干ばつ被害のマラウイで史上最大の緊急食糧支援
PR TIMES / 2016年7月22日 11時50分
リロングウェ発 ーアフリカ南部の国・マラウイで、国連WFPは同国では史上最大となる緊急食糧支援を開始しました。マラウイは去年、大洪水と干ばつに見舞われ、追い打ちをかけるように、現在、エル・ニーニョ現象による大干ばつに襲われています。今後数か月の間に、最大で650万人(人口の40%近く)が緊急支援を必要とするような状況に陥ると懸念されています。
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エル・ニーニョ現象による被害を受けているアフリカ南部の国々では、来年1月をピークとし、3月までの間に最大1800万人が緊急支援を必要とすると見られています。国連WFPはそのうち1190万人に食糧支援を行う予定です。
マラウイ(特に南部マラウイ)は凶作に見舞われ、以前からの食糧難がさらに深刻化しています。被害を受けている人々の8割は、必要な食糧を自家生産して何とか暮らしている小規模農家です。また、以前より発育阻害(年齢の割に身長が低いということで、慢性的栄養不良の代表的な症状)の割合が高く、またHIV/エイズ感染率が高いことから孤児も多いという厳しい状況でした。
アーサリン・カズン国連WFP事務局長は3日間のマラウイ視察を終え、「大変深刻な状況です。手遅れになる前に、世界はこの問題に目を向けなければなりません。現地の女性は、『手もとの食糧はあと数週間しかもたず、その後は何も食べるものがない』と言っていました。食糧難が悪化して飢餓が発生する前に、干ばつに襲われたマラウイや周辺国の人々を早急に支援しなければなりません。」と述べました。
国連WFPはマラウイでは通常、収穫期(4月ごろ)や、収穫した食糧の備蓄が家庭にまだ残っている時期には食糧支援は行いません。食糧の備蓄が底を突いてくる1月から、備蓄が最も少なくなる収穫直前の3月にかけて支援を行うのが通例でした。
しかし、去年は洪水や干ばつがあったため、通常より早い10月に支援を前倒しして開始し、4月に収穫がもたらされるまで支援を続けていました。今年はさらに状況が悪化。凶作で収穫量が少なかったことからすでに食糧備蓄がなくなった、あるいはなくなりかけているところも多く、例年より半年も早い7月に支援を開始することとなりました。今年は、去年のこの時期に比べ、支援を必要とする人がすでに2.5倍に上っています。
国連WFPは、アフリカ南部で干ばつに襲われた国々に来年4月まで食糧支援を行うため、5億3500万米ドルを必要としています。そのうち、2億1700万ドルがマラウイに必要な分です。11月に雨季が到来し、遠隔地の道路が通行できなくなる前に支援食糧を調達し倉庫に輸送、保管しておく必要があり、早急に資金を集めることが重要となっています。
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