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「世界人道の日(8月19日)」に寄せて~南スーダンとシリアの現場から~

PR TIMES / 2016年8月17日 18時21分

8月19日は「世界人道の日」。2003年8月19日、イラクのバグダッドで国連事務所本部が爆破され、支援活動に従事していた22名が命を落としました。毎年その死を悼み、彼らの人道精神を受け継ぐと同時に、紛争や災害などの被災者に対する支援の輪を広げるため、8月19日は「世界人道の日」として制定されました。

国連WFPでもたくさんの職員が世界中の食糧支援の現場で活躍しています。国連WFP南スーダン事務所のルーシー、そして国連シリア事務所にいるべシェールもそのうちの二人です。






[画像1: http://prtimes.jp/i/9064/156/resize/d9064-156-375645-0.jpg ]

大学を卒業するまでほとんどを難民・避難民キャンプで過ごしてきたと語るルーシー。スーダン人の彼女は、国内の内戦が激化し自国の人々が食糧難に苦しんでいる状況を目の当たりにしこの仕事に就いたと言います。「貧しい人々のために働くこと、それは、そういった人たちに新たなチャンスを与え、人生に希望の灯をともすことだと思っています。」彼女はそんな思いをかかえて母国で食糧支援を必要とするさまざまな地域で活動を続けてきました。

この仕事はたくさんの危険に遭遇します。彼女にとって一番の恐ろしい経験は子ども兵士にとらわれ、銃を6時間も向けられていたことでした。ただそんな中にも喜びがたくさんあります。現地の村人たちに、「豪雨のときに避難できる大きな木」という意味を持つ名前をつけてもらい、その名前や自分の本名がその後たくさんの女の子にも使われてきたこと。ある日食糧の配給中に出会った孤児と後に生活を共にし、その少年が同じく社会に貢献する大人へと成長している姿を近くで見守る機会に出会えたこと。

今のルーシーには、ひたすら母国への思いがあります。紛争がなくなること、そして人々の苦しみが消えること。それがひとつの国として発展していく鍵となるからです。

[画像2: http://prtimes.jp/i/9064/156/resize/d9064-156-647152-1.jpg ]

シリアの食糧支援チームの一員として活動するベシェールは、当初は人道支援の仕事に携わることを想像していなかったと言います。きっかけは母国で勃発した戦争。シリア人として、母国の人々が苦しんでいる状況の中で、人を助ける仕事がしたくなったそうです。慣れ親しんで生活をしていたダマスカス近郊のモアダミアへ支援物資を運び込む役目を与えられたときは、誇りと喜びで一杯でした。しかし、破壊された建物の数々や空っぽな町を見て、悲しみに包まれたそうです。「この街のすべては、まるで息が絶えてしまったようでした。」

運転手として活動する彼の大きな仕事は支援活動のための同僚や物資等を運ぶこと。そして遠くの地域の食糧事情に関する情報を持ち帰り、同僚とシェアすることで、食糧支援の事業もサポートしています。

彼も同じく、母国の安定そして安泰を一心に願います。シリアの人々がまた平和な生活を送ることができるようになる日を夢見ながら彼の現地での活動は続きます。


国連WFPニュース
http://ja.wfp.org/news/stories/16-26 (国連WFP南スーダン事務所 ルーシー・ワシック)
http://ja.wfp.org/news/stories/16-27 (国連シリア事務所 ベシェール・ムラッド)

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