「考古学の黄金時代」 2024年のトルコの画期的な考古学的発見が765件を記録
PR TIMES / 2025年1月21日 16時45分
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/158/49599-158-1cb132ce2728d44c57ffc4255cb9e57d-1386x2087.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
アイドゥンの古代都市アフロディシアスで発見されたゼウス像の頭部
近年、世界中の考古学界で注目を集めているトルコは、年間を通じた発掘調査を通じて、何千年も前の人々の生活や文化の足跡が次々と明らかにされており、世界中の研究者が目を見張るような発見が相次いでいます。2023年には考古学調査が720件を超え、昨年2024年には765件に達し、2026年には800件という目標を掲げてさらに加速しています。まさに「考古学の黄金時代」とも言える2024年は、アナトリア各地から驚くべき発見が続々と報告されました。
キュタヒヤで発見された4000年前の印章
アッシリア交易植民地時代の陶磁器製の円筒形印章が、西アナトリアのキュタヒヤ・タヴシャンル遺跡で発見されました。この印章は、中央アナトリアのキュルテペやアジェムホユクといった交易中心地でしか見つかっていなかった形で、アナトリア東西間の新たな交易ルートを示す貴重な証拠となっています。
アンタルヤで発見されたミノア風の青銅製短剣
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/158/49599-158-998a9f4aec552f65eedc1c2e0d42aa59-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
水中発掘調査の様子
アンタルヤのクムルジャ地区で行われた水中発掘調査において、銀のリベットが付いたミノア風の青銅製短剣が発見されました。これまでクレタ島のミノア文明でしか見られなかった形で、保存状態の良い短剣が、50メートルの深さで枕型の銅の塊の下で保護されていたことが特徴です。
デニズリで発見されたヒュギエイア像の頭部とスキュラ像
デニズリのラオディケイア遺跡からは、2100年前のヒュギエイア(健康の女神)の像の頭部が姿を現しました。 この像は、古典的な芸術の復興を反映する重要な作品です。また、皇帝アウグストゥス時代(紀元前27年~14年)のスキュラ像も発見され、現存する彫刻で、塗装が完全に残っている最古のヘレニズム像として、芸術的な価値が高く評価されています。
イズミルで発見された7800年前の女性の像
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/158/49599-158-a84a7b18bdc9e7ffc01a6d7e740d7cb8-1337x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
7800年前の女性の像
イズミル・ケマルパシャ地区のウルジャャク遺跡で、紀元前5800~5900年頃の女性像が発見されました。この像は口が特徴的に刻まれており、考古学者たちはこの像が「伝承する女性」を表現していると考えています。
ムシュで発見されたマンジケルトの戦いの矢
1071年のマンジケルトの戦いで東ローマ帝国を破ったトルコ軍の跡がムシュで発見され、セルジューク朝と東ローマ軍で使用されていた矢39本が出土しました。
ロマノス4世ディオゲネス皇帝の姿が描かれたコインも同層から発見され、これらの矢がマンジケルトの戦いで使用された証拠となっています。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/158/49599-158-f1ec0f5c2cdca1273519ebbf20645d31-2560x1622.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
マンジケルトの戦いの矢39本
アンタルヤで発見されたミレフィオリパネルの発掘
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/158/49599-158-b8a99cbdc1dd71defb5338b1d7c68367-2027x763.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ミレフィオリ技法の内装パネル
アンタルヤのデムレ地区にある古代都市ミュラのアンドリアケ港で、考古学者たちは「ミレフィオリ」技法(千の花を意味する)を使用して作られた美しい内装パネルを多数発掘しました。この技法は、花のような模様を作り出す古代のガラス工芸で、トルコ国内でこのような豪華な装飾材料が発見されたのは今回が初めてのことです。
ハタイで発見された古代の家具購入リスト
ハタイ・アチャナ遺跡では、青銅器時代に書かれた楔形文字の家具購入リストが発見されました。このリストには、王が発注したと思われるテーブル、椅子、スツールなどの家具が記載されており、青銅器時代の家具工芸の発展と、この地の戦略的な位置によって繁栄したムキシュ王国の富を物語っています。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/158/49599-158-28c556195f0b84801bcf76c089e0d0b3-3889x2599.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
古代の家具購入リスト
カルスで発見された食料貯蔵施設
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/158/49599-158-c3a02182a6705d6b7d5acd1ae53e4b79-3900x2600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
セルジューク時代の食料貯蔵施設
カルスにあるアニ遺跡で行われた発掘調査により、セルジューク時代(11~12世紀)の食料貯蔵庫が発見されました。この庫からは、約1.5メートルの高さで口径50センチの大きな円錐形の壺が8つ出土し、天国の象徴である孔雀の模様が描かれた皿の破片も発見され、注目を集めています。
ヴァンで発見されたウラルトゥ王国の軍事装備
ヴァンのアヤニス城跡では、ウラルトゥ王国の金属細工の技術を示す軍事装備が見つかりました。紀元前7世紀前半の青銅製の盾3枚、宗教的な描写が施されたヘルメット、そして大型の容器が出土し、当時の軍事力と宗教的な儀式を物語っています。
アイドゥンで発見された古代のゼウス像の頭部
アイドゥンの古代都市アフロディシアスで、ゼウスの巨大な頭部が発見されました。この像は、アフロディシアス大理石から一枚の塊で作られており、紀元2世紀から3世紀に遡ります。髪やひげの精緻な彫刻から、アフロディシアスの高度な彫刻技術がうかがえます。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/158/49599-158-689abec671c6c171568b97d1ff69eac8-1386x2087.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ゼウス像の頭部
カフラマンマラシュで発見された農業の宝物
カフラマンマラシュのヤッス・マウンドで、21キログラムの炭化したひよこ豆、2種類の小麦、アンズの種、干しブドウ、ニンニクなど、古代の農業に関する貴重な遺物が発掘されました。これらはその地域で行われていた農業の実態を知る重要な手がかりとなります。
特にニンニクの発見は注目されており、アフシン地方の名産「コチョヴァスィニンニク」の地理的表示と結びついていると考えられています。さらに、これらの果物や穀物が一緒にすると傷みやすいにもかかわらず、同一の穴で発見されたことから、この穴が単なる保存用ではなく、何らかの儀式や奉納のために使用されていた可能性があることを示唆しています。
アンタルヤで発見されたアポロの祭壇
アンタルヤのケメル地区にある古代都市ファセリスで、アポロに捧げられた祭壇構造が発見されました。そこには、紀元前7世紀から6世紀にかけての男性像やライオン像、そして小さな奉納像も見つかりました。この神聖な場所で発見された彫刻や像は、アナトリアでは非常に珍しく、これらの構造物と共に発見されたことにより、特に価値が高いとされています。
[画像9: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/49599/158/49599-158-d1e5920289407145852acf4a3a406ad8-2520x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
アポロの祭壇のライオン像
考古学の黄金時代としてのトルコ
トルコは、海外から盗掘された遺物の返還に向けた取り組みを着実に進めており、昨年も大きな成果を上げました。発掘で出土した遺物や返還された貴重な品々は、国内の博物館で展示され、その訪問者数は年々増加しています。特に注目されているのが「ナイトミュージアムプロジェクト」です。エフェソスやヒエラポリスなどの遺跡では、開館時間を延長し、夜間も照明を施して観光客が夜遅くまで訪れることができるようになりました。この取り組みは観光地の魅力を高め、観光客を昼夜問わず分散させることで、持続可能な観光の推進にも貢献し、地元経済にも大きなプラスの影響を与えています。
2024年には、トルコの博物館で最も多くの来館者を迎えたのは、コニャのメヴラーナ博物館(2,634,355人)、アンカラの共和国博物館(806,883人)、イスタンブルのガラタ塔(677,048人)でした。これらの施設は、トルコの文化遺産に対する高い関心を反映しています。
また、考古学的遺跡では、イズミルのエフェス遺跡(2,626,753人)、デニズリのヒエラポリス遺跡(2,372,395人)、そしてネヴシェヒルのギョレメ遺跡(1,084,870人)が多くの訪問者を集めました。さらに、ギョテクリテペ(シャンウルファ)やゼルヴェ・パシャバグラル遺跡にも多くの観光客が訪れ、トルコの考古学的な魅力を世界中にアピールしています。
トルコについて
地中海沿岸に位置し有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、何世紀にもわたり文化的な交流と多様性の拠点と考えられてきました。多様な文明が反映された歴史、遺跡、自然や美食を有し、多目的なデスティネーションです。伝統とモダンが融合した芸術やファッションをはじめ、ダイナミックなショッピングやエンターテインメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。2023年には全世界から5,670万人の観光客を迎えました。2023年にトルコ共和国として建国100周年を迎えたのに続き、2024年は日本との外交関係樹立100周年を迎えました。
トルコの詳細は公式ウェブサイト(https://goturkiye.jp/)または以下の SNS をご覧ください。
Facebook: https://www.facebook.com/GoTurkiye.jp
X(Twitter): https://twitter.com/GoTurkiye_jp
Instagram: https://www.instagram.com/goturkiye_jp/
YouTube: https://www.youtube.com/c/tourismturkeyjp
トルコ観光広報・開発庁(TGA)について
トルコ観光広報・開発庁(TGA)は、国内外の観光市場においてのトルコのブランディングを確立させ、観光やビジネスにとって魅力的な渡航地としての認知を高めるため、文化観光省が定めた観光戦略や政策に基づき、あらゆるプロモーション、マーケティング、コミュニケーション活動を行っています。世界各地の現在の観光機会を促進・販売するとともに、観光の潜在的分野を発見・改善・確立していきます。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
トルコで冬の魅力を再発見 幻想的な雪景色と冬のアクティビティで極上の体験を
PR TIMES / 2025年1月14日 13時45分
-
湖北省で春秋時代の楚の墓地を発見、青銅製の礼器が大量出土―中国
Record China / 2025年1月13日 22時0分
-
トルコ、持続可能なガストロノミーの未来を切り開く!ミシュラン・グリーン・スター10軒獲得の快挙も
PR TIMES / 2025年1月7日 12時41分
-
山東省の青島琅琊台遺跡は秦の始皇帝が築いた―中国の専門家
Record China / 2024年12月24日 12時20分
-
映画『グラディエーターII』で再燃! アナトリアの剣闘士たちの足跡を辿る旅へ
PR TIMES / 2024年12月24日 11時12分
ランキング
-
1ホリエモンが救世主に見えてくる…「ACジャパンより外資が怖い」フジテレビがこれからたどる"最悪のシナリオ"
プレジデントオンライン / 2025年1月21日 14時15分
-
2突然、中指を立てて…来日中の米ブリンケン国務長官に暴言を吐いた豊洲市場スタッフが“出禁”になっていた
NEWSポストセブン / 2025年1月20日 16時15分
-
3セブン&アイ、業績悪化で単独路線にともる赤信号 買収提案の最終判断は5月の株主総会までと表明
東洋経済オンライン / 2025年1月21日 10時30分
-
4「紅麹」問題後に就任した小林製薬の山根聡社長が退任…後任に豊田賀一執行役員が昇格
読売新聞 / 2025年1月21日 16時24分
-
5「フジvs.物言う株主」の焦点は経営陣のクビ提案 フジ・メディア株主構成は「安定株主で盤石」といえず
東洋経済オンライン / 2025年1月21日 7時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください