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OKI、国内初、クラウド上の映像配信サーバーからTVモニターに直接4K映像をライブ配信する「4K映像配信システム」を構築

PR TIMES / 2018年5月24日 12時1分

4Kマルチキャストのライブ配信を「AWS Summit Tokyo 2018」で実演



OKIは、クラウド上の映像配信サーバーから商用ネットワークを経由してTVモニターに直接4K(注1)映像をライブ配信する国内初の「4K映像配信システム」を構築しました。これにより、クラウド上から手軽に4K映像のライブ配信が可能になります。本システムは、2018年5月30日から6月1日までグランドプリンスホテル新高輪(東京都港区)で開催されるクラウドコンピューティングカンファレンス「AWS Summit Tokyo 2018」において、基調講演会場の様子の4K映像によるライブ配信の実演に使用します。実演では、クラウド上に構築した本システムの配信サーバー「OKI MediaServer(注2)」から、STB(注3)を経由せずにTVモニター単体へ直接IPマルチキャスト(注4)配信を行います。

4K解像度のテレビやカメラの普及とネットワークの高速化にともない、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、パブリックビューイングをはじめとするスポーツやイベントなどの4K画質のライブ映像を、複数拠点へ配信し視聴するといったサービスの増加が見込まれています。しかし4K映像の配信サービス実施においては、高価な配信サーバーなどのプラットフォームの保持や、複数拠点に配信する際に配信数が増えてもサーバーやネットワークの増強が不要なIPマルチキャスト配信に対応していることが必須となります。また、4K映像の配信が可能な20~30Mbpsの帯域を確保できる配信ネットワークの準備や、IPマルチキャストを受信できるSTBなどの端末環境の配布や構築も必要であり、手軽にサービスが実現できないという課題がありました。

これらの課題に着目し、今回構築した「4K映像配信システム」では、商用ネットワークサービスを用いてクラウド上にシステム構築することにより、従来よりも手軽に4K映像配信サービスが実現可能となります。今回のライブ配信の実演概要は以下のとおりです。

・4K/8K映像のIPマルチキャスト配信に対応しIPTVやCATVの標準に準拠している当社の「OKI MediaServer」をアマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:長崎 忠雄)のクラウド上に構築、イベント主催者やそれをサポートするイベント企画業者は必要な配信サーバーのリソース提供を受けることで、配信環境の構築のための時間や維持コストを大幅に低減します。

・IPマルチキャストに対応し4K映像を閉域網で配信可能な東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、以下、NTT東日本)のクラウド直結サービス「クラウドゲートウェイ」を活用することにより、配信用のネットワーク工事や設定を不要としつつ、AWSからフレッツ網へ安定した映像配信環境を提供可能です。

・ソニーマーケティング株式会社(本社:東京都港区)の協力により提供されたIPマルチキャスト配信された4K映像を受信可能なブラウザを搭載した業務用ディスプレイ・テレビ「法人向けブラビア」を用いることで、外付けのSTBが必要なく、STBの配布や接続などの準備作業も不要となります。

OKIは、今回の実演を通して得られるノウハウをもとに4K、さらには8Kの映像配信サービスの実用化に向けた技術開発を進め、映像を通じたさまざまなソリューションによる、より良い社会の実現に向けて今後も積極的に取り組んでいきます。

本発表に対して、汎用クラウドサービスを提供するアマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社より賛同のメッセージをいただいています。

AWSは、沖電気工業株式会社、ソニーマーケティング株式会社、東日本電信電話株式会社が、「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」上に構築した「OKI MediaServer」を用いて、「AWS Summit Tokyo 2018」の基調講演映像を4Kでマルチキャスト配信いただくことを歓迎します。今回の展示は、クラウド上で5G、4K/8K映像の時代の課題を解決した、革新的な内容となっています。今後もAWSは、お客様やパートナー様と連携しながら、さらなるお客様の課題を解決できるようなサービス展開をしてまいります。

                               アマゾン ウエブ サービス ジャパン株式会社
                                       代表取締役社長 長崎 忠雄

「4K映像配信システム」構成イメージ

[画像: https://prtimes.jp/i/17036/193/resize/d17036-193-222877-0.jpg ]



「AWS Summit Tokyo 2018」での実演構成
「AWS Summit Tokyo 2018」の基調講演会場の映像を、株式会社ビーエスフジ(本社:東京都港区)の協力により、4Kカメラで撮影し、その場で4Kリアルタイムエンコーダーを用いて圧縮し、映像データをクラウドへ送信します。

アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社のクラウドサービスであるAWS上に、通信事業者やケーブル事業者によるIP放送向けのアプライアンスサーバーとして実績がありIPTVやCATVの標準に準拠しているOKIの「OKI MediaServer」を映像配信プラットフォームとして構築し、圧縮された4K映像をIPマルチキャストで配信します。

IPマルチキャスト配信された4K映像は、NTT東日本の協力により、クラウドと信頼性の高い閉域ネットワークサービスとの接続機能を提供するサービス「クラウドゲートウェイ」を経由して、フレッツ網からイベント視聴拠点に配信されます。

「AWS Summit Tokyo 2018」のイベント視聴拠点には、ソニーマーケティング株式会社より提供された、IPマルチキャスト配信された4K映像を受信可能なブラウザ機能を搭載した業務用ディスプレイ・テレビ「法人向けブラビア」を設置し、STB無しで直接4K映像を再生します。

用語解説
注1:4K
横4,000×縦2,000前後の画面解像度に対応した映像に対する総称。Kは1,000を表す接頭語「キロ」の意味。同様に使われる8Kは、横8,000×縦4,000前後の画面解像度に対応した映像に対する総称で、4Kの4倍の解像度となる。

注2:OKI MediaServer
通信事業者やケーブル事業者によるIP放送向けのアプライアンスサーバーとして実績があり、VOD、IP放送、およびライブなどの映像配信用のOKIのIP映像配信サーバー製品。国際電気通信連合、一般社団法人IPTVフォーラム、および一般社団法人日本ケーブルラボなどのVODやIP放送の規格に準拠している。
商品紹介リンク:http://www.oki.com/jp/streaming/

注3:STB(Set Top Box)
ケーブルテレビ放送や衛星放送、地上波テレビ放送、IP放送(VODなど)などの放送信号を受信して、一般のテレビで視聴可能な信号に変換する装置。

注4:IPマルチキャスト
Internet Protocol(IP)のデータグラムを特定の複数受信者に対して1回で送信するための方法。マルチキャストに対して、ユニキャストは単一の宛先に対して1対1で行われる通信、ブロードキャストは全宛先に対して1対不特定多数で行われる通信である。


沖電気工業株式会社は通称をOKIとします。
その他、本文に記載されている会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。


本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
経営企画本部 広報部
電話:03-3501-3835
e-mail:press@oki.com
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
情報通信事業本部 ネットワークシステム事業部 システム第五部
電話:048-420-7012
お問い合わせフォーム
https://www.oki.com/cgi-bin/inquiryForm.cgi?p=034j

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