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聖ニコラス教会で歴史的発見

PR TIMES / 2024年12月17日 12時5分

サンタクロースのモデルとなった聖ニコラスの石棺か?



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/154/49599-154-d9ac11b7678fa348a40a7d92c799c748-2016x1512.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
今回発掘された石棺

トルコ文化観光省は、トルコ南部・地中海地方に位置するアンタルヤ市デムレ地区にある聖ニコラス教会で、石棺が発掘されたと12月6日に発表しました。この発見は、聖ニコラスの墓があるとされる教会のすぐ近くで初めて発見された石棺であり、大きな注目を集めています。

今回の発掘は、トルコ文化観光省の「未来への遺産プロジェクト」の一環としてハタイ・ムスタファ・ケマル大学美術史学科のエブル・ファトマ・フンドゥク准教授の指揮のもと、教会の中庭に南側から隣接する長さ20メートル、2階建ての建物内部で行われています。

フンドゥク准教授は、発見された石棺について次のように説明しています。
「構造物の内部を掘削している間に、私たちは驚くべき石棺に遭遇しました。この石棺は、装飾物のない石棺群の一例で地元の石で作られており、やや高いバレル屋根があります。蓋には半円形の出っ張りと取っ手があり、石棺の長さは約2メートル、地下部分の高さは1.5~2メートルと推定されます。初見では、この地域で見られる石棺のタイプに類似していると考えられています。発掘作業の過程で、多くのテラコッタ製オイルランプの破片や動物の骨も出土しました。」

遺跡初!そのままで発掘された石棺
フンドゥク准教授は、「そのままの石棺を発掘したのは私たちにとって初めての経験でした」と語り、今回の発見の重要性を強調しています。「聖ニコラスの墓があるとされる教会のすぐ近くで石棺が発見されたことは非常にワクワクする出来事です。このプロジェクトを通じて、石棺のある地域の発掘と修復を完了し、トルコの観光に貢献できれば幸いです。」

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/154/49599-154-11b1bf3800679d361e851338f5f68944-1280x2048.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
今回発掘された石棺

聖ニコラスについて

聖ニコラスをモデルとしたとされるサンタクロースは、トナカイの引くそりに乗って世界中を旅しているイメージが強いですが、聖ニコラスが生まれ暮らした場所は、太陽が降り注ぐ地中海沿岸のアナトリアです。彼の子どもたちへの深い思いやりが、サンタクロースにインスピレーションを与えました。

聖ニコラスは300年頃、リキア地方の都市パタラで裕福な小麦商人の一人っ子として誕生しました。彼の生涯はほとんど知られていませんが、多くの伝説が伝えられています。

幼い頃から奇跡を起こしたとされ、ある伝説では、少年時代に教会の崩壊で下敷きになりながらも生き延びたと言われています。彼の奇跡的な行為は大人になってからも続き、窓や煙突からお金を落として3人の少女に密かに持参金を与えたり、沈没寸前の船を救った、さらには死んだ3人の子どもを生き返らせたという話も存在します。彼は人々を助ける寛大さで知られるようになり、特に子どもや船乗りに密かに贈り物をしたと伝えられています。

子どもと船乗りの守護聖人として知られる聖ニコラスは、数年後に故郷のパタラを離れ、近隣の都市ミラに定住しました。現在のデムレとして知られるミラは、リキア文明の首都であり、司教区の中心地でもあった場所です。聖ニコラスはこの地で、奇跡を起こすミラの司教として長年勤め、優しさと信仰の遺産を残しました。ミラは現在、リュキア時代の岩窟墓やローマ時代の劇場がそのまま残っており、観光客に人気のスポットとなっています。

聖ニコラスは、343年12月6日に65歳で亡くなったとされています。喪に服したミラの人々は、彼を讃えるために教会を建て、最後の安息の地として石棺に埋葬しました。しかし、聖ニコラスの奇跡が描かれた壁と教会はその後、地震や空襲で廃墟となり、9世紀にドーム型の教会として再建されました。

1042年には、東ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌス9世とその妻ゾーイによって大規模な修復が行われ、現在も残る聖ニコラス教会は中東ローマ建築の傑作の一つとして評価されています。2000年からはユネスコの世界遺産暫定リストに登録されており、この教会はトルコにおけるキリスト教の最も重要な場所の一つとして、毎年何千人もの人々が巡礼のために訪れています。

トルコについて

地中海沿岸に位置し有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、何世紀にもわたり文化的な交流と多様性の拠点と考えられてきました。多様な文明が反映された歴史、遺跡、自然や美食を有し、多目的なデスティネーションです。伝統とモダンが融合した芸術やファッションをはじめ、ダイナミックなショッピングやエンターテインメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。2023年には全世界から5,670万人の観光客を迎えました。2023年にトルコ共和国として建国100周年を迎えたのに続き、2024年は日本との外交関係樹立100周年を迎えました。

トルコの詳細は公式ウェブサイト(https://goturkiye.jp/)または以下の SNS をご覧ください。
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トルコ観光広報・開発庁(TGA)について

トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、国内外の観光市場においてのトルコのブランディングを確立させ、観光やビジネスにとって魅力的な渡航地としての認知を高めるため、文化観光省が定めた観光戦略や政策に基づき、あらゆるプロモーション、マーケティング、コミュニケーション活動を行っています。世界各地の現在の観光機会を促進・販売するとともに、観光の潜在的分野を発見・改善・確立していきます。

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