一貫したブランドイメージを表現する広告クリエイティブ生成AIシステムを開発
PR TIMES / 2025年1月31日 12時15分
広告効果の高いクリエイティブ制作の効率化を実現
Supership株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO 稲葉 真吾、以下 Supership)は2025年1月31日、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO 高橋 誠、以下 KDDI)、株式会社Recursive(本社:東京都渋谷区、共同創業者 兼 CEO ティアゴ・ラマル、以下 Recursive)と共に、生成AIを活用した広告クリエイティブ生成システム(以下 本システム)を開発し、KDDIで本システムのβ版テストを完了したことをお知らせします。
本システムは、KDDIが定めるブランドガイドラインや、auブランドを感じていただくための表現手法を定義した「au VISUAL IDENTITY(注1)」に遵守した広告クリエイティブ(バナー画像)を半自動で生成した後、過去の広告配信実績に基づき、広告効果の高いクリエイティブを自動で選別することができるシステムです。このたび、本システムのβ版をKDDIのデジタルマーケティングおよび広告業務に試験導入することで、関連業務の工数を50%削減できることを確認しました。
今後、KDDIグループは自社業務において本システムの導入を進めていきます。また、本システムの開発と運用で培った技術と知見を活かし、広告クリエイティブ制作の効率化と高度化に貢献するため、法人のお客さまへの本システムの提供を視野に入れて検討を進めていきます。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26286/185/26286-185-82b0eca4959789ac5c9fb924cbcf76dc-1200x628.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<本システムで出力するバナー画像素材の生成イメージ>
■背景
・オンライン広告のクリエイティブ制作においては、幅広いターゲットに向けて訴求するマスメディアとは異なり、オンラインでの視聴態度や広告配信プラットフォームの特性を考慮し、柔軟かつ迅速な制作が求められています。
・一方、クリエイティブ制作においてはロゴガイドラインやブランドカラー規定の遵守といった視覚的な統一感に加え、ブランドの価値観に沿った望ましい表現の選択が必要です。さまざまな制約条件を考慮して判断する必要があり、知見を持つ担当者が工数をかけて対応するため、業務が属人化する課題がありました。
・また、従来からクリエイティブ制作の効率化に寄与するサービスは存在していますが、広告配信実績データ(ファーストパーティデータ(注2))を十分に活用されていません。そのため、提案されたクリエイティブ案の採否はデザイナーやプランナーが経験に基づき判断することが多く、判断の精度をデータに基づき把握できていない課題がありました。
・このような課題に対し、長年の広告運用実績を持つSupershipと、AI活用の豊富な経験を持つRecursiveとの協業により、ブランドとデータの両面で優れた広告クリエイティブを生成できるシステムの開発に着手しました。
■本システム概要
・利用者がバナーサイズやブランド種別などの条件を入力し、バナーに使用する素材画像をプロンプト入力すると、本システムがブランド毎のガイドラインを遵守した画像を自動的に出力します。
・本システムは、KPI予測モデルにより選別された良質なバナー画像を複数出力し、利用者はその中からバナー画像を選択することができます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26286/185/26286-185-555f54c00e19e3c33d5db417ebe2e0a1-1999x917.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■KDDIでのβ版テスト概要
1.ブランドイメージに合致した画像生成
・本システムでは、画像生成プロンプトの入力後に「au VISUAL IDENTITY」の写真規定で定義された4つの付加価値(CLEAN、FRIENDLY、PLAYFUL、ADVANCED)のいずれかを選択するだけで、自動的に生成画像に反映が可能です。
・クリエイティブ制作においてさまざまな制約条件を考慮した判断が必要なポイントを削減することでデザイン考案時間を大幅に短縮します。これにより、ブランド管理に詳しくない担当者でも原則に沿ったクリエイティブを制作することが可能となり、業務工数の削減と成果物の品質管理を両立できることを確認しました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26286/185/26286-185-b7b27805c38672eb7cb6333163b47d66-1299x762.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<au VISUAL IDENTITYの反映イメージ>
2.実績に基づくデータドリブンな評価
・本システムでは、過去の広告配信実績データ(ファーストパーティデータ)を基に生成されたバナーの広告効果(CTR(注3))を媒体毎に予測するモデルを搭載し、数十種のクリエイティブ案から自動で良質なクリエイティブ案を選別して利用者に提示することが可能です。
・これにより担当者の業務習熟度にかかわらず均質的で精度の高い判断が可能となり、データに基づく業務平準化を実現することを確認しました。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/26286/185/26286-185-0a0ad6852f5479ead02cf13a804e1b03-1600x711.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<選別された6つのクリエイティブ案(β版システム画面キャプチャ)>
3.業務工数削減効果
KDDIでは本システムのβ版をテスト導入することにより、以下の業務削減効果を確認しました。
<工数削減効果>
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/26286/table/185_1_a4e48179f3d695e5dd53397c38f25aad.jpg ]
■今後の予定
ブランド管理業務の属人化の解消と効率化/平準化は、オンライン広告を出稿する全ての法人において共通する課題であると捉えています。
KDDIグループは、将来的に本システムを法人のお客さまに提供し、各企業のブランド戦略に応じた広告クリエイティブ生成を効率化するサービスの提供を視野に入れて検討しています。ファーストパーティデータをKDDIグループのデータ利活用技術で最大限活用することで、デジタルマーケティングおよびクリエイティブ管理業務の効率化と高度化に貢献することをめざします。
(注1)ビジュアル表現に一貫性を持たせ、auのブランドイメージ「おもしろいほうの未来へ。」を醸成するために定義したauブランド全体の指針(ガイドライン)。
https://brand.kddi.com/visual-identity/au/
(注2)第三者を経由せず、企業が自社で収集したデータのこと。
(注3)「Click Through Rate」の略。広告が表示された回数に対するクリック数の割合を指し、デジタルマーケティングにおける効果測定指標の一つ。
(参考)■各社の役割
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/26286/table/185_2_714cdcf9d020c8cc901e6c20415f8780.jpg ]
■KDDIの概要
(1)商号:KDDI株式会社
(2)事業内容:電気通信事業
(3)設立年月:1984年6月
(4)本店所在地:東京都新宿区西新宿2丁目3番2号
(5)代表者:代表取締役社長 CEO 高橋 誠
(6)ウェブサイト:https://www.kddi.com
■Recursiveの概要
(1)商号:株式会社Recursive
(2)事業内容:AIの研究開発およびサステナビリティに関連するソリューションの提供
(3)設立年月:2020年8月
(4)本店所在地:東京都渋谷区渋谷一丁目7番1号 渋谷S-6ビル 6階
(5)代表者:共同創業者 兼 CEO ティアゴ・ラマル
(6)ウェブサイト:https://recursiveai.co.jp/ja/
■Supershipの概要
(1)商号:Supership株式会社
(2)事業内容:デジタルトランスフォーメーション事業
(3)設立年月:2014年10月
(4)本社所在地:東京都港区虎ノ門2-10-1 虎ノ門ツインビルディング 東棟12階
(5)代表者:代表取締役社長CEO 稲葉 真吾
(6)ウェブサイト: https://supership.jp/
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