『Pairs』× 中央大学 山田昌弘教授 「日本の恋愛・結婚意識」に関する共同調査結果を発表
PR TIMES / 2019年11月28日 16時25分
マッチングアプリで出会った夫婦が最も結婚生活満足度が高いことが明らかに
株式会社エウレカ(本社:東京都港区、代表取締役CEO:石橋準也)は、2019年11月27日(水)にメディアセミナー「日本の恋愛・結婚とオンラインデーティング」を開催し、20~30代男女の恋愛と結婚意識、今後のオンラインデーティングの可能性について、“婚活”という言葉の生みの親でもある中央大学文学部 山田教授と共同で実施した調査結果を発表しました。
今回の共同調査は、全国の20歳以上の男女5,000名(独身者2,500名、既婚者2,500名)を対象に、結婚や交際に関する意識と実態を把握することを目的に実施しました。セミナーでは、本調査結果に加え、20~30代男女の交際・結婚意識について山田昌弘教授の考察を発表しました。
【共同調査結果サマリー】
1.交際相手がいない若者の恋愛意識
「交際したくない」と考える20~30代の男女は約45%。その理由は「自分を曲げたくない・相手に合わせたくない」という理由と「交際は面倒・疲れる」という回答が多数
交際相手がほしいのに相手を探す活動をしていない理由は、「どうしてよいか分からない」「恋愛に対して受動的」が目立つ
交際・結婚相手には「精神的な充足・満足」を求めており、自分を受け入れてほしいと感じている
一方、7割以上の男女が「容姿」や「性格」などについて引け目を抱いていることが明らかに
〈山田昌弘教授の考察〉
交際相手探しや異性との交際に多くの精神的・金銭的・時間的負担がかかることに対して、若者は、「男女の恋愛はコストパフォーマンスが悪い」という意識を持っている。
精神的な充足を恋愛に求める一方で、「相手に断られてしまうかも」「相手は自分が期待していたような人ではないかも」「自分に合わない人かも」という不安などから「男女交際はリスクがある」と捉え、恋愛を避ける傾向に。
2.これからの出会いは?
交際相手を見つけるために選ばれている手段は、友人の紹介に次いで「マッチングアプリ」が2位
「マッチングアプリ」で出会った夫婦が最も結婚生活満足度が高いという結果に
〈山田昌弘教授の考察〉
若者が持つ「恋愛はコスパが悪い」「恋愛はリスクがある」という意識を乗り越えることができれば、マッチングアプリは出会いの方法としてもっと受け入れられていく可能性がある。
【調査結果の詳細】
[画像1: https://prtimes.jp/i/5528/151/resize/d5528-151-432082-1.jpg ]
交際相手がいない人のうち45%は「交際したくない」と回答。その理由は「自分を曲げたくない、相手に合わせたくない」(左図・緑色チェックマーク)と「交際は面倒で疲れる」(左図・赤色チェックマーク)という二つの意見が多く挙がりました。
一方で、残りの55%の人は「交際したい」と回答したものの、相手を見つけるための活動をしているのは僅か15%のみ。なぜ交際したいのに活動しないのかを伺うと、「どうしてよいのか分からない」(右図・緑色チェックマーク)、「恋愛に対して受動的」(右図・赤色チェックマーク)という回答が多数となりました。恋愛の仕方が分からず、そして恋愛に消極的であるという若者の意識が伺えます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/5528/151/resize/d5528-151-586953-2.jpg ]
20~30代独身者の85%が結婚を、55%が交際を希望していました。そこで、交際・結婚相手に求めることを調査すると、交際・結婚ともに、「愛情」「人柄」「自分を大切にしてくれること」(左図・青色文字)など精神的な側面を求め、”相手に受け入れてほしい”と望んでいることが伺えました。
一方で、異性との交際を考えたさいに7割以上の男女が何らかの「引け目」を感じていることも明らかに。具体的には「容姿」「性格」「コミュニケーション」などが上位になりました(右図・青色文字)。
〈山田昌弘教授の考察〉
山田教授は、交際相手探しや異性との交際のために多くの精神的・金銭的・時間的負担がかかることについて、20~30代の男女は、恋愛や交際はコストパフォーマンスが悪いという意識を持っていることを指摘。自分の趣味や一人の時間を失ってまで交際したいと思わず、恋愛は面倒くさく負担の大きいものだという意見を持つのではないかと考察しました。
さらに、独身男女の多くが「引け目」を感じていることの根底には、「男女の交際にはリスクがある」という意識があると考察。若者が感じる具体的なリスクとは、「相手が自分を受け入れてくれるか?断られてしまうのではないか?」という自分に自信が無いことで感じる不安や「こんな人とは思わなかった」「よく分からない人と付き合ってしまうのではないか」という意識で、これらのリスクを回避するために、結果的に若者は恋愛から離れ、恋愛に対して受動的になってしまっているのではないかと語りました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/5528/151/resize/d5528-151-571141-0.jpg ]
交際相手探しを行なっている人がどのような方法を活用しているのか調査したところ、友人の紹介に次いで「マッチングアプリを使う」が2位となりました。特に女性のほうがその傾向が高く、友人の紹介とほぼ同じ水準となりました(上図)。また、既婚者に結婚生活満足度を伺ったところ、マッチングアプリで出会った夫婦が最も満足度が高いという結果になりました(下図)。
〈山田昌弘教授の考察〉
1980年代まで主流であった職場や学校など、コストとリスクの無い身近で自然な出会いに代わる、新しい出会いの方法が無いなかでマッチングアプリが登場したと説明。マッチングアプリは、相手についてたくさんの情報を得られ、趣味や価値観が合うかどうかを判断できるため、「恋愛はコスパが悪い」「自分に合わない人と出会うリスクがある」という課題を低減させる可能性があり、これを実現できれば今後若者にもっと受け入れられていくのではないかと考察しました。
Pairsでは、これらの調査結果をもとに、”恋愛は面倒と考え交際したくないと思っている人”や、”交際したいが自分に自身がない、どうしてよいか分からないと活動に踏み出せない人”が、気負いなく、相手探しや交際できるようにしたいとの思いで新機能「わたしの大切な価値観」を追加しました。
( 新機能に関する詳細はこちらをご覧ください:https://www.pairs.lv/jitsuha )
Pairsでは今後も、恋愛の気負いをなくすための機能の強化を行い、より多くの方にご利用いただくことで日本の少子化問題の解決に貢献してまいります。
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