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BSIジャパン、農園認証のCoC(加工流通過程の管理)審査サービスを開始

PR TIMES / 2013年1月11日 15時18分

~レインフォレスト・アライアンスと業務提携~

 BSIグループジャパン株式会社(東京都港区 代表取締役社長 竹尾 直章、以下BSIジャパン)は、世界的な非営利団体であるレインフォレスト・アライアンス(本部アメリカニューヨーク プレジデント Tensie Whelan)と、持続可能な農業経営に対するレインフォレスト・アライアンス認証に関する新しい審査制度であるCoC(Chain of Custody:加工流通過程の管理)の審査サービスにおいて、業務提携することを決定し、日本で初めてサービスを開始致しました。このCoC審査を行うことにより、レインフォレスト・アライアンス認証農園産の製品が、消費者に届くまで基準に従い管理され、正確性及び透明性をこれまで以上に確保することに貢献します。


 レインフォレスト・アライアンス認証は、Sustainable Agriculture Network (以下SAN)が規定した環境面・経済面・社会面での厳しい基準をクリアした持続可能な農業経営を実現する農園を認証する制度です。認証を受けた農園は、その農産物に、レインフォレスト・アライアンス認証マーク(※1)を商品に貼付することができます。これまで、農業を対象とした認証は、「農園」に対する審査のみでしたが、2012年5月よりSAN 及びレインフォレスト・アライアンスは、CoC審査により、「農園」から「消費者」を繋ぐ「サプライチェーン」に対して審査の対象を広げることを決定しました。レインフォレスト・アライアンス認証農園からの製品が、SANの基準に従い管理され、確実に消費者へ届くようするための制度です。このことにより、レインフォレスト・アライアンス認証マークを使用している製品の流通及び加工に関わる組織は、CoC審査を受ける必要があります。


 カエルをモチーフにした認証マークは、消費者へレインフォレスト・アライアンス認証農園で作られた農産物であることを一目で伝え、消費者が認証マーク付きの製品を選ぶことにより、農園の持続的な管理及び責任ある環境保全に対する取組みに貢献することができます。レインフォレスト・アライアンス認証は、主に、コーヒーや紅茶、カカオ、バナナ等を栽培する農園に与えられており、農園開拓による森林の伐採で環境破壊などが懸念される地域で取組みが広まっています。現在、世界で約82,000農園、生産面積約230,000haがレインフォレスト・アライアンス認証を受けています。(2012年7月末)


 BSIジャパンは、2012年4月よりレインフォレスト・アライアンスと、森林に対する認証であるFSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)認証制度の認証業務について業務提携を締結し、審査サービスを行ってきました。その関係を基礎として、今回の農産物に対するレインフォレスト・アライアンス認証のCoC審査サービスの業務も協力して開始する運びとなりました。


≪レインフォレスト・アライアンス認証の背景≫
 農地拡大は、森林伐採の理由の70%を占めていると言われ、熱帯雨林にとって最大の脅威となっています。生物多様性に富んだこれらの地域では、農園がしばしば、土壌浸食や水質汚染、野生生物の生息地破壊などの主たる原因になっています。レインフォレスト・アライアンス認証は、環境保護、労働者及びコミュニティへの社会的公益、経済的競争力という持続可能性のために相互に関連する3点を柱としており、持続可能な方法で農作物及び林産物の生産することを奨励します。


[レインフォレスト・アライアンス認証を受けるための農園管理の10原則]
1.社会的、環境保護的な農園経営
2.生態系の保全
3.野生の動植物の保護
4.水資源保全
5.差別のない待遇と健全な労働条件
6.収穫物の管理
7.職業上での健康と安全の配慮
8.効果的及び責任ある収穫物の管理
9.土壌の管理と保全
10.廃棄物の管理


≪CoC(Chain of Custody)審査サービスについて≫
 CoC審査とは、認証を受けた農園からの農産物が、「加工・流通」の過程で適切に管理され、追跡可能でかつ確実に消費者へ届くようにするための仕組みです。レインフォレスト・アライアンス認証マークを製品に付けるには、認証農園からの農作物を30%以上含有する必要があります。CoC審査の中では、加工・流通の段階で、認証を受けていない製品と確実に区別して管理を行い、最終製品の表示と中身に違いがないことが管理されていることを確認します。CoC審査の対象となる組織は、レインフォレスト・アライアンス認証マークを製品に付けている組織及びその製品の流通・加工に関わっている組織です。


BSI(英国規格協会)とBSIグループジャパン株式会社について
BSI(British Standards Institution:英国規格協会)は、1901年の設立以来、世界初の国家規格協会として、そして、ISOの設立メンバーとして活動する、規格策定のプロフェッショナルである。現在、147カ国で64,000組織以上のお客様の活動に貢献している。BSIが開発した多くのBS規格(英国国家規格)は、ISO9001(品質マネジメントシステム)、ISO14001(環境マネジメントシステム)、ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)などのISO規格の原案として採用されており、その実績は世界随一を誇る。
BSIグループジャパンは、1999年に設立されたBSIの日本法人である。マネジメントシステム・医療機器の認証サービスとトレーニングコースの提供をメインとし、規格開発のサポートを含め規格に関する幅広いサービスを提供している。
マネジメントシステムの認証サービスに関しては、国内に60社以上ある審査機関の中で、最も多くの規格の認証サービスを提供している審査機関の一つであり、数多くの規格の認証件数において国内No.1の実績を誇る、業界を
リードする審査機関である。
URL:http://www.bsigroup.jp/


レインフォレスト・アライアンス(Rainforest Alliance)について
レインフォレスト・アライアンスは、土地の利用法、商取引の方法、消費者の行動を変えることにより、生物の多様性を維持し、人々の持続可能な生活を確保することを使命としています。 レインフォレスト・アライアンスは、過去25年にわたって、生物多様性だけでなく、労働者と地域共同体の権利や社会的境遇を守るために活動してきました。国際的な持続可能な開発団体として、世界各地の農業、林業、観光業の専門家と協力し、水、土壌、野生生物の生息地、森林の生態系を保護する方法を開発しています。厳格な基準を満たした農園や森林には、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの企業や消費者に広く認知されつつあるレインフォレスト・アライアンス認証マークを使用する資格が与えられます。
URL: http://www.rainforest-alliance.org/ja


Sustainable Agriculture Network (SAN)について
効率的で生産性の高い農業、生物多様性の保全、持続可能なコミュニティの発展を、社会的・環境的基準作りにより推進する組織です。農園の持続可能な発展へ取り組む団体が集まって設立され、レインフォレスト・アライアンスも設立団体の一つ。農業のレインフォレスト・アライアンス認証における制度及び基準作りを行っています。
URL: http://sanstandards.org/sitio/


■ お客様からのお問い合わせ先
BSIグループジャパン株式会社(英国規格協会) マーケティング本部
東京都港区北青山2-12-28 青山ビル5階
TEL: 03-6890-1174
FAX: 03-6890-1181
Email:  Japan.Marketing@bsigroup.com

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