中央アフリカ共和国:MSF、病院に対する暴力・脅迫行為を強く非難
PR TIMES / 2013年12月11日 17時29分
中央アフリカ共和国(以下、中央アフリカ)の首都バンギで発生した暴力のうねりは市内の医療施設にも波及、病院内での暴力行為も目撃されている。国境なき医師団(MSF)は今回の紛争に関わるすべての陣営に、傷病者が安全に医療を受けられる環境の保障を求めるとともに、全国の患者、民間人、医療スタッフに対する暴力行為を即刻やめるよう訴えている。
<深刻な国際人道法違反>
2013年12月5日、バンギ市内のアミティエ病院で、武装した男たちによる容赦のない処刑行為が病院スタッフと患者により目撃された。MSFスタッフも病院前に横たわる十数人の遺体を目にしている。病院には複数の患者が残っているが、スタッフも治安の悪化を理由に出勤を拒否、病院の機能は停止している状態だ。一部のスタッフは市内の総合病院の支援に向かい、負傷者も一部はそちらに移送された。
総合病院の状況も非常に緊迫し、患者、MSFスタッフ、保健省職員にも脅威や圧力が及んでいる。MSFスタッフが、やむなく武装グループと患者の間に割って入ることも複数回あった。MSFの活動責任者のトマス・キュビヨンは、「活動を継続中ですが、院内でのこうした暴力行為を看過できません。これは深刻な国際人道法違反です。医療行為にも明らかな影響が出ており、手当ての遅れやスタッフの離職の原因になっています。また、暴力がふるわれることで、負傷者の多くは病院に寄りつかなくなるでしょう。MSFが意図する中立・公平・独立の援助は、脅迫や暴力の前では実践できません」と憤る。
MSFが強調するのは、中央アフリカ各地の紛争に関わるいかなる陣営も、民間人と医療施設を尊重し、傷病者が差別なく治療を受けられるよう認めることだ。また、医療施設内へのいかなる武器の持ち込みも禁止し、現地人・外国人の別なく患者と医療スタッフへの攻撃と脅迫をやめるよう求める。国際医療団体であるMSFはいかなる政府や武装勢力にもくみせず活動を行い、人びとの医療・人道援助ニーズの充足だけを目指している。
中央アフリカにおけるMSFの最新活動状況まとめ:
http://www.msf.or.jp/news/detail/headline_919.html
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