中央アフリカ共和国:MSF、人道支援足りないと国連に公開状

PR TIMES / 2013年12月13日 17時59分



中央アフリカ共和国:MSF、人道支援足りないと国連に公開状

国連の関係諸機関が、中央アフリカ共和国(以下、中央アフリカ)の人道危機への対応拡大で合意した。国境なき医師団(MSF)は、国連のバレリー・アモス人道問題担当事務次長に公開状を宛て、国連はこれまでのところ、甚大な人道援助ニーズに対し適切な対応ができていないと指摘、速やかな対応拡大を求めている。

<遅すぎた決断>

主要な国連人道機関と外部のパートナーで構成される調停委員会「機関間常設委員会(IASC: Inter-Agency Standing Committee)」によって、中央アフリカの危機対応に今後より多くの資源が投じられることが決定された。そのことは自体は歓迎すべきだが、今回は決断が遅すぎた。この数ヵ月で中央アフリカの人道的状況は大幅に悪化したことを鑑みると、これまでにも多くのことが実践されていなければならなかった。

国連の活動はこれまでも十分とは言えない上に、現在実施されている活動さえも中断されることが多い。担当機関が支援対象地域から人員を引き上げ、撤退が長期に渡った例もある。

現在、首都バンギの空港には約3万人が避難しており、MSFは食糧、テント、衛生設備の配給を再三求めたが、国連機関の具体的な対応は見られない。また、状況の深刻なオンベラ・ムポコ州ヤロケとウハム州ブーカへの複数回の支援要請にも反応はない。

また、ウハム州ボサンゴアで、安全のため中部アフリカ多国籍軍(FOMAC)の宿舎に待避していた国連の支援スタッフは、同じ敷地内に避難してきた人びとにさえ援助を提供せず、やむなくMSFが再び活動に乗り出した。同地での武力衝突後も、国連は数日にわたって安全待避を維持。主要な避難キャンプにいる合計3万人余りが孤立したため、MSFとNGO「飢餓に対する行動(ACF)」のチームが市内を巡回し、緊急援助を行った。

MSFオペレーション・ディレクター、バート・ジャンセンは、「MSFとその他のNGO数団体が現地で尽力していますが、依然として極めて高いニーズがあります。国連は出遅れたものの、今回の決断が実効力を示し、効果をもたらすことを期待しています」と話している。MSFはこの数ヵ月、中央アフリカの過酷な人道的状況について証言を続けてきた。そして、厳しい治安条件ではあるものの、同国内での人道援助活動も、その拡大も可能だということを、身をもって証明してきた。

MSFは中央アフリカで1997年から活動、現在はバタンガフォ、ボギラ、カルノー、カボ、ンデレ、パウア、ゼミオの7ヵ所で定常の援助プログラムを、バンギ、ボサンゴア、ブーカ、ブリアの4ヵ所で緊急の援助プログラムを運営している。また、緊急対応できる移動診療チームが、ブワル、ヤロケ、バンギの避難キャンプで医療活動にあたっており、2013年末までにバンガッスーとワンゴの病院でも活動を開始したい意向だ。現在、国内で合計約40万人に無償の医療を提供。100人以上の外国人スタッフと1100人の現地スタッフが、国内各地にある病院7ヵ所、医療施設2ヵ所と診療所40ヵ所で活動している。

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