コシヒカリ発祥の地、福井県の稲作からJ-クレジットを創出。福井精米とバイウィルが顧客紹介での連携を開始
PR TIMES / 2024年10月18日 10時0分
稲作から環境価値を創出、流通させ、経済価値との循環を起こすことで、地域脱炭素と、地域経済の活性化、さらに農家の収入拡大への貢献を目指す
日本全国47都道府県のカーボンニュートラル実現を目指す株式会社バイウィル(本社:東京都中央区、代表取締役社長:下村 雄一郎、以下「バイウィル」)は、福井精米株式会社(本社:福井県福井市、代表取締役:樋田 光生、以下「福井精米」)と、顧客紹介での連携を開始しました。
これを基に、福井県の稲作からJ-クレジットを創出し、県内を中心に地産地消を進めることで、福井県の脱炭素および経済活性化に寄与します。また、J-クレジットの販売収益のみならず、「環境に優しい」米としての付加価値を高めることで、農家の収入拡大への貢献を目指します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13100/193/13100-193-4500a816cb3adf3a600a340608a1e178-840x280.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
【稲作から創出されるJ-クレジット】
J-クレジット制度においては、「水稲栽培における中干し期間延長」という方法論があります。「中干し」とは、水稲の栽培期間中、出穂前に一度水田の水を抜いて田面を乾かすことで、過剰な分げつ(根元付近からの枝分かれ)を防止し、成長を制御する作業のことをいいます。
この「中干し」の実施期間を従来よりも延長することで、土壌からのメタン(温室効果ガスの一種)排出量を抑制することができるとされ、J-クレジットの創出方法として認められています。
【連携内容】
福井精米は、バイウィルが運営する「水稲栽培における中干し期間延長」によるJ-クレジット創出プロジェクト(会員組織名「おこめラボ」)に関して、ニーズを有する取引先農家をバイウィルに紹介する役割を担います。
創出したJ-クレジットは、バイウィルが中心となり販売先を探索し、福井県内を中心とするカーボンオフセット実施企業に販売します。そして、その販売収益をおこめラボ入会農家に還元することで、農家はJ-クレジット創出への取り組みを副収入として活用できます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13100/193/13100-193-11b390b574480d87f854af7188c99611-3900x1698.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
今回の福井精米との連携によって、福井県を中心とした稲作からの環境価値の創出を支援し、県内を中心とする需要家へと流通させることで、福井県における環境価値と経済価値の循環を目指します。
また、J-クレジット創出への取り組みを進めながら生産した米については、「環境に優しい米」との付加価値をつけることもでき、農家の収入拡大にも貢献できる可能性があります。
【契約締結の背景】
カーボンニュートラル実現に向けては、自身で削減しきれない排出量をカーボンクレジットで埋め合わせる「カーボンオフセット」がひとつの有効な手段です。バイウィルは、創出手続きや申請費用、販売先の探索も代行することで、J-クレジットなどの創出と流通を支援しています。
これにより、カーボンクレジットを軸に環境価値と経済価値を循環させることで資金を還元し、地域の事業者や個人のさらなる脱炭素への取り組みを支援するサイクルを目指しています。
また、創出元については、地域の金融機関を中心とするパートナーより紹介を受けることで、全国各地で環境価値の創出に取り組めています。本件も、株式会社北陸銀行(本社:富山県富山市、頭取:中澤 宏)から福井精米の紹介を受け、契約締結に至りました。
福井県をはじめとする北陸4県では農業産出額の約半数を米が占めますが、2020年の農業経営体数は2010年比で約40%減、福井県の米産出額はピーク時(1984年)と比較して60%以上も減少しています。
農業の経営所得安定が課題であるものの、人手不足も避けられないなかで、J-クレジット創出による副収入は事業継続の助けになる可能性があります。
今回の契約締結により、福井精米の農家ネットワークと、バイウィルが持つ環境価値に関する各種サービスを結集させることで、福井県をはじめとする地域の脱炭素と経済活性化、そして農業の経営安定への貢献を目指します。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13100/193/13100-193-17ddab187983ebf3301e06e9e60ac637-2500x1667.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
福井精米が販売する米の生産農家の稲
*参考)北陸農政局「北陸の米をめぐる事情」(https://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/attach/pdf/kome1-37.pdf)
【福井精米の取り組み】
福井精米は、福井県や石川県、富山県産の米を中心に扱い、農家からの購入仕入れ、米の検査、主食用の精米や日本酒醸造用の米加工、自社通販での販売やスーパーなどへの卸販売を行う、北陸有数の精米会社です。
米の販売や店舗指導もそれぞれの用途や目的に合わせて柔軟に対応しており、大量の米を流通する量販店とは、良心的な価格のプライベートブランド商品を共同開発・提供。また、外食産業とはオリジナル商品や新しいブランド米を企画するなど、ニーズに合わせた商品提案も行っています。
また、SDGsへの取り組みも活発で、徹底した品質管理、安全管理による安全な米の供給だけでなく、日本赤十字社への商品寄付など社会貢献活動、さらに、太陽光パネルの設置や照明のLED化、産業廃棄物の出ない製造工程の確立等を通じて、環境貢献も進めています。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/13100/193/13100-193-f400847f7d8e2f3ff28661183539cad5-600x450.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
福井県血液センターへ寄贈されたコシヒカリ新米
*参考)福井精米『取り組み』(https://fukuiseimai.co.jp/about/activity.html)
【福井精米 代表取締役 樋田 光生様 コメント】
「水稲栽培における中干し期間延長」によるJ-クレジットの創出は、その制度ができた時より米生産者様の中で話題となっておりました。しかしながら、メタン排出量抑制という社会的な意義はあるものの、大規模生産者様でなければ取組に対する負担の方が大きく、動機とはなりにくい状況でした。
今回、バイウィル様より「おこめラボ」プロジェクトをご案内いただき、中小規模の生産者様でもプロジェクトに参加することによって負担を極力減らし、リターンを得られる仕組は大変魅力的で、多くの生産者様にも興味を持っていただけております。
先々はバイウィル様協力のもと、福井県もしくは北陸の生産者様に絞ったプロジェクトを立ち上げ、地域性のあるJ-クレジット創出をし、地域社会へ貢献できればと考えております。
【J-クレジット創出に関するお問い合わせ】
J-クレジット創出に関するご質問や要件のお問い合わせは、以下のフォームより承っております。
お問い合わせ項目にて「環境価値創出支援(クレジット創出支援)について」を選択し、ご連絡ください。
お問い合わせフォーム
【福井精米 会社概要】
■社名:福井精米株式会社
■本社:福井県福井市森行町5-15-2
■公式サイト:https://fukuiseimai.co.jp/
■代表者:代表取締役 樋田 光生
■設立:1976年7月
■事業内容:米穀卸、小売販売、主食精米、日本酒醸造米加工
【バイウィル 会社概要】
■社名:株式会社バイウィル
■本社:東京都中央区日本橋2-3-21 群馬ビル6階
■公式サイト:https://www.bywill.co.jp/
■代表者:代表取締役社長 下村 雄一郎
■設立:2013年11月
※2023年4月より、株式会社フォワードから株式会社バイウィルに社名変更
■事業内容:
・環境価値創出支援事業(クレジット創出)
・環境価値売買事業(クレジット調達・仲介)
・脱炭素コンサルティング事業
・ブランドコンサルティング事業
■パーパス:
『ずっと愛される日本を。意志の力で。』
常に変わりつづける世界の中、価値は多様化し、正しさも不確実なこの時代。
だからこそ、バイウィルは意志の力を信じ、あらゆるサステナブルな変革を後押しすることで、次世代にも誇れる日本を創ることに貢献します。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
岐阜県・揖斐郡森林組合と大垣共立銀行、バイウィルが、J-クレジットを活用したカーボンニュートラルに関する連携協定を締結
PR TIMES / 2024年10月5日 18時40分
-
速水林業とバイウィルが、森林クレジットの創出に向けて契約を締結
PR TIMES / 2024年10月3日 12時45分
-
奈良県の脱炭素・カーボンニュートラル推進に向けて、南都銀行とバイウィルが顧客紹介契約を締結
PR TIMES / 2024年10月2日 22時40分
-
岩手県八幡平市が地域の水田からJ-クレジットを創出。農家の副収入獲得および環境貢献を支援
PR TIMES / 2024年9月26日 14時40分
-
岩手県・二和木材が森林からJ-クレジットを創り出す。<二和木材「持続可能な森づくり」プロジェクト>が登録完了
PR TIMES / 2024年9月22日 21時40分
ランキング
-
1「PASMO」って10年以上使わないと失効するんですか? 母がひさしぶりに上京してくるのですが、チャージしていた「残高」もなくなってしまうのでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年10月19日 4時30分
-
2コストコとイケアはなぜ時給が高いのか? 日本企業の「人手不足」はただの言い訳に過ぎない
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年10月19日 6時15分
-
3お父さんは海にまいたわ…20年、父と絶縁状態の「54歳長男」が緊急帰国。「57歳長女」の仰天発言に「ギョッ」とするも一転、号泣したワケ
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月19日 10時45分
-
4「超おトクに空港でぜいたくし放題だった“神カード”」が衝撃の改悪!? それでもおすすめな理由は?
乗りものニュース / 2024年10月19日 8時42分
-
5今も1杯430円「スガキヤ」安くやってこられた理由 地元密着企業の、こんなにもある強さの秘訣
東洋経済オンライン / 2024年10月19日 8時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください