中央アフリカ共和国:北部の都市ンデレでスタッフに新たな侵害行為
PR TIMES / 2014年6月4日 12時6分
国境なき医師団(MSF)は、中央アフリカ共和国北部の都市ンデレにおいて、スタッフと医療施設が新たな襲撃を受けたことにより、一部のスタッフを撤退させた。
<医療援助スタッフと施設の尊重を>
6月2日午前1時半頃、武装した4人の強盗がンデレのMSF宿舎に侵入した。
中央アフリカにおけるMSF活動責任者ハビエル・エグレンは「MSFは、スタッフに対する侵害行為に衝撃を受けています。この国の人びとに医療援助を届けようという私たちの決意は変わりませんが、紛争の当事者たちが最低限の条件を尊重する必要があります。それがかなわなければ、MSFは任務を果たすことができません」と訴える。
「MSFは、週に1600件余りの診療を行ってきましたが、患者の約3分の1が5歳未満の子どもです。MSFは市内で唯一の医療提供者であり、撤退は地域の人びとにとって大変な痛手となるでしょう」。
<治安上の困難>
MSFは既にンデレのチームを一部退避させており、状況を分析するとともに、ンデレにおける活動継続の可能性を地元管轄局と話し合う。
わずか1ヵ月前にも、北西部ボギラにおける襲撃事件でMSFのスタッフ3人を含む民間人18人が亡くなっている。今回の事件により、人道援助団体が直面する困難が改めて裏付けられた。中央アフリカでMSFスタッフが被害を受けた治安上の事件は、2012年12月から2014年3月までの期間で115件に上っている。
MSFは2010年からンデレの病院で継続的に活動。2013年12月以降、中央アフリカ国内で展開するプログラムを10件から21件に拡大するとともに、中央アフリカ難民のため周辺国で合計6件のプログラムを立ち上げた。中央アフリカ本国での活動は1997年に開始。MSFでは現在、外国人スタッフ300人余りと現地スタッフ2000人余りが緊急事態の対応にあたっている。
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