恵那市上下水道課が、JAXAベンチャー天地人の開発する漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」を導入
PR TIMES / 2025年1月20日 12時15分
宇宙ビッグデータを活用し、水道事業体や指定業者の効率的な漏水調査の実現を支援するクラウド型マッピングサービス「天地人コンパス 宇宙水道局」を提供する、JAXA認定の宇宙ベンチャー 株式会社天地人(東京都中央区 代表取締役 櫻庭康人)が、恵那市上下水道課さまと契約したことをお知らせいたします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/45963/164/45963-164-ebee4c1cd01cdf56b2058412e5e3490b-920x450.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
日本の水道インフラが抱える社会課題
上水道の「水道管の老朽化」を背景に全国各地で大規模な漏水事故が相次いで発生しています。しかしながら、国内には約16万km(約22%)の管路が法定耐用年数を超えており、現状の手法では経年管の点検・維持・修繕を実施するには、多額の費用を要するうえに、広域、かつ、短期間で行うことは困難とされています。さらに今後は、少子高齢化・人口減少により料金収入や職員数の減少が見込まれるため、問題は深刻さを増す一方です。天地人は宇宙ビッグデータを活用し、これらの課題解決に寄与したいと考えています(出典:水道統計(日本水道協会)
恵那市の水環境と上下水道課の取り組みのご紹介
恵那市は岐阜県南東部に位置し、愛知県と長野県に隣接しており、笠置山や恵那山などの山々に囲まれ、木曽川や土岐川などの多くの河川を有する、自然の恵みに溢れた地域です。
恵那市上下水道課さまでは、安全安心な水道事業を継承していくため、将来を見据えた着実な取り組みを数多く実施されています。水源地の保全と適正な管理を目的とした簡易水道の経営統合や、水源汚染の危険性がある事業に市が介入する水道水源保護対策などを積極的に推進し、水環境の維持と向上に貢献されています。
<参考> 恵那市 上下水道課
https://www.city.ena.lg.jp/soshikiichiran/suidokankyobu/jogesuidoka/index.html
「天地人コンパス 宇宙水道局」は、上記のような様々な恵那市上下水道課さまの取り組みのひとつとして、管路維持管理の効率化や有収率向上を目的に導入されました。
「天地人コンパス 宇宙水道局」導入に関する恵那市上下水道課さまのコメント
本市では有収率が減少傾向にあり、類似団体平均や全国平均と比べても非常に低い状況である。有収率悪化の要因のひとつは、漏水が非常に多く発生していることだ。対策として、配水量が増加傾向の区域を対象に、路面音聴調査等による漏水調査と漏水修繕を行ってきたが、期間や費用に見合うような有収率の向上にはつながっていない。天地人による衛星画像を用いたAI技術を導入することで、漏水リスクが高い地域を絞り込み、効率的な漏水調査の実施と有収率の向上を期待している。
「天地人コンパス 宇宙水道局」について
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/45963/164/45963-164-9f6d86f0868eabb8f5f1c66e3faa3896-1000x504.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
画像は「天地人コンパス 宇宙水道局」のサンプルです。水道管の漏水リスクが相対的に高い場所を着色しています。漏水リスクの高低を5段階に分けており、赤色は漏水リスクの最も高い場所を指しています。
宇宙水道局は、衛星データとAI技術を駆使し、水道事業体や指定業者の効率的な漏水調査の実現を支援するクラウド型のマッピングサービスです。複数の人工衛星から取得するデータやオープンデータを活用し、100m四方の範囲で漏水リスクが高いエリアを特定します。電子化された給水台帳や配水管図と連携し、5段階評価の漏水リスクを一元管理。直感的で操作が簡単なインターフェースで、リアルタイムでデータを確認し、迅速な漏水検出と修理計画の立案を支援します。
本システムで日常的に漏水地点を登録・管理することで、蓄積した漏水データを基にAIが漏水リスクを再評価(精度向上が期待)することも可能です。2022年度に行った内閣府との実証実験や他自治体へのヒアリングを通して、点検費用は最大65%、調査期間が最大85%削減が期待できるとされています。
技術力の高さと導入ハードルの低さが評価され、厚生労働省、国土交通省、総務省などの各省庁が実施する「第7回インフラメンテナンス大賞」では厚生労働大臣賞を受賞。2023年のサービス提供開始から1年半で、20を超える自治体様に採用いただきました。(2024年11月現在)
- 人工衛星データの活用
複数の人工衛星から膨大なビッグデータを取得、気候変動の影響も踏まえた漏水リスクを事業体ごとにご提案します。
- AIによる漏水リスク評価
複数の人工衛星が観測したデータやオープンデータ、劣化・腐食要因や漏水発生情報等から機械学習(AI)を用いて統計学的に解析することで、評価精度を向上しています。
- 評価内容の確認・管理
クラウド型の漏水リスク管理業務システム「天地人コンパス 宇宙水道局」での評価内容を、モバイルPCによっていつでもどこでも確認可能です。現場での漏水調査の結果の入力・管理も可能となります。
- 検証・課題抽出
漏水調査結果や市民からの通報内容をナレッジ情報として図面上に保存・印刷できます。また、AIに学習させることで解析精度を高めることが期待できます。
■会社概要
会社名:株式会社 天地人
所在地:東京都中央区日本橋1丁目4−1日本橋一丁目三井ビルディング5階
代表者:代表取締役 櫻庭 康人
事業内容:衛星データを使った土地評価コンサル
サイトURL:https://tenchijin.co.jp/
Twitter:https://twitter.com/tenchijin_pr
Linkedin:https://www.linkedin.com/company/tenchijin/
<本件に関するお問い合わせ先>
漏水事業担当:上村・立石
お問合せ窓口:info-compass@tenchijin.co.jp
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