ヴイエムウェア、vSphere+とvSAN+を発表
PR TIMES / 2022年6月30日 16時40分
インフラの一元管理による運用の簡素化、Kubernetesの統合による開発スピードの向上、ハイブリッドクラウド サービスを利用したオンプレミスの拡張を実現
ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山中 直)は本日、オンプレミスのワークロードやホストに影響を与えることなく、既存のオンプレミスのインフラ環境へクラウドのメリットを迅速に提供するVMware vSphere+とVMware vSAN+を発表しました。これらの新サービスは、VMworld 2021でテクニカルプレビュー「Project Arctic」として発表されたもので、クラウドベースのインフラの集中管理、Kubernetesの統合、新しいハイブリッドクラウドサービスの利用、柔軟なサブスクリプションモデルを通じて、顧客のインフラ強化を支援します。
vSphere+とvSAN+は、分散化された環境にわたって付加価値の高い機能を提供するとともに、一貫性のあるインフラを実現させるVMware Cloudの戦略に不可欠な要素です。vSphere+とvSAN+により、顧客は、ディザスタ リカバリやランサムウェア対策など、オンプレミスで稼働するビジネスクリティカル アプリケーションの主要なユースケースに対して、アドオンのハイブリッドクラウド サービスを有効にすることができます。顧客は組織の規模にかかわらず、既存のアプリケーションやハードウェアに変更を加えることなく、新しい機能やセキュリティ、製品アップデートを迅速に利用でき、運用を大幅に簡素化できます。
インフラの一元管理による運用の簡素化
効率性と生産性の向上が求められる中、インフラ運用部門は、ますます大規模化し、より複雑になる環境をサポートするために、効率的にインフラの保守/保護を行える方法を模索しています。vSphereの環境は、サイロ化された拠点やエッジサイト、クラウドに分散している場合が多いため、運用の複雑化、保守の効率低下という課題を抱えています。
vSphere+とvSAN+は、VMware Cloud Consoleを介してこのような分散環境で統合的なインフラ管理を行えるようにします。VMware Cloud Consoleは、オンプレミス環境におけるグローバル インベントリ、コンフィグレーション、アラート、管理、セキュリティ ステータスに対応します。管理者はVMware Cloud Consoleから直接、展開環境全体の設定/ポリシー管理など、特定の運用タスクを実行できます。さらに、オンプレミスにおけるインフラ コンポーネントの更新をクラウドベースの自動化機能によって実現することで、ライフサイクル管理を大幅に簡素化できます。また、企業の要件や規制要件へのコンプライアンスの順守に向けたセキュリティ チェックを含め、クラウドベースの修復およびコンフィグレーション ドリフト機能を活用できます。
Kubernetesの統合による開発スピードの加速化
今日、多くの開発チームがアプリケーションとインフラのモダナイゼーションに注力し、より優れたソフトウェアをより迅速に本番環境に展開できるよう取り組んでいます。vSphere+は、Kubernetesでオーケストレーションされた仮想マシンとコンテナを実行できる単一のワークロード プラットフォームを提供することで、オンプレミスのインフラをエンタープライズ クラスのKubernetesプラットフォームへと進化させます。また、vSphere+では、VMware Tanzu Standard Runtimeによって、開発者はオンプレミス、パブリッククラウド、エッジ環境にわたる一貫性と効率性を実現しながら大規模なKubernetes環境の実行、管理を可能にすることで、マルチクラウドIaaSの利用体験を提供します。VMware Tanzu Mission Control Essentialsの実装により、Kubernetesフットプリント全体を網羅したグローバルな可視化と運用タスクの自動化も実現します。
シームレスなハイブリッドクラウド サービスの利用によるオンプレミスの拡張
企業は今日、拡張型の統合クラウドサービスを利用して、常にセキュリティ体制を強化するだけでなく、災害やサイト停止からの迅速な復旧、ランサムウェア攻撃からの保護にも取り組む必要があります。vSphere+とvSAN+の活用により、ツールセットや専門知識といった既存の資産を引き続き利用しながら、VMware Cloudが提供する拡張機能のメリットを享受できます。また、オンデマンドで提供されるランサムウェア対応およびディザスタリカバリ サービスであるVMware Cloud Disaster Recoveryなど、運用環境に直接統合されるアドオン型クラウドサービスを利用しワークフローを保護できるメリットも得られます。他にも新しいアドオン型クラウドサービスが現在開発中で、今後リリース予定のさまざまなサービスを通じてクラウド移行を効率的に進められるように支援します。
VMware Inc. VMware Cloudプラットフォーム事業担当 上級副社長 兼 ゼネラルマネージャ クリシュ・プラサード(Krish Prasad)コメント:
「vSphere+とvSAN+は、顧客が熟知し、信頼を置いてきた基盤ソリューションを飛躍的に進化させた新しいサービスです。顧客はデジタルトランスフォーメーションやクラウド戦略の実行の段階を問わず、vSphere+とvSAN+のもたらす既存のオンプレミスのインフラとワークロードにクラウドのメリットと、その柔軟なサブスクリプションモデルによる簡便性により、トランスフォーメーションを加速させることができます」
柔軟なサブスクリプションモデルによるシンプルな利用方法
vSphere+とvSAN+では、オンプレミスの展開環境に向けてサブスクリプションの利用モデルを用意します。さらに、VMware vCenter、VMware ESXi、Tanzu Standard Runtime、Tanzu Mission Control Essentialsなどの必要なコンポーネントとサポートをすべて含む単一のSKUも提供され、大きなメリットが得られます。
vSphere+とvSAN+はいずれも新しいサービスであり、VMwareの2023年度第2四半期末(2022年7月29日)までに提供予定です。 Tanzu Mission Control EssentialsはvSphere+のコンポーネントであり、2023年度第3四半期(2022年7月30日~10月28日)に提供される予定です
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