DHL Express、アジア太平洋地域のネットワーク強化により、地理的課題に対応
PR TIMES / 2024年12月20日 19時15分
・航空ネットワークと地上施設への継続的な投資で、貿易需要とピークシーズンへの対応力を強化 ・2024年1-9月のアジア太平洋地域発着の国際貨物量が前年比6%増加
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シンガポール発: DHL Expressは、2024年アジア太平洋地域における航空ネットワークと地上施設を強化し、同地域発着の国際貨物量が前年比で6%増加したと発表しました。この成果は、アジア太平洋地域が今後も世界貿易において重要な役割を果たし続けることを示しています。接続性と効率性の向上を通じて、DHL Expressは、供給網の多様化と地理的な追い風を生かし、成長する貿易市場に対応できる体制を整えています。
DHL Expressアジア太平洋地区CEOのケン リーは、「アジア太平洋地域は、グローバルな供給網の多様化や構造的な追い風、さらにはeコマースの成長により大きな発展を遂げています。これに対応するため、事前に計画を立て、地域全体で戦略的な強化を行ってきました。この体制があれば、需要の変動にも柔軟に対応できると確信しています。また、これらの強化により、消費者向けeコマースの需要がピークを迎える繁忙期にも、お客様をサポートする準備が整っています」と述べています。
東南アジアの成長需要に対応
東南アジアは、若く優れた労働力、数多くの貿易協定、そして革新への注力により、世界貿易における注目の地域となっています。この地域は、供給網の多様化を進める国際貿易業者にとって、最も成長が著しい地域の一つです。
DHL Expressは、昨年、東南アジアにおける貨物量の増加に対応するため、中核となる施設を拡張しました。まず、シンガポールのチャンギ空港近くにある「南アジアハブ」は、2021~2022年20%以上の貨物量増加を受け、将来の成長を見据え、施設を拡充しました。アジア太平洋地域におけるマルチハブ戦略の重要拠点として、立地の利便性を活かし、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニア向けの出荷を支えています。新たなX線検査装置導入によるスキャン能力の30%向上、既存のマテハンシステムの強化により、仕分け能力も40%増加しました。
また、南アジアハブには、シンガポール航空運航によるDHL所有のボーイング777貨物機5機が配備されています。これにより、1,200トン以上の積載能力が追加され、アメリカ・アジア間の輸送時間が最適化され、両大陸間の貿易が強化されています。新型ボーイング777は、従来のB747-400型機に比べて二酸化炭素排出量が18%少ないため、DHLのスコープ1排出量の削減にもつながります。
さらに、2024年10月にはマレーシア・クアラルンプールに最新のゲートウェイを開設し、特に電気・電子機器製造の調達拠点としてマレーシアの貿易を支えています。投資額は6,000万ユーロ、施設面積は13,000平方メートルを超え、完全自動化された仕分けシステムが導入されています。また、この施設はDHLグループのカーボンニュートラル施設のガイドラインに沿って、太陽光パネルやエネルギー効率の良いシステムが導入されています。
DHL Expressは、需要の高い貿易ルートにおけるネットワーク強化も進めています。9月には香港からジャカルタへの直行便が新たに就航し、アジア太平洋地域内での輸送時間短縮と顧客サービスの向上が実現しました。この新ルートにより、インドネシアの企業や消費者は、アジア域内で迅速な配送を利用でき、貿易機会の拡大が期待されています。
DHL Expressアジア太平洋地区ネットワークオペレーション&アビエーション担当シニアバイスプレジデントのPeter Bardensは、「私たちは、ネットワークの柔軟性とサービス品質の向上に積極的に取り組んでいます。お客様のニーズはますます多様化しており、当社の強力な国際ネットワークは、グローバル市場との接続を支え、地域での新たな成長機会を生み出します。国際貿易は世界経済にとって不可欠な要素であり、DHLはその中心的な役割を果たし続けます」と述べています。
オセアニア地域の国際貿易における接続性強化
オセアニアの輸出主導型経済は、DHLの近代的なロジスティクスネットワークと効率的な通関手続きによって強力に支えられています。お客様がこの地域の機会とアジア太平洋地域との貿易ルートをより有効に活用できるよう、専用便がシドニーと香港の間で運航されるようになり、オセアニア地域からの接続性がさらに向上しました。香港に到着した貨物は、中国本土、インド、韓国、日本、マレーシア、台湾、タイ、フィリピン、ベトナムに翌日配達サービスを提供しています。
同社は最近、ゲートウェイをアデレードに開設し、オーストラリアでの存在感を強固なものにしました。空港に近接した場所に移転したこの拡張施設のピーク時の処理能力は4倍に増加し、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、英国向け出荷の輸送所要日数を1日短縮します。また、この施設により、地元企業はアデレードおよび南オーストラリア州への航空貨物輸送を直接利用できるようになり、他のオーストラリアの港に頼る必要がなくなります。さらに、DHL Expressは、以前の施設の10倍以上の規模となる数百万ドルを投じた新たなサービスセンターをニューキャッスルに開設しました。このインフラは、地域の企業が自社製品を国際市場に輸出したり、自社のサプライチェーンに幅広い輸入品を取り入れることを支援します。
また、DHL Expressは、ニュージーランド国内での事業拡大の一環として、新たにクライストチャーチにゲートウェイを開設します。同国への過去最大の投資となるこの施設は、ニュージーランドにおけるDHL Express初の100%カーボンニュートラル施設となります。 1時間あたり最大6,500個の輸入貨物、5,600個の輸出貨物を処理できるラインソーターコンベアシステムにより、現地のニュージーランド企業は輸出入をより効率的に行うことが可能になります。
北アジア、東アジア、南アジアにおけるネットワーク能力の拡充で貿易の加速を支援
香港は中国本土と世界をつなぐ貿易の重要なゲートウェイです。DHL Expressは、貿易需要の高まりに対応する香港特別行政区の接続性をさらに強化するため、香港ウエストサービスセンターを開設しました。この施設は1日あたり5万個以上の貨物を処理することができ、世界的な環境性能認証であるLEEDゴールド認証を取得しています。
2024年第1四半期には、DHL Expressと日本航空がパートナーシップを強化し、日本、ソウル、上海、台北を結ぶ広範な航空ネットワークを整備しました。これは、DHL Expressの機敏な対応能力と、サービス信頼性および効率性の向上に対するコミットメントを示すものです。
マルチソーシング先として人気の高いインドでは、輸出全体が上昇傾向を維持しており、2022年11月から2023年にかけて1.23%の成長を記録しています。DHLの「グローバル・コネクテッドネス・トラッカー」最新版によると、インドは世界貿易におけるシェアが最も増加した国のひとつでもあります。物流サービスに対する需要の高まりに応えるため、DHL Expressはインドのニューデリーに同国初の自動仕分けハブを開設しました。 この投資は、海外市場へのシームレスな輸出を望む現地企業のニーズに応えるものです。
*本リリースは、DHL Expressシンガポールが2024年12月17日付で配信したプレスリリースの英語原文を抄訳したものです。なお、英文の原文と翻訳内容に齟齬がある場合には原文が優先します。オリジナルの英語版はこちらをご覧ください
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