株式会社CICS(リゾートトラスト株式会社の連結子会社)、血管肉腫を対象としたBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の国内第II相臨床試験の主要評価に関する90日間の観察期間が完了
PR TIMES / 2024年12月6日 16時40分
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BNCTによる治療イメージ
リゾートトラスト株式会社の連結子会社である株式会社CICS(代表取締役社長:古川哲也、本社:東京都江東区、以下「CICS」)及びステラファーマ株式会社(代表取締役社長:上原幸樹、本社:大阪市中央区、以下「ステラファーマ」)が実施している、血管肉腫※1を対象としたBNCT(Boron Neutron Capture Therapy: ホウ素中性子捕捉療法)の国内第II相臨床試験の主要評価に関する90日間の観察期間が完了したことをお知らせします。
本試験は、切除不能な血管肉腫を対象に、CICSの中性子照射装置(CICS-1)とステラファーマのホウ素薬剤(SPM-011)を用いたBNCTの奏効率を評価することを主目的とし、国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院において症例数10例での単群試験※2として行っています。対象は、化学放射線療法や放射線治療が困難な局所進行又は局所再発の患者様で、他に有効な治療選択肢がない患者様です。
CICSは、今後行われる本試験の評価やデータ解析の結果について慎重に評価を行ったうえで、2026年の中性子照射装置の実用化を目指します。なお、本件に関する今期当社連結業績への影響は、軽微です。
リゾートトラスト株式会社は、1994年にメディカル事業に参入し、会員制医療倶楽部の運営支援を開始。山中湖クリニックにて当時研究用装置であった陽電子放出断層撮影(Positron Emission Tomography、以下「PET」)をがん検診に導入しました。国内のPET普及に大きく貢献したほか、大学病院と画像診断や先制医療等の研究活動も推進してきました。現在は検診はもちろん、治療におけるソリューションを拡大し、当社グループでがん先端免疫治療の施設も運営支援しています。
リゾートトラストグループは、「ご一緒します、いい人生」というブランド・アイデンティティのもと、「人生100年時代の健康長寿・ウェルビーイングへの貢献」をスローガンに掲げています。また、「がんで大切な人を亡くさない社会を作りたい」という思いから、がん検診・治療に関わってまいりました。BNCTへの取り組みを通じて、より豊かでしあわせな時間(とき)を創造するお手伝いをするとともに、がん治療に新たな光をもたらしていきたいと考えています。
※1 血管肉腫について
血管肉腫とは、血管の内皮細胞から発生するがんのことです。体のいたるところにできる可能性があり、皮膚に生じることが多いがんです。非常に希少で悪性度の高いがんとされており、有効な治療法は確立されていません。
※2 単群試験について
すべての被験者が同一の治療を受ける試験です。
【BNCTについて】
BNCTは放射線治療の一種であり、新しいがんの治療方法です。
患者様にホウ素薬剤を投与すると、ホウ素(10B)ががん細胞に集まります。その後、患部に体外から中性子線を照射します。照射する中性子線は、非常にエネルギーが小さく、人体への影響はほとんどありませんが、ホウ素(10B)とぶつかると核反応を起こし、放射線(アルファ線と7Li核)が発生します。BNCTは、この放射線によってがん細胞を選択的に破壊する治療法です。
また、原則1回の中性子線の照射で治療が完了し、身体への負担が少ない治療法として期待されています。
【CICS-1について】
CICSが開発した加速器型の中性子捕捉治療装置です。RFQ(高周波四重極)直線加速器で加速した陽子をリチウムターゲットに衝突させることで中性子を生成するもので、人体への悪影響の大きい高速中性子の混在が少ないことが特徴です。また生成する中性子のエネルギーが800keV以下と低いため、BNCTに適した10keV程度のエネルギーに減速するための減速体系の小型化が可能となりました。
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