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自動運転のための革新的なマップ作製技術でボッシュとTomTomが提携

PR TIMES / 2015年8月5日 14時48分

モビリティの未来に貢献

・高度な自動運転に不可欠な高精度なマップデータ
・ボッシュは自動運転テスト車両にTomTomのマップデータを採用
・自動運転の実現のために2015年末までにドイツ国内の高速道路や自動車専用道路をデジタルデータ化
・高度な自動運転のためのマップには10 cm単位の精度が必要
・共同研究を通じて革新的な車両位置決めコンセプトを開発




[画像: http://prtimes.jp/i/5028/158/resize/d5028-158-775574-0.jpg ]



自動運転の開発は、数多くのピースをつなぎ合わせるパズルのようなものです。その全体像に迫るべく、ボッシュはオランダのマップ・交通情報プロバイダーのTomtom社と提携することになりました。特に高度な自動運転のためのマップ分野で協力することについて、両社ではすでに合意が成立しています。今回の 合意に基づき、ボッシュは自社のシステムエンジニアリング作業を踏まえてマップが満たすべき仕様条件を決定し、TomTomが必要なマップを作製すること になります。すでに現在、ドイツ(A81号線)と米国(I280号線)の特定の公道でボッシュが試験走行をしている自動運転車両でこのマップが使用されて います。この挑戦的な取り組みの重要性について、ボッシュ取締役会メンバーのディルク・ホーアイゼル(Dirk Hoheisel)は次のように述べました。「2020年以降、高速道路での自動運転を実現させるためには、高精度なマップデータが必要不可欠となるで しょう」。また、TomTomのヤン・マールテン・デ・ヴリーズ(Jan Maarten de Vries)自動車担当副社長も、「2015年末までに、私たちはドイツ国内の全ての高速道路や高速走行が可能な道路をカバーした自動運転のための高精度なマップを新たに完成させたいと考えています」と述べています。今後、対象となる道路はその他の欧州地域や北米にも拡大する予定です。

複数のレイヤーにより、マップの精度が著しく向上
高度な自動運転のためのマップは、現在のナビゲーションシステムで使用されているマップとは主に2つの点で異なります。そのひとつは、精度が著しく向上 し、10 cm単位の精度を持つこと、もうひとつは、高度な自動運転のためのマップ素材が複数のレイヤーで構成されていることです。従来の基本的なナビゲーションレ イヤーは、走行するルートの軌跡を含むAからBへのルートを計算するために使用されます。ローカリゼーションレイヤーでは高精度マップデータを提供する斬 新な位置決めコンセプトが採用されており、これを用いて自動運転車両が車線内の自らの位置を正確に計算します。その際、車両は感知した周囲状況とローカリゼーションレイヤーの対応する情報を比較します。自らの位置を道路や周囲状況と相対的に較べることで、正確に車両の位置を特定するのです。ローカリゼー ションレイヤーの上にあるプランニングレイヤーには、車線分離タイプ、道路標識、制限速度などの情報だけでなく、カーブや坂といった道路形状に関する3D 情報も含まれています。自動運転車両ではこうした極めて詳細な車線情報を活用することで、車線変更のタイミングや方法などを決定することが出来ます。

高度な自動運転においては、運転の安全性と快適性は最新のマップ素材によって大きく依存します。たとえば、最新の制限速度情報を即座に入手できてこそ、車両は初めて先を見越した最適な走行モードを選択できるようになるのです。そして、マップデータを最新の状態に保つため、ボッシュとTomTomは複数の要素やサービスを活用しています。その一例として、TomTomのマップ作製用の車両が定期的に道路を走行し、新しい道路やルートの正確なマップ作製を進め ています。また、車線設定の変更や新しい道路標識など、道路に関する最近の変更を記録するために、TomTomとボッシュは必要なセンサーを搭載した車両からのフィードバックを利用することを計画しています。このようにして収集した道路状況の変更情報はサーバーに送られ、検証後にデジタルマップのデータ ベースに反映されます。その後、更新したマップが高度な自動運転車両にフィードバックされ、搭載したセンサーの感知範囲を超えて、効果的に道路状況が見通 せるようになります。

これまでの良好なパートナーシップをさらに強化
ボッシュとTomTomにとって、高度な自動運転のためのマップ分野で協力することは、これまでの良好なパートナーシップをさらに強化することを意味しています。すでにTomTomは、ボッシュのコネクテッドホライズン向けに、リアルタイムのバックエンドサービスを介した、ローカリゼーションレイヤーのないダイナミックなマップ情報を提供しているからです。コネクテッドホライズンはこのマップ情報をもとに前方のルートを予測し、予測した状況に合せた運転につなげるソリューションで、2014年に開催されたIAAハノーバー国際モーターショー(商用車)で初めて紹介されました。このシステムにより、見えない その先の事故多発地域や交通渋滞の発生地点を早期に認識し、適切なタイミングで自動的に車両を減速させ、追突事故が発生するリスクを著しく低減することが できます。また、よりスムーズな走行により、ドライバーの快適性と車両の燃費も向上させることが出来ます。

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