン・エクササイズの効果」など)
第7章 ともに耐え抜く(「ウルトラマラソンが与える強烈な喜び」「持久力とレジリエンス」など)
【プロフィール】ケリー・マクゴニガル
スタンフォード大学の心理学者。ボストン大学で心理学、マスコミュニケーションを学び、スタンフォード大学で博士号(健康心理学)を取得。心理学、神経科学、医学の最新の知見を用いて、人びとの心身の健康や幸福、成功、人間関係の向上に役立つ実践的な戦略を提供する「サイエンス・ヘルプ」のリーダーとして、世界的に注目を集める。メディアでも広く取り上げられ、『フォーブス』の「人びとを最もインスパイアする女性20人」に選ばれている。TEDプレゼンテーション「ストレスと友達になる方法」は2200万回超の再生回数を記録。著書に、28カ国で刊行され日本でも累計80万部のベストセラーとなった『スタンフォードの自分を変える教室』『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』(ともに大和書房)などがある。大学での講義や国内外での講演活動のほか、心身相関を重んじる立場から、ダンス、ヨガ、グループエクササイズの指導を長年行っている。
[画像: https://prtimes.jp/i/33602/148/resize/d33602-148-786758-0.jpg ]
【書籍概要】
書名 :スタンフォード式 人生を変える運動の科学
著者:ケリー・マクゴニガル
発売日:2020年5月9日
販売元:株式会社大和書房
定価 :1600円+税
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