全てのドライバーのためのハイブリッド:ボッシュの48 Vシステムがコンパクトカーでも実現
PR TIMES / 2015年10月5日 15時54分
ブースト回生システム 2017年までに第1世代の生産準備が完了し、新しい第2世代プロトタイプは駐車アシスト可能
・燃費を約15%向上し、ブースト機能も可能に
・新機能:渋滞時の完全電動走行
・新機能:電動での自動パーキング - アプリとキーを使用
[画像: http://prtimes.jp/i/5028/165/resize/d5028-165-370326-1.jpg ]
フランクフルト / シュトゥットガルト(ドイツ)– 前回、車を購入したとき、ハイブリッド車も選択肢として検討されましたか?次回の購入時にはその選択肢がさらに広がるでしょう。それは、コンパクトカーでも採算の合うハイブリッドパワートレインをボッシュが開発したためです。このシステムは次世代の車両で量産に移される予定で、その価格も現在のハイブリッドシステムのわずか数分の1程度に抑えられています。「ブースト回生システムは、まさに皆のためのハイブリッドなのです」と、ボッシュ取締役会メンバーとしてモビリティ ソリューションズ セクターを統括するロルフ・ブーランダーは述べています。
同時に、燃費が著しく向上するというハイブリッド車でおなじみの長所も実現されます。最新モデルでさえ、15%もより経済的に走行することが可能で、しかも管理された試験においてだけでなく、日常の運転状況においてもそれを実現することができます。さらに、ガソリンエンジンでもディーゼルエンジンでも電気ブースト機能により、いっそうダイナミックに加速することができます。加速中は電動パワートレインが内燃機関に、スポーティなコンパクトカーのエンジン出力に相当する150Nmの追加トルクでアシストするためです。
従来の400 Vのハイブリッド車とは異なり、このシステムは低電圧の48 Vをベースとしているため、より安価なコンポーネントを活用することができます。また、大型の電気モーターの代わりに、ジェネレーターの出力を4倍に強化しています。このモータージェネレーターはベルトを使用し、内燃機関を最大10 kWサポートします。追加の低電圧バッテリーとモータージェネレーターをつないでいるのはパワーエレクトロニクスで、DC/DCコンバーターにより、48 Vの車載電装システムから12 V車載ネットワークに電圧が供給されます。さらに、新開発のリチウムイオンバッテリーもかなりコンパクトなサイズとなっています。
「48 Vのエントリーレベルのハイブリッドシステムは欧州、北米、アジアのドライバーにとって、非常に魅力的な選択肢となりつつあります」とブーランダーも述べているように、2020年には世界で約400万台の新車にこのタイプのハイブリッドパワートレインが搭載されるようになるとボッシュは見込んでいます。
第2世代のプロトタイプ:ボタンひとつで駐車可能に
IAAフランクフルト国際モーターショー2015において、ボッシュは現在開発中の第2世代のエントリーレベルのハイブリッドシステムも展示しました。このプロトタイプでは、よりパワフルなモータージェネレーターが、内燃機関ではなくパワートレインに直接連結されています。
このため、このエントリーレベルのハイブリッドシステムは、短時間の速やかな電気サポートを提供するだけでなく、渋滞などの低速走行時でも完全な電動走行を可能にします。
また、この新しいハイブリッドシステムにより、プレミアムカーに搭載される形で今年のIAAで初めて披露される機能を、コンパクトカーに組み込めるようになります。その機能とは、ドライバーが車外から駐車動作を指示できる遠隔操作式パークアシストです。この完全自動パークアシストがあると、非常に狭い駐車スペースやガレージでもストレスや煩わしさを感じることなく、安全・快適に車両を操作できるようになります。
このアシスト機能は、超音波センサーを使用し、オートマチックトランスミッション搭載車によく見られる完全自動パーキングシステムをベースにしています。このシステムは、組み込まれた電気モーターで加速し、自動で前進と後退を切り替えることができるほか、イグニッションキーのボタンを押せば駐車プロセスが始まるため、ドライバーが車内にいなくてもまったく問題ありません。さらにボッシュは、ドライバーが車外からパークアシスト機能を操作できるようにするスマートフォンアプリも開発しました。
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