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パナソニックHDとFastLabel、アノテーションコストの大幅削減と高精度化を両立するAI開発効率向上に向けた協業を開始

PR TIMES / 2024年9月27日 11時0分



[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/65427/162/65427-162-046416dd0327003e4fa13b0c2d1a9049-1740x876.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


パナソニック ホールディングス株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長執行役員 グループCEO:楠見 雄規、以下「パナソニックHD」)とFastLabel株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:鈴木 健史、以下「FastLabel」)は、パナソニックグループにおけるAI開発の効率化を目的に、パナソニックHDが開発を進めるマルチモーダル基盤モデルHIPIE(※1)を、FastLabelのData-centric AIプラットフォームと統合し、自動アノテーションモデルとして構築するため協業を開始します。

AI開発において、AIの学習に必要なデータセットの作成は重要なプロセスです。中でも、アノテーションと呼ばれるデータに対してラベル付けを行う作業は時間とコストがかかり、AI開発の効率やスピードを低下させる要因となっています。この課題解決に向けて、パナソニックHDは、パナソニックくらしビジョナリーファンド(※2)の出資先でアノテーション、データマネジメント、MLOps(Machine Learning Operations)のプラットフォームを開発・提供を行うFastLabelと連携し、パナソニックHDが開発するマルチモーダル基盤モデル「HIPIE」を、FastLabelが提供する「Data-centric AIプラットフォーム」上で自動アノテーションモデルとして統合することで、アノテーションにかかるコスト削減とスピードアップを実現し、パナソニックグループにおけるAI開発と社会実装の加速を目指します。

■取り組み概要
FastLabelが提供するData-centric AIプラットフォームは、直感的に利用できるユーザーインターフェースを備えており、エンジニアはもちろん非エンジニアでも、データ管理、アノテーションからモデルの学習・評価まで、一貫したAI開発の運用を可能にします。国内大手企業を中心に実績数百社以上のアノテーション代行事業を展開する中で、アノテーション機能の改善や新技術の取り込みを進めており、アノテーション自動化の仕組みづくりに強みを有しています。

一方、パナソニックHDが有するHIPIEは、大規模言語モデルの事前知識を活かして、任意のテキスト入力に基づきセグメンテーションタスク(画像内の物体を特定し、画素レベルで識別すること)を実行できる画像認識用のマルチモーダル基盤モデルで、検出対象の詳細な条件を指定して検出を行うデータセットに対して世界最高レベル(※3)の性能を達成するなど優れたセグメンテーション機能が特長です。

これらの特長を組み合わせることで、通常のAIモデルでは学習後に検出対象を追加・変更する際にモデルの再学習を必要としますが、HIPIEはアノテーション対象を任意に指定し変更できるため、一つのモデルで様々な現場への素早い適用が可能となります。今回の協業では、まずFastLabelが提供するData-centric AIプラットフォームのユーザーインターフェースからHIPIEを自動アノテーションモデルとして実行できるようにします。そして、パナソニックグループが保有するデータを用いてアノテーションコストの削減効果を検証していきます。さらに、アノテーションされたデータを用いてHIPIEのファインチューニング(※4)を行い、各現場に特化したアノテーションモデルを作成することで、より高精度な自動アノテーションの実現を目指していきます。

■今後の展望
パナソニックHDとFastLabelは、マルチモーダル基盤モデルHIPIEの自動アノテーションを実現し、くらし、製造、物流などパナソニックグループの幅広い事業領域でAI開発を加速していきます。また、パナソニックHDが開発を進めている大規模言語モデルPanasonic-LLM-100b(※5)をマルチモーダル基盤モデルへ統合することで、さらなるAI開発効率の向上を計画しています。

パナソニックHDが有するマルチモーダル基盤モデルと多岐にわたる事業領域の社内データ、そしてFastLabelが有する高品質なData-centric AIプラットフォームとのシナジーによりパナソニックHDのAI技術戦略であるScalable AI(※6)およびResponsible AI(※7)の実現を通じた社会・お客様への貢献を目指します。

(※1) [プレスリリース] パナソニックHD、階層的な画像認識を実現するマルチモーダル基盤モデルを開発(2023年11月21日)https://news.panasonic.com/jp/press/jn231121-4
(※2) パナソニック株式会社がSBIインベストメント株式会社と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタルファンド
(※3) 2024年9月27日現在(パナソニックHD調べ)
(※4) AIモデルを特定のタスクやデータセットに合わせて微調整するプロセス
(※5) パナソニックグループの社内データを学習させた1000億パラメータ規模となる日本語大規模言語モデル
(※6) AI製品やサービスをあらゆるお客様に素早くお届けするため、わずかなデータで導入できるAIや多様なフィジカル空間へ簡単に実装できるAIの開発に取り組んでいます。
(※7) パナソニックグループのAI製品やサービスをお客様に信頼してお使いいただけるよう責任あるAI活用を実現するAI倫理やAI品質保証などに取り組んでいます。

【関連情報】
・[プレスリリース] AIデータプラットフォームの開発・提供を行うFastLabelへパナソニックくらしビジョナリーファンドからの出資を決定(2024年9月9日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn240909-5

【お問い合わせ先】
パナソニック ホールディングス株式会社 広報担当
Email:crdpress@ml.jp.panasonic.com

FastLabel株式会社 広報担当
Email:pr@fastlabel.ai

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