中央アフリカ共和国:組織的な暴力が民間人の避難と健康リスクを助長

PR TIMES / 2014年6月17日 14時29分

国境なき医師団(MSF)は、中央アフリカ共和国のワカ州グリマリ、バンバリ両市の民間人に対する、武装勢力の組織的で過激な暴力行為を深く憂慮している。MSFプログラム責任者のルイージ・パンドルフィは「この6週間、MSFチームは、集落全体が組織的暴力による報復を受け、その結果、殺害事件や住民の大規模な避難が続いている事態を目撃しています」と語っている。

<襲撃で家ごと焼き討ちに>

直近の襲撃事件は6月10日、国際部隊の駐留するバンバリからわずか10キロ先のリワという集落で発生。少なくとも160戸の住宅が完全に破壊され、12人が殺害された。そのときの様子を目撃したパンドルフィは「リワで負傷者を診療し、避難させたときのことです。襲撃で家ごと焼かれた4人の遺体が見え、そのうち1人は子どもでした」と語る。住民によると、遺体は生きたまま焼かれた人びとだという。

この数週間で、グリマリおよびバンバリ周辺のバカラ、ヤビタ、ラカンジャといった集落が放火により半焼また全焼している。住民は家財道具、農具、種もみの大半を失い、ブッシュに逃がれることしかできない。

<暴力が大規模避難を誘発>

ワカ州で民間人に振るわれる暴力により、MSF単独でも過去2ヵ月間に負傷者97人を治療している。負傷した人の多くは、MSF診療所にたどり着くまで24時間以上を費やしているが、ワカ州内のMSFの活動地は一部にとどまるため、けがで亡くなる人も多いと推測される。MSFの診療所以外の場所で治療を受けることができた人もいるかもしれない。

こうした暴力的な状況が続くことにより、無差別な集団殺人や拷問行為が広がるだけでなく、恐怖に駆られ襲撃を避けようとする民間人の大規模な避難も誘発している。

パンドルフィは「MSFの援助対象である人びとの窮状が、紛争と避難によりさらに悪化しています。避難した人びとは屋根もない森林で過ごしているため、マラリアが主要な死因となっており、MSFの診療でも検査を行った患者の71%以上が陽性です。マラリアへの感染リスクが高まる雨季も始まっています」と説明する。

MSFは2014年4月中旬よりワカ州における活動を開始。6月16日までに避難者を対象とした移動診療で1000件の基礎的な診療を行い、負傷者97人に対応した。MSFは、各武装勢力にワカ州の民間人への攻撃を控えるよう求めている。


MSFは中央アフリカで1997年から継続的に活動。同国には現在300人以上の外国人スタッフと2000人以上の現地スタッフが活動している。2013年12月以降、同国の緊急事態に対応するため、国内の医療援助プログラムを10件から21件に拡大。また、周辺国のチャド、カメルーン、コンゴ民主共和国でも中央アフリカ人難民を対象に6件のプログラムを展開している。

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