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モデルナ調査、日本の新型コロナワクチンの接種意向はアジアの5市場*で最低に

PR TIMES / 2024年11月13日 17時45分

- 日本は、新型コロナワクチンの接種意向が、台湾、香港、シンガポール、韓国と比べ低く、41.3%が「接種しない」と回答
- 日本は、ワクチン接種は健康を守るための重要な手段と考えていない人が37.3%と、調査を実施した市場で最も高かった
- 新型コロナウイルス感染症の入院率はインフルエンの3.3倍高く1、新型コロナウイルス感染症がインフルエンザに比べて依然として深刻な脅威となっている
- 上記状況にも関わらず、「ワクチン効果についての情報」「安全性の保証」「流行についての報道」のいずれも、日本人がワクチンを接種するための動機となりにくい

Moderna Inc.(以下、「モデルナ」)の日本法人であるモデルナ・ジャパン株式会社(以下、「モデルナ・ジャパン」)は本日、日本を含むアジア太平洋地域の5市場*において、9月13日から10月9日まで、新型コロナウイルス感染症と新型コロナワクチンに対するモデルナが実施した意識調査の結果を発表しました。調査結果によると、日本は、新型コロナワクチンの接種意向、新型コロナとインフルエンザのワクチンを同時接種意向ともに調査を実施したアジア5市場で最も低い結果となりました。
*シンガポール、台湾、香港、韓国、日本

【調査結果のまとめ】
- 日本は、新型コロナワクチンの接種意向が5市場で最も低く、「接種する」と回答したのは28.5%、「しない」と回答したのは41.3%だった。調査を実施したアジア5市場の平均は45.3%、 最も接種意向が高かったシンガポールは約60%だった。
- 日本は、新型コロナウイルス感染症とインフルエンザのワクチンを同時に接種する意向についても最も低く、「同時に接種する」と回答した人が13.3%だった。アジア 5市場平均は32.9%、最も高い香港は46.5%だった。
- 過去12カ月で、新型コロナワクチンを接種した人は13.6%と最も低く、5市場平均は22.2%だった。新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの両方を接種した人もAPAC中最低の11.2%、アジア5市場平均は18.5%。両方を接種した人が最も多かったのは台湾の23.3%だった。
- 過去12カ月で、新型コロナワクチンもインフルエンザワクチンのどちらも接種をしていないと回答した人は58.4%と、日本が最も多かった。アジア5市場平均が40.8%、最も少ない台湾は31.6%だった。
- 60代以上の高齢者においても、44.9%が新型コロナワクチンもインフルエンザワクチンのどちらも接種をしていないと回答した。
- 接種意向がない理由について、「副反応が心配」「新しい変異株に対応したワクチンは効果がない」が多く、「接種費用」を上回った。新型コロナ、インフルエンザ、RSウイルス、肺炎球菌の各ワクチン接種を重要と考えるかについて質問したところ、インフルエンザワクチンを重要と答えた人が最も多く、次に新型コロナワクチンが続いた。この傾向はどのアジア5市場でも同じだった。
- 新型コロナ、 インフルエンザ、 RSウイルス、肺炎球菌の各ワクチン接種を「どれも重要ではない」 と回答した人は、日本が37.3%と最も多く、他市場より18ポイント以上高かった。
- 新型コロナワクチンを接種する動機について、「ワクチン効果についての情報が得られた時」「安全性について保証が得られる時」「流行についての報道を見聞きした時」の項目を上げて尋ねたところ、 日本は「新型コロナワクチンを接種する動機となる項目が一つもない」と答えた人が最も多かった。
- 新型コロナウイルス感染症とインフルエンザのリスクに対する認識について、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザより重症化率や入院率が高いが、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザと比較して脅威度が過小評価されていた。

新型コロナウイルス感染症の重症化リスクはインフルエンザより高いにもかかわらず、ワクチンの接種意向が低いという現状について、日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本ワクチン学会は10月16日、「COVID-19の高齢者における重症化・死亡リスクはインフルエンザ以上であり、今冬の流行に備 えて、10 月から始まった新型コロナワクチンの定期接種を強く推奨します」との声明を発表2、接種意向が低く接種が進んでいない現状に警鐘を鳴らしています。今回の調査では、日本人の接種意向が調査を実施したアジア市場の中でも低いことが、あらためて浮き彫りになりました。

モデルナ・ジャパンのカントリーメディカルディレクターで呼吸器内科医の石井健男はAPACの調査結果について、「日本はアジア5市場の中でも接種意向が低い結果となりました。新型コロナウイルス感染症は、特に高齢者では、インフルエンザより重症化リスクが高く、死亡率も高くなっています。 毎年、夏と冬に感染流行のピークが来ており、今年の冬も大きな流行が予測されます。高齢者や基礎疾患のある方は罹患すると重症化リスクも高いので、インフルエンザワクチンと合わせて新たな変異株に対応した新型コロナワクチンの接種を受けることについて最寄りの医療機関に相談していただきたい」と述べています。

新型コロナワクチン接種は、2024年4月から全額公費による無料接種から有料の任意接種に変更となり、60歳~64歳の基礎疾患のある方と65歳以上の方を対象に、重症化予防を目的とした自治体による定期接種(一部自己負担)が2024年10月から行われ、定期接種対象の方の負担額は、自治体によって異なります。(任意接種の方は基本全額自己負担)

モデルナは、8月23日にオミクロン株(JN.1)に対応する「スパイクバックス(R)筋注」の承認を厚生労働省より取得しました。モデルナは、新型コロナワクチン接種を希望する方が医療機関で接種を受けられるように、コ・プロモーション契約を締結している田辺三菱製薬株式会社とともに、万全の体制でワクチンを供給してまいります。

【調査概要】
調査対象: 18歳以上の男女5,032人(シンガポール, n=1001; 香港, n=1000; 台湾, n=1000; 韓国, n=1003; 日本, n=1028)
調査地域: シンガポール、香港、台湾、韓国、日本
調査方法: インターネットリサーチ
調査時期: 2024年9月13日~10月9日 
調査実施機関: Dynata

References:
1.厚生労働省 「人口動態統計月報(概数) 感染症による死亡数,死因(感染症分類)別-
2.2024 年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解
https://www.jsvac.jp/pdfs/20241107.pdf

モデルナについて
モデルナは、mRNA医薬品分野における革新的リーダーです。mRNA技術の進展を通して、モデルナは医薬品の製造方法を根本から変え、疾患の治療と予防へのアプローチを変革し続けています。モデルナは10年以上にわたって科学、技術、健康分野の研究に取り組んでおり、前例のないスピードと効率性で医薬品を開発しています。新型コロナワクチンの開発はその代表例です。
モデルナのmRNAプラットフォームは、感染症、免疫腫瘍学、希少疾患、自己免疫疾患の治療薬やワクチンの開発を可能にしています。独自の企業文化と価値観、マインドセットを共有する世界の社員が力を合わせ、人々の健康に貢献するため、そしてmRNA医薬品を通じて、人々に最大限のインパクトをもたらすべく尽力しています。モデルナの詳細については、modernatx.comをご覧ください。また、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、YouTube、LinkedInをフォローしてください。

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