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キリンと順天堂大学が「腸内細菌療法に関する共同研究」を開始

PR TIMES / 2020年3月10日 18時25分

~アレルギー疾患の新たな予防・治療方法開発を目指す~

キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典、以下キリン)と順天堂大学(学長 新井一)は「腸内細菌療法研究講座(講座代表者:消化器内科学講座 教授 永原章仁)」を2019年12月に設立し、その取り組みの一つとして、腸内細菌を用いたアレルギー疾患の新たな予防・治療方法の開発につながる成果獲得を目指し、産学連携の共同研究(研究代表者:消化器内科学講座 准教授 石川大)を開始しました。



[画像: https://prtimes.jp/i/21495/154/resize/d21495-154-353654-0.jpg ]



【背景】
近年の研究により、腸内細菌は炎症性腸疾患やアレルギー疾患、がんなどのさまざまな疾患に関与することが明らかとなってきました。中でもアレルギー疾患は、世界中で患者数が増加しており(国内では全人口の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患していると推定※1)、大きな社会問題となっているため、腸内細菌の調節による疾患予防や治療方法の開発が期待されています。

【順天堂大学とキリングループの腸内細菌に関連したこれまでの取り組み】
順天堂大学消化器内科学講座では、2014年より便移植療法※2の臨床研究を開始し、潰瘍性大腸炎に対する治療効果を明らかにしてきました。また、順天堂大学と、キリングループの協和キリン株式会社(社長 宮本昌志)、協和発酵バイオ株式会社(社長 南方健志、以下協和発酵バイオ)の三者は、腸内細菌に関する共同研究を2016年に開始し、便移植療法の有効性に関与する腸内細菌やその作用メカニズムの解析を進め、得られた成果について2020年2月に三者共同で特許出願を行いました。
また、キリンでは、株式会社ファンケル(社長 島田和幸、以下ファンケル) と健康増進に向けた「腸内環境をターゲットとした共同研究プロジェクト」を2020年1月に立ち上げました。

【本共同研究の内容】
今後は、これまで行ってきた共同研究を発展させて、アレルギー疾患と腸内細菌との関連に着目し、以下2つの研究を行います。協和発酵バイオが腸内細菌の培養を担い、ファンケルが食品を用いた予防方法の探索を行うなど、キリングループ各社が連携し、長期的に本共同研究を行います。

予防・早期発見に活用できる成果獲得に向けた、アレルギー患者の症状と腸内細菌との関連性探索などの基礎的な取り組み。
新たな治療方法の開発につながる成果獲得を目指し、順天堂大学の便移植療法研究を用いた、アレルギー疾患治療に貢献しうる腸内細菌の探索。


【本共同研究のねらい】
順天堂大学は世界をリードする便移植療法・腸内細菌療法のパイオニアとして、キリングループ各社との共同研究を推し進め、便移植療法のメカニズムの解明、新たな腸内細菌を用いた予防・治療方法の確立を目指します。
キリングループは長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027(以下KV2027)」を策定し、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV※3先進企業になる」ことを目指しています。腸内細菌を起点とした技術はその一端を担うコア技術として、キリングループのCSV重点課題である「健康」分野において、心豊かな生活に貢献できる可能性があると考えています。また、KV2027の実現に向けて、既存事業の「食領域」(酒類・飲料事業)と「医領域」(医薬事業)に加え、キリングループ独自の強みを生かした領域に立ち上げた「ヘルスサイエンス事業」の取り組みとして、腸内細菌を起点とした技術を活用した事業展開にもつながることが期待されます。

※1 厚生労働省 リウマチ・アレルギー対策委員会報告書(平成23年)より
※2 健康な人の便に含まれている腸内細菌を対象患者の消化管に移植する治療方法
※3 Creating Shared Valueの略。お客様や社会と共有できる価値の創造。

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