ワーカーを食で支える、オフィスデリバリーの新常識 - NEW PORT導入事例 vol.3【後編】
PR TIMES / 2024年12月6日 11時15分
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大阪府の梅田エリアに位置する大規模オフィスビル、「ハービス」「大阪梅田ツインタワーズ」で運営される、オフィスワーカーを対象としたお弁当デリバリーサービス「うめデリ!」。サービスの運営、そしてシステム基盤に施設特化型モバイルオーダーシステム「NEW PORT」をご活用いただいている阪急阪神ビルマネジメント(株)のご担当者様に、サービスへの思いやオフィスビルが描く今後のDXの展望をうかがいました。
前編はこちらからお読みいただけます。
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阪急阪神ビルマネジメント株式会社 オフィス営業部
近藤 駿様
尾山 侑季美様
佐藤 龍一様
伊藤 遼様
進行:冨嶋 勇佑、久保 星真(スカイファーム株式会社)
執筆:大武 和生(スカイファーム株式会社)
大阪梅田ツインタワーズへサービスを拡大
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大阪梅田ツインタワーズでは阪神百貨店のお弁当をデリバリーしている。
冨嶋:
ハービスに続き、2024年からは大阪梅田ツインタワーズ・サウス及び大阪梅田ツインタワーズ・ノースでうめデリ!が開始しました。
近藤:
大阪梅田ツインタワーズ・サウスは2022年の春に開業したオフィスビルで、開業当初から多くのオフィステナントに入居いただきました。開業当初から、入居者から「ランチにお弁当をデリバリーしたいんだけど、どうすれば良いの?」と言う問い合わせがありました。
また、大阪梅田ツインタワーズ・サウス内にはワーカー専用フロア(ラウンジ、カフェなど)「WELLCO」があり、ここでランチを済ませる方もいらっしゃるのですが、席数にも限界があります。
ランチデリバリーのご要望自体は多くのワーカーからいただくようになりましたし、ビルの直下にある阪神百貨店からも「ぜひやりたい」とお声をいただきました。双方の需要があるのであれば、ビルのオフィシャルサービスとしてやろう、と。うめデリ!という選択肢をツインタワーズにも付加することで、ニーズに応えるとともにラウンジの混雑緩和にも寄与できるのではと思いプロジェクトを始めました。
冨嶋:
当時はコロナ禍も落ち着きをみせ、オフィスに回帰するワーカーが増えたタイミングでもありましたね。
近藤:
そうですね。なかには、大阪梅田ツインタワーズ・サウスの開業後にハービスから移転されたテナント様がいらっしゃって、ハービス時代によくご利用いただいていたのですが、ツインタワーズに来てみたらうめデリ!がない。「なんでないの!?」と半ば困惑した感じで聞かれたこともありました。
うめデリ!がいわばインフラとして定着いただいているテナントもいた中で、対象ビルの拡大の必要性はひしひしと感じましたね。
冨嶋:
規模が大きくなっていく中で、サービスとしてもよりパワーアップしてきていますよね。お弁当に加えて手土産商品の取扱も始めましたし、阪神百貨店の催事と連動した販売企画も開始直後から好評の声を多くいただいています。
伊藤様(以下敬称略):
やはり阪神百貨店が大阪梅田ツインタワーズ・サウスの直下にあることが大きな特徴であり独自性ですね。百貨店が開催するフェアと毎月のようにコラボをして、ワーカーにもうめデリ!を通じてそうしたイベントを楽しんでいただける点が新たなサービス価値になっています。
手土産についてはこれからより強化していかねばと思っています。うめデリ!は良い意味で「ランチデリバリーサービス」として浸透しているので、手土産も注文できるイメージがユーザーにとってまだピンときていません。ただ、オフィステナントに紹介をすると関心を持っていただけるので、まずはプロモーションに力を入れて認知度を上げていきたいですね。
尾山:
ツインタワーズでのサービスが始まったことで、「クロス配送」という新たな施策を2024年の10月から開始しました。
きっかけは、アフターコロナに移り直接お店で食事をされる方が増えてきたタイミングでした。同僚などと対面で一緒に食事をとることを大事にされるワーカーの姿を見るようになってから、サービス自体の需要が一体どこにあるのか...改めて模索するようになりました。
そこで、ツインタワーズ側のサービスでデリバリーしている阪神百貨店のお弁当等をハービスのワーカーも注文できるようにしたのが「クロス配送」です。当初はハービスPLAZA内の飲食店のお弁当をハービスのワーカーにお届けするものでしたが、クロス配送で距離的な問題からなかなか買いに行けないお弁当も注文できるようにしたことで、デリバリーサービスならではの付加価値として好評をいただいております。
デリバリーならではの購買体験を
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伊藤様
冨嶋:
うめデリ!では当社のモバイルオーダーシステム「NEW PORT」を基盤に注文・決済・配送連携などご活用いただいておりますが、機能面で「もっとここをアップデートしてほしい」点はありますか?
伊藤:
決済手段をさらに多様化することで間口を広げられるのではないかと思っています。商品をカートまで入れたのに、ユーザーが希望する決済手段がなく利用を諦める、というのは少しもったいないので、種別を拡充してより使いやすくしたいですね。
近藤:
確かに電子マネー系は拡充しても良いと思いつつ、NEW PORTの良いポイントは請求書払いにも対応しているところ。うめデリ!はtoB向けのサービスとして会議用弁当や手土産としての利用も多い中で、請求書で対応いただけるだけで、経費精算しやすくなり利用ハードルはグッと低くなっているなと思います。
冨嶋:
会議向けにご注文される方も増えてきていますよね。
近藤:
毎日まとめて買っていただいている方や、100食以上の大口でご利用いただくケースも出てきています。うめデリ!がオフィスにインストールされていくような、我々が当初描いていた光景が実現され始めていて、ビル内における食の選択肢として当たり前のものになりつつある実感があります。
冨嶋:
お客様を迎えた会議のシーンだと、飲食店の紹介の場にもなりますよね。「この焼肉弁当は下の商業フロアにある〇〇のお弁当なんですよ」のように会話のタネにもなりそうです。
佐藤様(以下敬称略):
その他でいうと、店舗を跨いでまとめ買い(買いまわり)できる機能は他ではなかなかなく好評いただいているポイントでもあります。特に百貨店も加盟してからはメニュー数も格段に増えて、お弁当だけでなく総菜などもラインナップしてきたんですね。すると「A店舗のお弁当とB店舗のおかず」のような買い方も自然にできるので、これはうめデリ!ならではの購買体験だと思います。
冨嶋:
リアルでテイクアウトをするとなると、各店に並び直す必要があるところを、一括でまとめて注文ができる。
佐藤:
逆に課題は、メニュー数や店舗数が増え、規模が大きくなっていく中で、現場レベルで発生する大小様々な問題は顕在化しやすくなっており、そうした事象をよりリアルタイムに吸い上げられるようにしていく必要があると思っています。例えば配送員の位置ステータスであったり、緊急時のお客様への連絡手段など、お届けし切るまでに起こり得る事象に対してしっかりカバーできれば良いなと。
佐藤:
一つアイデアとしては、AIチャットボットの実装があるかなと思っています。阪急阪神ワーカーズウェブにチャットボットを設置して24時間365日問い合わせ窓口として機能させる。その中にうめデリ!に関するFAQもあって、そこが一次受けとして対応するというのも構想したいですね。
手土産も含めたトータルデリバリーサービスへ
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佐藤様
冨嶋:
今後うめデリ!をさらに拡大していき、ワーカーの皆さまにとって大事な役割を果たす存在になっていきたいと思っています。貴社として描かれている今後のうめデリ!像についてぜひおうかがいしたいです。
伊藤:
具体的な例で言うと、手土産配送の認知度アップを図る取り組みとして、ツインタワーズ内のラウンジにギフトを展示して、気になった商品はその場のQRコードで予約注文できるOMO(Online merges with Offline)企画は実施に向けて仕込みをはじめています。
オンライン上ではサイズ感や実際の見た目まで把握しきれないところがあるので、リアルのスペースを活用することでそれぞれの特長を掛け合わせたショッピングをビル起点でできるのではないかと思っています。
冨嶋:
実際の商品を見ることで購買後のイメージも湧きやすいですし、それを自分のオフィスの近くで体感できるのは良いですね。
伊藤:
先日ツインタワーズのワーカーを対象にアンケートをとった際には、認知度はまだまだこれからというのが実態としてありました。OMOのようにリアルの場で我々のサービスを知っていただき、取り扱っているお弁当やギフトの価値を感じていただくことで、認知度も広げていきたいですし、より身近なサービスとして定着させていきたいですね。
ワーカー専用サイトと繋がる、次のDX戦略
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冨嶋:
我々のミッションは、NEW PORTを通じてあらゆる空間の価値向上を実現することにあります。オフィスビルや商業施設、イベントスペースなど、こうした空間のDX化に貢献するべく取り組んでいますが、御社としてDXに対する思いや今後の展望についてお伺いしたいです。
近藤:
はじめにもご紹介した、当社オフィスビルに入居するワーカー限定の会員制プラットフォーム「阪急阪神ワーカーズウェブ」とNEW PORTの連携はずっと考えています。阪急阪神ワーカーズウェブは決済機能を保有していないので、決済が必要なサービスを全てNEW PORTに集約できたらシームレスなユーザー体験になりますよね。例えば、スマートロッカーで商品や荷物の受取ができたり、ラウンジを配膳ロボットが駆け回って料理を提供してくれたり。うめデリ!も少しずつサービスを拡大している中で、最終的に当社の基幹システムとつながればワーカーの利便性向上に直結すると考えております。
また、阪急阪神グループが運営している「Sポイント」がうめデリ!でも貯められる/使えるようにしたい。ほとんどのワーカーの方は専用のカードを通じてSポイントを利用できる環境にあるので、リピーターの方を中心に間違いなくニーズはあると思っています。
尾山:
当社のグループ全体としてDXの領域はこれから取り組みを強化していく段階にあり、また貴社はモバイルオーダーシステムはもちろん周辺領域も含め幅広い知見があられる中で、ぜひ今後もお付き合いの中で意見交換をしていきたいです。社内ではなかなか気づかない課題であったり、最新のソリューションをどんどん吸収して、一緒に面白いことを形にしていけたらなと思います。
冨嶋:
システム提供に留まらず、うめデリ!をハブにしてビルのすみずみまで滲み出した新しい価値の創出をぜひご一緒させていただけたら嬉しいです!
◼︎NEW PORTとは
NEW PORTはデリバリー、テイクアウト、テーブルオーダー、OMOを備えた施設特化型モバイルオーダーシステムです。独自スクラッチ開発を要せずスピーディー且つフレキシブルに施設独自のサービスの展開を実現いたします。
◼︎本件及びNEW PORTに関するお問合せは下記までご連絡ください
E-Mail:marketing@sky-farm.co.jp
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