トビラシステムズ 特殊詐欺・フィッシング詐欺に関するレポート(2024年12月)
PR TIMES / 2025年1月30日 18時15分
警察かたるオレオレ詐欺が増加、末尾「0110」の国際電話は半年で200倍超に
特殊詐欺やフィッシング詐欺の対策サービスを提供するトビラシステムズ株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:明田 篤、証券コード:4441、以下「トビラシステムズ」)は、2024年12月に当社調査で確認された詐欺電話や詐欺SMSに関する独自調査レポートを公開します。(調査期間:2024年12月1日~12月31日)
また、直近の当社調査で確認された傾向についてもお知らせいたします。
<調査サマリー>
○ 末尾「0110」の国際電話番号からの着信が半年で200倍超に増加
○ 「+800」から始まる国際電話番号で末尾「0110」警察なりすまし電話が多発
○ 「マネロンの捜査に協力を」「あなたに出頭命令」警察をかたる詐欺電話の事例
○ 金融機関や電力会社をかたるフィッシング詐欺が継続的に発生
○ 自動音声を使った特殊詐欺が多様化、異なる人物が次々に登場「劇場型」手口も
1. 詐欺電話レポート
○迷惑電話番号の割合は国際電話が増加し6割超
2024年12月に新たにトビラシステムズの迷惑電話番号データベースに登録された番号の種別割合は、国際電話番号が前月から増加し65.4%(前月比+10.9%)でした。2024年は1年間を通して国際電話番号の割合が最も多い状況が続きました。
特定IP電話番号(050番号)、固定電話番号、携帯電話番号の割合は横ばい傾向で推移しています。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/151/34282-151-593d411fb2ad4fca3d1ae963d75fba9f-1800x945.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
○末尾「0110」の国際電話番号からの着信が半年で200倍超に増加
末尾が「0110」の国際電話番号を使って警察の電話になりすますオレオレ詐欺の事案が発生しています。末尾が「0110」の電話番号は主に国内の警察署で多用されていることから、各都道府県警察が注意を呼びかけています。
トビラシステムズの調査で、2024年12月に確認された末尾が「0110」の国際電話番号からの着信件数は増加前の6月から200倍超に増加しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/151/34282-151-6a197cbcaaa45e7b4386b4d9e0668e74-1800x945.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【警察をかたる詐欺電話の例】(トビラシステムズ調べ)
・警視庁捜査二課の警察官を名乗る人物から、「銀行のキャッシュカードがマネーロンダリングに使われている。捜査への協力のため大阪府警に出向くように」と言われた
・愛知県警の警察官を名乗る人物から「事件の容疑者があなたの名前を言っている。容疑の詳細を伝えたいので愛知県警まで来てください」と言われた
・山口県警の警察官を名乗る人物から「あなたに出頭命令が出ている。いますぐ身分証を持って出頭してください」と言われた
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/151/34282-151-85f10e1cc743c0818544f69b55bb8e22-1800x1395.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
○「+800」から始まる国際電話番号で末尾「0110」警察なりすまし電話が多発
当社の調査で、2024年12月に着信件数が多かった国際電話の国番号は、上位からアメリカ合衆国やカナダなどの北米地域、国際フリーフォン(注1)、中国、イギリス、オーストリアでした。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/151/34282-151-bbd382182231bfbb308b335bc88e0de2-2411x1456.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
最多の「+1」から始まる北米地域の電話番号からの着信では、「NTTファイナンス」などの事業者をかたり架空の未納料金を求める自動音声や、総務省をかたり「2時間後に携帯電話が止まる」と自動音声が流れるなど、架空料金請求詐欺とみられる手口が発生しています。2024年12月は「+86」で始まる中国の電話番号を使った架空料金請求詐欺も発生しました。
また、「+800」から始まる国際フリーフォンやその他の国際電話番号で、末尾が「0110」の番号からの着信が多発しており、これらは警察をかたるオレオレ詐欺の可能性があります。
(注1)通話料金を着信者が負担する着信課金電話番号。いわゆる世界共通のフリーダイヤル番号。着信課金電話番号への着信に適用されるものであり、着信課金電話番号から発信された場合の通話料金は着信課金電話番号(発信者側)が負担する。
2. 詐欺SMSレポート
○宅配事業者をかたるSMSの割合が増加
トビラシステムズの調査で、2024年12月に確認されたフィッシング詐欺のSMSの種別割合は、宅配事業者をかたる手口が前月より増加し77.4%となりました。金融・決済サービスをかたる手口は15.4%、その他の事業者をかたる手口は6.9%となりました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/151/34282-151-73827262167c89bc8aa743f0888cc8d9-2410x1703.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
○金融機関や電力会社をかたるフィッシング詐欺が継続的に発生
2024年12月は大手銀行や地方銀行、カード会社など、金融機関のブランド名を悪用したSMSが1か月を通して多発しました。「三菱UFJ銀行」「JCB」「りそな銀行」をかたるSMSが目立ったほか、複数の地方銀行ブランドをかたるSMSが局所的に発生しました。
金融機関以外では、「東京電力」をかたるSMSが前月から継続的に発生しています。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/151/34282-151-b1170ba9985e82e614d462a5272cd7c2-2620x1703.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<参考資料>
フィッシングによる不正送金被害が急増しています!(三菱UFJ銀行)
https://www.bk.mufg.jp/info/security/caution_phishing.html
【ご注意ください】JCBをかたる不審メールや偽サイトの詐欺が増加しております。(JCB)
https://www.jcb.co.jp/release/phishing_202105.html
【重要】りそな銀行を騙った不審な電子メール・SMSにご注意ください(りそな銀行)
https://www.resonabank.co.jp/kinkyukeisai/R20210508141840/R20210508141840.html
東京電力(TEPCO)を装った SMSフィッシング詐欺にご注意ください!(東京電力エナジーパートナー)
https://www.tepco.co.jp/ep/support/sms/phishing/index-j.html
詐欺SMSの検知状況をリアルタイムに観測し可視化する「詐欺SMSモニター」で、詐欺SMSに関する最新情報をご確認ください。
詐欺SMSモニター
https://smon.tobila.com/
3. <トピック>自動音声を使った特殊詐欺が多様化、「劇場型」手口も
自動音声ガイダンスを使った特殊詐欺や予兆電話(アポ電)が増加し、手口が多様化しています。不審な電話には対応せず、対策を強化してください。
◯通信事業者や警察官が登場する「劇場型」詐欺
総務省や通信事業者をかたり「未納料金がある」「2時間以内に携帯電話が使えなくなる」「担当者につなぐ場合は◯番を押してください」などの自動音声が流れる電話が多発しています。指示に従うとオペレーターをかたる人物につながり、金銭の支払いを求められたり、個人情報を聞き出されたりする恐れがあります。
また、最初は総務省や通信事業者をかたる人物が電話に出て「あなたの携帯電話が不正利用されている」などと話し、「問題解決のためこのまま警察につなぐ」など様々な理由をつけた後、警察官をかたる別の人物が登場する「劇場型」の手口も確認されています。
◯「アンケート」と称して個人情報を聞き出すアポ電
電力会社などの事業者名を悪用し「電気料金の削減診断アンケート」などの自動音声が流れ、個人情報の回答を求める予兆電話(アポ電)が多発しています。
アンケートでは、「家は戸建てかマンションか」「年齢は何歳か」「家族は何人か」などの質問が流れ、ダイヤル操作で回答を求められる場合があります。犯行グループに個人情報を知られたり、そのままオペレーターにつながり特殊詐欺に巻き込まれたりする可能性があります。
<詐欺電話の対策>
○電話で「お金」や「キャッシュカード」の話が出たら、まず詐欺を疑う
○あやしいと感じたらすぐに電話を切り、家族や信頼できる人、最寄りの警察署、警察相談専用電話(#9110)などに相談する
○迷惑電話対策サービスを活用し、特殊詐欺や悪質商法などの電話を自動で遮断
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/151/34282-151-727d3191083a1a4901356487b1bb3753-1800x1395.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
4. トビラシステムズについて
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/34282/151/34282-151-c6223d76858a2839a44247439824688c-1080x245.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
テクノロジーで社会課題の解決を目指し、特殊詐欺やフィッシング詐欺、グレーゾーン犯罪撲滅のためのサービスを提供しています。詐欺電話・詐欺SMS等の情報を収集・調査してデータベースを構築し、自動でフィルタリングする「迷惑情報フィルタサービス」は、固定電話、モバイル、ビジネス向けに展開し月間約1,500万人にご利用いただいています。
公式サイト:
https://tobila.com/
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