フィリピン:国境なき医師団(MSF)活動アップデート(2)

PR TIMES / 2013年12月1日 10時12分



MSFは、台風30号により最も大きな被害を受けた3島で医療・人道援助を続けている。現在の対象地域は、サマ―ル島東部(ギワン周辺)、レイテ島(タクロバン、オルモック、サンタフェ、ブラウエン)、パナイ島(エスタンシア周辺)の5地域。

現在、現地で活動中の外国人スタッフは合計209人、うち日本人スタッフは3人(看護師、外科医、人事財務管理などのアドミニストレーター)が活動している。

【活動概況】

● 全体的に見ると、これまで外部からの援助が一切届いていなかった地域にも援助が届くようになっている。しかし、ギワン周辺など一部の地域には、今も充分な援助は届いていない。MSFは、まだ何の人道援助も受けられずに取り残されている農村地域や孤島に重点を置いた活動を展開している。

● 被災地の地理的な制約もあり、必要とされている地域への救援物資の輸送には依然と困難が伴うものの、現在、MSFは、飛行機や船で物資を輸送できるようになり、被災地へのアクセスも改善されつつある。

● レイテ島タクロバン、ブラウエン、バラサン、サマール島ギワンで保健省管轄の病院を援助しており、産科医療や入院治療など、医療活動の迅速な復旧に向けて取り組んでいる。援助内容は、破壊された建物の修復、医療物資、医薬品、スタッフの提供、救急搬送システムの立ち上げなど。

● 仮設病院として、レイテ島タクロバンにエアーテント病院、ブラウエン、タナウアン、サマール島ギワンに組み立てテント式病院を設置し、暫定的な医療を提供している。

● 孤立した島や沿岸地域での移動診療を優先事項のひとつしている。また、孤立した村々でも診療所や避難所、移動診療を通じて1次医療と心理ケアを提供。さらに、必須救援物資(テント、ビニールシート、調理器具、衛生キット、毛布など)および住宅再建に用いる修復キットの配布や清潔な飲料水の供給も行っている。

【各島における活動詳細】

<サマール島>

ギワンのフェリぺ・J・アブリゴ基幹病院の敷地内に設置したテント式仮設病院を拡大。ベッドは25床から40床に増設された。この病院は、入院病棟、分娩室、産科ユニット、隔離室、滅菌室を備えている。MSFは、1日に約300件の診療、5件~8件の分娩介助、創傷処理などの小規模手術を約80件実施している。倒壊した病院の改修工事に備え、がれきの撤去作業を続けている。

ギワン保健所では、MSF医療チームとフィリピン人医療スタッフが包帯交換や小規模手術の必要な多数の創傷感染症患者に対応。また、同保健所ではMSFの心理療法士3人が心理面の支援活動や、心のケアに関する周知活動を継続している。

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