南スーダン:キャンプに暮らす避難民に水害の危機迫る――国連は早急な対応を

PR TIMES / 2014年4月10日 13時13分



「冠水の恐れのある避難所の住環境を改善してほしい」。複数の人道援助団体による再三の要請にも関わらず、国際連合南スーダン共和国ミッション(UNMISS)上層部は驚くほど冷淡に、これを拒否した。紛争続く南スーダンにある国連施設トンピン・キャンプは、2万1000人の避難民が暮らし、水因性疾患など、流行病の恐れにさらされている場所だ。国境なき医師団(MSF)は、最も弱い人びとのニーズ対する国連の取り組みに疑問を投げかけるとともに、すぐに行動してキャンプ内の命を救うよう訴えている。

<恥ずべき決定>

南スーダンの首都ジュバにあるトンピン国連平和維持軍基地は、昨年12月に起きた紛争から命がけで避難した人びとを受け入れてきた。人びとは敷地内の低い部分に大勢で住みついている。ここは雨などで冠水することが知られている場所だ。不衛生な環境に起因する下痢疾患、呼吸器感染と皮膚病は、既にキャンプ内のMSF診療所における症例の60%を占めている。

「トンピンの環境改善に着手しない国連の決定は恥ずべきものです」そう訴えるのはMSFの緊急対応コーディネーター、カロリーナ・ロペスだ。「雨季最初の雨で150基のトイレが壊れ、雨水と混ざりました。人びとは自然発生した排水路のそばに住んでいます。他に居場所がないからで、トイレはわずか65人に1つしかありません」と危機的状況を説明する。

「雨は今後6ヵ月の大半で降り続き、だんだん激しくなっていきます。今何の手も打たなければ、命に関わる事態になるでしょう。暫定的であろうがなかろうが、受け入れ地を乾いた場所へ移すことは緊急の課題なのです」

<死の罠>

4月3日、ヒルデ・ジョンソンUNMISS代表は、トンピン・キャンプが「今にも死の罠になる恐れがある」との見解を示し、その後、同キャンプを5月に閉鎖すると発表した。しかし、過去5週間で転居した住民はわずか1118人しかいない。1ヵ月前には現実的と目されたこの移転計画であったが、短期間のうちに約2万人を準備が整ったと言うには程遠い場所に移動することは、雨季の始まりということとあいまって、非現実的となっている。一方で、なぜトンピン内にすでにある敷地を、利用できないのかは理解に苦しむ部分だ。ロペスは「国連はトンピンには十分な場所がないと言いますが、鉄条網の向こう側には、湿気のない駐車場と倉庫群が見えるのですから、全く受け入れられません」と憤る。

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